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白夜の炎

原発の問題・世界の出来事・本・映画

ロシア海軍がボレイ級1番艦を就航させる

2013-01-11 16:57:00 | 軍事
「ロシア核戦略の柱、ボレイ級原潜1番艦が就役

 【モスクワ=寺口亮一】ロシアが開発・建造した戦略核ミサイル搭載の原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」が10日、就役した。


 露メディアによると、北部セベロドビンスクでショイグ国防相が出席して記念式典が開かれ、海軍に引き渡された。今後は極東カムチャツカ半島にある太平洋艦隊の原潜基地に配備される見込みで、ロシアの核戦略を支えていく上での柱と位置づけられている。

 1996年に建造が始まった同艦は、露海軍が2020年までに計8隻の配備を計画するボレイ級原潜の1番艦。米国のミサイル防衛(MD)に対抗するため開発された、多弾頭型の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「ブラバ」16発を搭載している。

(2013年1月10日22時35分 読売新聞)」

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20130110-OYT1T01356.htm

 ボレイ級に関しては→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%AC%E3%82%A4%E5%9E%8B%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E6%BD%9C%E6%B0%B4%E8%89%A6

オスプレイ配備反対/沖縄タイムス

2013-01-10 13:05:26 | 軍事
「【嘉手納】米政府が空軍嘉手納基地に特殊作戦用垂直離着陸輸送機CV22オスプレイを配備する計画を日本政府へ伝達していたとの報道を受け、當山宏嘉手納町長は9日、「もし配備が強行されたら、嘉手納基地の存在そのものを脅かす事態になりかねない。嘉手納は危険な基地の掃きだめではない」と厳しく指摘し、計画撤回を求める住民大会の開催に向け関係機関と調整を進める意向を明らかにした。また、嘉手納町議会も同日、基地対策特別委員会を開き、11日に臨時会を開き、配備に反対する抗議決議と意見書を提案することを決めた。

 當山町長は9日、沖縄防衛局の武田博史局長と、外務省沖縄事務所の松田賢一副所長を相次いで訪ね、CV22オスプレイの配備計画撤回を米側へ申し入れるよう要求した。當山町長は要請後、「住民大会を開く方向で考える」と述べ、町を挙げて配備計画に対する反対行動を展開する考えを示した。

 要請で武田局長と松田副所長がそれぞれ、「政府として承知していない」と応じたのに対し、當山町長は「通報がないなら、政府が積極的に事実関係を確認して、米側へ配備計画の撤回を要求すべきだ」と強く求めた。

 當山町長は20日投開票の同町議会選挙後には、昨年11月にあった普天間飛行場への配備撤回を求める町民大会の実行委員会構成メンバーへ住民大会の開催を呼び掛けるほか、嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会(三連協)を構成する沖縄市と北谷町との連携も視野に調整する考え。

 同日の町基地対策特別委員会では、委員から「昨年6月にも嘉手納配備の報道があったにも関わらず、日本政府は聞いていないと覆い隠している。これ以上の負担は絶対に許せない。徹底的に抗議したい」「CV22はMV22より事故率がはるかに高い。ただでさえ嘉手納基地は危険な状況で、配備は耐えられない」などと、反発の声が噴出した。

 議会は11日の臨時会後、沖縄防衛局と米軍嘉手納基地第18航空団へ抗議行動する方向で調整している。」

http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-01-10_43752

オスプレイゴリ押しはあまりにも非倫理的であり不合理だ/琉球新報から

2013-01-10 12:55:41 | 軍事
 沖縄の意見はなかなか伝わってこない。

 そこで沖縄の新聞の社説を定期的に転載していきます。

 今回はオスプレイの問題。

 鳩山氏の努力は正しかった。

 それを押しつぶしたアメリカと、その走狗である安倍政権。

 今回の選挙でも普天間とオスプレイを争点の中心に据えるべきだった。

 なぜそれさえできないのか?

 安部晋三は自国の市民の人命を差し出して、中国との対立激化に狂奔しているように見える。

 まともな判断といえるだろうか。

「オスプレイ/犯罪的な「犠牲」強要 日米中は戦略的対話を
2013年1月10日
 米政府が2年後をめどに、米空軍嘉手納基地に垂直離着陸輸送機CV22オスプレイの配備を始める方針を固めた。同基地所属の特殊部隊向けに、10機程度の配備を完了させる計画とみられる。
 嘉手納基地周辺では米軍機の爆音が受忍限度を超え、裁判でも過去に2度「騒音」が違法と認定された。嘉手納基地へのオスプレイ配備は、住民の基本的人権、平穏な暮らしを脅かす愚行以外の何物でもない。普天間配備への県民の異議申し立てをも無視する暴挙であり、到底容認できない。日米両政府に、両基地へのオスプレイ配備の撤回を強く求めたい。

■恐怖からの自由

 「沖縄は先の戦争で捨て石になり、戦後は本土が嫌がる負担を背負わされ、ずっと沖縄だけで国を守らされてきた。これ以上の負担は『差別』という言葉すら柔らかい。これで事故が起きれば『犯罪』だ」。沖縄市青年団協議会の喜友名秀樹会長(31)の指摘だ。

 日米安全保障体制とは何なのか。沖縄に過重な基地負担を押し付けることの「犯罪性」についてどう考えるのか。安倍晋三首相、オバマ米大統領は答えてほしい。

 普天間、嘉手納両基地への配備計画が完全実施されれば、計30機以上が沖縄の空を入れ替わり立ち替わり、飛び交うことになる。

 オスプレイは墜落事故が絶えず、米メディアも「空飛ぶ恥」「未亡人製造機」と揶揄(やゆ)する。民主国家であれば、県民には事故の恐怖と騒音の苦痛を拒む権利、自由があるはずだ。それを保障できない政府なら民主主義を語る資格はない。

 このままでは沖縄はアジア太平洋地域で最大のオスプレイ拠点となる。全機が日本本土での低空飛行訓練の対象となり影響は全国に拡散する。「欠陥機」が常駐する沖縄で、日本全国で、外国軍機の事故の危険におびえる。そんな主権国家が世界のどこにあるのか。

 政治家や官僚、専門家を自任する人々が、沖縄の基地機能強化を当然視するのであればすぐにでも米軍基地の「応分の負担」を引き受けてもらいたい。自らは安全な場に身を置きながら日米同盟の大義を振りかざすことがいかに人の道に反するか、自覚すべきだ。

 為政者も国民も思い起こしてほしい。日本の美しい自然、ふるさとが日本国民のものであるように、沖縄の美しい海、空、土地は140万県民のものだ。日米地位協定によって特権的地位を保障された米軍が傍若無人な振る舞いを繰り返しているが、戦勝国と敗戦国の関係の延長線上にある不平等な協定とこれに基づく諸権利のありようは本来、決して正常ではない。

■戦わずして守る

 沖縄は米軍の事件・事故、米兵犯罪の掃きだめではない。これ以上、日米両国国民の安全と繁栄のための踏み台になるのは耐えられない。

 オバマ政権は軍備増強を進める中国をにらみ、アジア太平洋地域重視の国防戦略を進める。防衛省がもくろむ与那国島への自衛隊配備計画や下地島の軍事拠点化も、米戦略と連動している。中国へのけん制や朝鮮半島有事などを想定した米戦略は、軍の論理が突出している。民主国家の為政者は「軍の虜(とりこ)」になってはならない。

 外務省OBで元防衛大教授の孫崎享氏は「米国は財政難で軍事費の削減を迫られる中、中国との経済的な関係を重視し協調路線を選択していく。対中国ではこれまでの前方展開から後方配備に切り替え、抑止と防衛の負担を同盟国である日本側に肩代わりさせる『オフショア・バランシング』の戦略を進めていくだろう」と指摘する。

 世界1位、2位の経済大国である米中が協調路線を進み、そのはざまで日本は経済・軍事で中国と対立する。それが「平和国家日本」の持続的発展と国民の安全にかなう選択だとは到底思えない。

 米中両国との戦略的互恵関係の在り方を根本から見直し、戦わずして安全を確保する安保政策の新しい地平を切り開く。この点にこそ、この国の英知を集めるべきだ。


http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-201193-storytopic-11.html

北朝鮮のミサイル/韓国の分析

2012-12-23 20:26:48 | 軍事
「北ミサイル、ICBM開発狙い?韓国が残骸分析

読売新聞 12月23日(日)20時17分配信

 【ソウル=門間順平】韓国国防省は23日、北朝鮮が12日に発射した事実上の長距離弾道ミサイル(3段式)に関し、韓国軍が先に回収した1段目ブースター(噴射装置)の残骸を調査した結果を発表した。

 同省は、残骸からミサイル用の酸化剤が検出されたことなどから、今回の発射が大陸間弾道弾(ICBM)開発を目的とした可能性が高いと結論づけた。

 同省はまた、黄海で新たに1段目の燃料タンクなどの残骸3個を21日に回収したことを明らかにした。

 調査された残骸は、1段目の酸化剤タンク部分。酸化剤は、エンジンでの燃料の燃焼に必要な酸素を供給する薬剤。同省によると、民生用ロケットでは一般に液体酸素が酸化剤に用いられるのに対し、残骸からはミサイルに使われる「赤煙硝酸」が検出された。

最終更新:12月23日(日)20時17分」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121223-00000601-yom-int

 赤煙硝酸が使われているということは、ICBMの開発につながる可能性を示している。なぜならタンクに入れっぱなしにできる酸化剤であり、即時発射が可能だからである。赤煙硝酸に関しては以下の記事を参照(ウィキ)のこと。

「赤煙硝酸

赤煙硝酸(せきえんしょうさん、Red Fuming Nitric Acid、RFNA)は、ロケットの酸化剤として用いられる、硝酸に四酸化二窒素を溶かした物質である。

1分子の四酸化二窒素(無色)と2分子の二酸化窒素(赤褐色)とは化学平衡で相互に変換する為、赤煙硝酸とロケット燃料でいうところの発煙硝酸(はつえんしょうさん、White Fuming Nitric Acid, WFNA)とは製造原料に由来する二酸化窒素の溶解量が異なるだけで同じ化学物質である。


概要

赤煙硝酸には四酸化二窒素が溶けているため、空気中では赤い色の煙を発生する。この煙の色は四酸化二窒素から生じた二酸化窒素によるものである。溶けこんだ四酸化二窒素の量によって無色から褐色までの色をなし、常温では液体である。常温で気体の四酸化二窒素を硝酸に溶かしこむことで液体の状態で保管可能となる。

赤煙硝酸は1960年代から発煙硝酸に代わる常温貯蔵が可能な液体酸化剤として非対称ジメチルヒドラジン等の燃料と組み合わせてロケットの推進剤として用いられるようになった。

 その配合はHNO3にN2O4を13%と3%の水H2Oである。酸化剤として液体酸素を用いるロケットと異なり、燃料と赤煙硝酸を混合するだけで発火するため、ロケットから点火系が必要無くなり、また総じて固体燃料と比べて比推力が大きいため、特に旧ソ連が設計した弾道ミサイルで多用されている。旧ソ連ではAK(Azotna Kislota:ロシア語で硝酸の意)の後ろに四酸化二窒素の量を示す数字をつけて表される。AK20の場合は硝酸80%に四酸化二窒素が20%溶けている事を示す。 AK20とAK27が存在し、添加物の差違によってAK20I、AK20F、AK20K、AK27I、AK27Pの区別がある。

硝酸による貯蔵タンクの腐食を防ぐため、通常は抑制剤と呼ばれる物質が添加されている。抑制剤が添加された赤煙硝酸は抑制赤煙硝酸(Inhibited Red Fuming Nitric Acid、IRFNA)と呼ばれる。抑制剤に使用される物質はフッ化水素など複数存在するが、いくつかは機密となっている。

赤煙硝酸は酸化材としてだけでは無く、まれに推進剤としても用いられる。この場合、ロケット燃料は赤煙硝酸だけとなる。
第二次世界大戦の最中、ドイツ軍では赤煙硝酸をいくつかのロケットに用いた。この混合物はS-Stoff(96%の硝酸と4%の塩化第二鉄)とSV-Stoff(94%の硝酸と6%の四酸化二窒素)である)である。」

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E7%85%99%E7%A1%9D%E9%85%B8

膨張する中国/WSJ

2012-12-20 14:30:56 | 軍事



「 東アジアの海域で深刻な軍事衝突が発生する危険性が高まっている。中国は西沙諸島(パラセル諸島)の周辺海域で「海警」が外国船舶に立ち入り検査や拿捕などを実施するための指針を公表した。指針は来年1月1日から施行される。西沙諸島の領有権はベトナムも主張している。ベトナム政府は今月4日、取り締まりの強化でこれに応じ、さらに、中国の漁船がベトナムの地震探査船のケーブルを切断していたことを明らかにした。

 フィリピンのアルバート・デル・ロサリオ外相 はサウス・チャイナ・モーニング・ポストに先月30日に掲載されたインタビュー記事の中で、中国がスカボロー礁に恒久的に船舶を駐在させる意向を伝えてきたと明かした。中国とフィリピンはスカボロー礁の領有権を争っており、今年初めにはこの海域で両国がにらみ合った。デル・ロサリオ外相は中国の振る舞いは「独裁的」だと言った。

中国はさらに、日本による尖閣諸島(中国名:釣魚島)の実効支配にも異議を唱え続けている。中国の海洋監視船や漁業監視船が尖閣諸島から12カイリの日本の領海の外側を航行し、時折、領海内に侵入しては海上保安庁を挑発している。


 中国が3年前に独断的姿勢に基づく行動を始めたとき、いずれ修正されるはずの判断ミスか、そうでなければ指導部交代に向けた権力闘争と関連した一時的な事態のいずれかだと考えた向きが多かった。結局、そのいずれでもないことがわかった。

 中国政府を駆り立てているのは何なのか。中国共産党中央委員会の委員のおよそ20%を占める軍人は近海(それほど近くない海も含めて)から米国を追い出したいという主張を次第に強めている。共産党は長らく、外国に翻弄された「屈辱の世紀」を終わらせたいというレトリックを使ってきた手前、そのような主張を無視しにくいという事情がある。

 軍とその主人であるはずの文民政治家の関係が不安定であることが、中国を突き動かすもう一つの要因となっている。今月5日、中国の新指導者、習近平氏は公然と軍人に向けて、汚職を「やめて」、共産党に忠誠を尽くすよう呼びかけた。もし忠誠心が疑われていなければ、おそらく、そのような呼びかけは必要ではなかっただろう。

 習氏が中国海軍の攻撃的な戦略を警戒しているということもありうる。しかし、これまでのところ、党の対応は、年間予算を大幅に増やして軍の上層部を懐柔するというものだった。こうした予算で新しい潜水艦や水上艦を購入すれば、配備する必要が出てくる。退任する胡錦濤氏は先月の党大会で行った最後の活動報告で、海洋強国の建設を訴えた。

 おそらく、最も重要な点は、中国指導部のレトリックの中に国家主義が主要テーマとして再び現れたことだ。習氏は自らの最初のスローガンに「中華民族の復興」を選び、改革を重視する国家主義者になるとの意向を示した。習氏は最近、党政治局常務委員会の委員とともに国家博物館を訪れ、外国の帝国主義に関する展示を見学した。そこでの習氏の発言からは、政治的反対勢力に打ち勝つために愛国心を利用したいとの思惑が透けて見えた。

 近隣諸国の課題はこれにどうやって対応するか、ということだ。中国の軍事力の配備に抗議しなければ、国際法上、中国の領有権を与えるという危険を冒すことになる。しかし、過度に独断的な対応をとれば、中国の国家主義をさらに煽ることになりかねない。偶発的に戦争が始まることがないとも言い切れない。

 海軍力で中国と近隣諸国との差が広がっていることは、近隣諸国にマイナスに作用している。日本は慌てて海上保安庁の強化に乗り出した。フィリピンは海軍を補強するために米国からさらに多くの払い下げ船舶を手に入れたい考えだ。今のところ、中国の領土拡張の動きを阻止できるのは米第7艦隊だけである。

 米国政府は従来、この地域の領土紛争について戦略的に曖昧な姿勢を示してきたが、オバマ政権はその曖昧さを脱ぎ捨て始めている。これは称賛に値する。本紙は最近、リチャード・アーミテージ元米国務副長官ら元米政府高官の訪中団が「米国は主権問題については中立を堅持するが、尖閣諸島の日本の実効支配については日米安全保障条約が適用される」とのメッセージを送ったと報じた。その後、米議会上院はこの姿勢を再確認する法案を可決した。

 中国政府は小平氏の実利的国際主義を破棄した、という警報がアジア中で鳴り響いている。ますます好戦的な傾向を強める軍を抑制する意思と能力が習氏にあることを祈ろう。米国とその同盟国が団結し、中国を阻止しようと決意を固めれば、その可能性は高まる。」

http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323794004578170471314040596.html?mod=WSJJP_hp_bottom_3_3_bucket_3_right

北のミサイル技術/EIREDから

2012-12-16 18:52:26 | 軍事
「こうしたロケット技術がすぐに大陸間弾道ミサイル(ICBM)の成功につながるわけではない。ICBMの打ち上げ軌道は、ロケットの打ち上げ軌道とは大きく異なる。ICBMは宇宙空間に入った後で、地球の裏側にある街を目標としながら大気圏に再突入する必要があるからだ。制御が難しいほか、再突入に耐えうる高度な素材等も必要になってくる。

いっぽう、「北朝鮮はこれまでも、イラクやパキスタンといった常連客にミサイルを販売してきた。具体的には、旧ソ連のスカッドや、それを改良したノドン(射程1,000km以上の準中距離弾道ミサイル)、そしてムスダン(推定射程距離3,200km~5,000km)といったミサイルだ。北朝鮮は今回の技術を常連客に売ることができる」と指摘するのは、戦略国際問題研究所(CSIS)で北朝鮮問題を分析するヴィクター・チャーだ。

「ICBMを核兵器と結合させるという観点からすると、北朝鮮は重要な境界を越えた。弾頭の小型化や、再突入体の開発といった技術的境界はまだあるものの、これは間違いなく大きな境界といえる」とチャー氏は述べた。

北朝鮮は今回、12月22日までに打ち上げるとしていたが、直前になって第一ロケットに問題があると認めてこの枠を29日まで拡大したため、多くのアナリストが打ち上げはもっと遅れると判断していた。しかし実際には、1日遅れただけで打ち上げに成功した。

「技術的な問題は、即座に修正された軽微なものだったか、あるいは(領土に接近した場合は)ロケットを迎撃すると公言していた日本をだますためのカモフラージュだったかのいずれかだ」と、ソウルにある北朝鮮大学院大学の梁茂進(ヤン・ムジン)教授は「New York Times」に語った。

ほかに北朝鮮は、激化する韓国との軍備競争に後れを取るまいとしている、韓国と日本で行われる12月の選挙の時期に合わせた、あるいは単に注目を集めたかった、などの説もある。

※北朝鮮はミサイル開発を外貨獲得の手段として用いており、スカッドとノドンをエジプト、シリア、リビア、イエメン、イラン、パキスタンなど多くの国に輸出している。今回のロケットでは、1段目にノドンBを4つ束ねて利用したとされ、この技術をICBMに転用できた場合、射程距離は13,000km以上に達し、全米が射程に入るという見方もある。」

http://wired.jp/2012/12/13/rocket-launch/

北朝鮮のロケット誘導技術

2012-12-14 12:55:13 | 軍事
 北朝鮮の今回の衛星打ち上げは、その能力の高さを世界に知らせることとなった。

 以下はその点を検証した記事。/日経ビジネスのHPより

「 2012年12月12日午前9時49分頃、北朝鮮は朝鮮半島の西岸の付け根近く、黄海に面した平安北道・東倉里(トンチャンリ)にある西海衛星発射場から、ロケット「銀河3号」を発射した。日本政府はこれを「人工衛星と称するミサイル発射」と称しているが、この打ち上げそのものは衛星打ち上げと考えて間違いない。打ち上げの方角はちょうど真南の方位角90度。北朝鮮の事前情報によれば、高度500kmの太陽同期軌道への打ち上げだという。

 その後、北朝鮮が事前に通告してきた3海域に、それぞれ1つずつの落下物が確認された。それぞれ第1段、衛星フェアリング、第2段と思われる。予定海域に予定通りに落下したということは、第2段までの飛行が正常であったことを意味する。次の第3段が正常に動作すれば、北朝鮮は初の人工衛星の打ち上げに成功したことになる。

 北朝鮮は過去の打ち上げ失敗でも、「衛星打ち上げに成功」と声明を出しているので、何を言っても信用できない。衛星の成否は、第三者の確認を待つことになる。具体的には衛星が出している電波を第三者が受信したか、あるいは軌道上物体を監視するレーダーを保有している米戦略軍(USSTRATCOM)が、軌道上物体のリストに北朝鮮が言う通りの軌道に入った新たな物体を追加するかどうかだ。

 午後0時過ぎ、米戦略軍のリストに、新たな物体が登録された。国際標識番号「2012-072A」。軌道高度、軌道傾斜角(赤道からの軌道面の傾き角度)から見て、北朝鮮が打ち上げた物体と見て間違いない。やがて、ほぼ同じ軌道を巡る072Bと072Cも登録された。過去の登録状況から見て、Aが衛星本体、BとCは燃え尽きた第3段と、衛星を固定していたアダプターと考えてまず間違いはない。

 次のステップは衛星からの電波が受信できるかどうかだ。軌道が明らかになったので、世界中のアマチュア無線愛好家が4月の打ち上げ時と同じ470MHz帯で一斉に受信を試みているが、12月13日朝現在、受信に成功したという情報はない。「衛星打ち上げは成功したが、衛星は動作せずに失敗したのではないか」というところである。

 地球を1周以上回る軌道に人工物体を投入すると、それは人工衛星と見なされる。米戦略軍の確認によって、北朝鮮は初の衛星打ち上げに成功したことが確定的となった。世界的に見ると北朝鮮は、ソ連(現在はロシアとウクライナ)、米国、フランス、日本、中国、英国、インド、イスラエル、イランに続く、10カ国目の衛星打ち上げ能力保有国となった。

 ただし、これは快挙ではない。北朝鮮は現在、国連安保理決議1874号により平和利用であるかどうかを問わず、いかなるミサイル関連技術の利用を禁止されている。衛星打ち上げは当然ミサイル関連技術の利用なので、今回の打ち上げは国際的な安全保障体制への公然たる反抗ということになる。

 また、北朝鮮は衛星で使用する周波数を打ち上げ直前になって国際調整を行う組織の国際電気通信連合(ITU)に一方的に通告したり、打ち上げ事故で起きる損害の賠償責任を規定した国際的な条約の宇宙損害責任条約を締結していないなど、責任をもって宇宙開発を行う体制の整備も怠っている。

 「衛星と言いつつ、衛星が欲しいのではなく核ミサイル技術が欲しくてやっている」――これが北朝鮮の衛星打ち上げロケット開発に対する国際的な見方であり、向けられている視線は冷たい。

第3段が精密な軌道制御を実施

 今回の打ち上げにより、北朝鮮のロケット技術がかなり高い水準に到達していることが明らかになった。

 打ち上げた衛星を、北朝鮮は「光明星3号-2」と呼称している。今年の4月13日に打ち上げに失敗した衛星が「光明星3号」だったので、その同型機と考えていいだろう。投入された軌道は、軌道傾斜角97.4度、近地点高度491.87km、遠地点高度585.12kmというものだった。

 今回の打ち上げ方位角が真南の90度であったことを思い出してもらいたい。落下物があるとされた海域は、射場からまっすぐ真南の方角だった。つまり第2段までの飛行は真南に飛び、第3段で軌道を曲げて軌道傾斜角97.4度の軌道に入ったのだ。これは、北朝鮮が第3段でかなり精密に自律的な軌道制御を行ったことを意味する。

 今回北朝鮮は、衛星を高度500kmの太陽同期軌道に投入すると事前に発表していた。太陽同期軌道というのは、軌道直下の地方時がいつも一定という特殊な軌道だ。地方時が一定なので、直下はいつも同じ方向から太陽光が当たる。地表の観測に適しているために、主に地球観測衛星が使用する。

 太陽同期軌道は、地球が完全な球体ではないことから発生する軌道のぶれを利用して、軌道直下の地方時一定という軌道条件を維持する。このため使用する軌道高度と軌道傾斜角の組み合わせが限定される。高度500kmの円軌道の場合、軌道傾斜角はぴったり97.4度でなくてはならない。

 軌道傾斜角97.4度の軌道へ衛星を投入する一番簡単な方法は、打ち上げ地の東倉里から方位角97.4度で打ち上げることだ。しかし、東倉里から97.4度の方向にまっすぐ向かうと、中国沿岸の人口稠密地帯の上空をロケットが飛ぶことになる。そこで可能な限り海上のみを飛行するコースとして方位角90度で打ち上げ、第3段で軌道を曲げる手法を選んだのだろう。

 北朝鮮はロケット飛行経路に沿ってロケットの飛行を監視する追跡局を持っていない。また、洋上に派遣する追跡管制船を持っているという情報もない。つまり今回の打ち上げでは、1)第3段は地上局のアシストなしに飛行する方向を搭載センサーで計測し続け、その情報に基づいてエンジンの噴射方向を制御して軌道を曲げていった、2)第2段が燃焼終了後に姿勢を制御して、制御機構を持たない第3段を噴射後の軌道が傾斜角97.4度になる方向に正確に向けて分離した――のどちらかということになる。いずれにせよ、これはかなりの高度技術である。

 衛星が投入された軌道は近地点が低すぎ、遠地点が高すぎる。しかし、この程度は衛星搭載のスラスターという小さなロケットエンジンで修正可能な範囲内だ(ただし、「光明星3号-2」にスラスターが搭載されているかは不明である)。

 大抵の国は、初めての衛星打ち上げでは、ここまで精密な軌道投入は行わない。とにかくどんな軌道でもいいから地球を回る軌道に人工物体を投入することに集中する。その場合、真東に向けて打ち上げるし、最終段は余裕を持って加速するので遠地点高度がぐっと高くなる。1970年2月11日に打ち上げられた日本初の人工衛星「おおすみ」は、近地点軌道傾斜角31度、高度350km、遠地点高度5140kmの軌道に投入された。軌道傾斜角の31度、打ち上げ地の鹿児島県・内之浦宇宙空間観測所の緯度とほぼ等しい。ちなみに日本は1987年2月19日、N-IIロケット7号機による海洋観測衛星「もも1号」で初めて太陽同期軌道への打ち上げを行っている。

核保有国になるか、経済が破綻するか

 北朝鮮は1998年以来、3回の衛星打ち上げ実験を実施したが、すべて失敗に終わっている(1998年8月、2009年4月、2012年4月。最初の2回で北朝鮮は「成功」と発表している)。4回目の今回で初めて成功したことで、1990年代に金正日体制になってから延々と開発し続けてきたロケット技術がきちんと動作することを実証した。

 北朝鮮が狙うのは、核実験とロケット発射の成功の2つを揃えることによって、国際的に核保有国に準ずる国として待遇されることだ。今回の打ち上げ成功で、ステップを1つクリアした。が、私は、北朝鮮の目標達成は今回の成功でますます遠のいたのではないかと考える。

 まず、衛星打ち上げ成功だけでは、大陸間弾道ミサイルの完成にはほど遠い。そのためには最低でも大気圏再突入技術が必要だ。大気圏再突入技術の実証のためには更なる複数回のロケット打ち上げが必要となる。今年の2回の打ち上げ実験にかかった費用は、2兆円程度と推定される北朝鮮のGDPの5%以上らしい。そのコストに北朝鮮経済はどこまで耐えられるだろうか。

 また、2006年10月と2009年5月に実施した過去2回の地下核実験は、共に予定よりも小さな爆発で終わっており、完全な成功ではない。核兵器を保有したと国際社会に認めさせるには今後行う核実験で、1)事前に爆発規模を予告し、2)相応の振動と核実験特有の核種の拡散が世界各国で検出されること――が必要となる。これもまた、そのコストに北朝鮮経済が耐えられるかどうかは不明だ。

 今回の打ち上げ成功を受けて、国際社会の経済制裁は厳しさを増すことだろう。これまで北朝鮮の後ろ盾となってきた中国も、「遺憾の意を表明」という一歩踏み込んだ表現で非難している。今回実証した技術だけでも、かなりの性能のミサイルの開発が可能になる。成功が、北朝鮮を囲む各国の警戒感を刺激したことは間違いない。

 北朝鮮は、米レーガン政権の軍備拡張に呼応して軍備を増強した結果、経済が破綻した旧ソ連と同じ道を歩もうとしているように思える。」

http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20121213/240933/?P=1

北は核実験へ

2012-12-12 19:33:56 | 軍事
 北はロケットに合わせて核実験も実施しそうだ。

 誰が止めても実施するだろう。

 核兵器を保有する国に脅しは通じない。

「北の3回目核実験、準備整う…韓国国防相

読売新聞 12月12日(水)19時11分配信

 【ソウル=中川孝之】韓国の金寛鎮(キムグァンジン)国防相は12日、国会国防委員会で、北朝鮮が3回目の核実験の準備を整え、「政治決断さえあれば、短期間のうちに実施される可能性もある」との見解を表明した。

 金国防相は、北朝鮮が北東部・咸鏡北道豊渓里(プンゲリ)の核実験場で「(実験の)大部分の準備を終えている」と述べた。

 北朝鮮は今年4月の長距離弾道ミサイル発射に合わせ、同じ核実験場で地下核実験用の新たな坑道の掘削工事を開始したが、この際は実施は見送られた。韓国政府当局者が本紙に語ったところでは、坑道の掘削工事は12月上旬までに完了した。周辺の道路整備や、爆破装置を操作するケーブルの敷設も終わった模様だという。

 北朝鮮は2006年7月の「テポドン2」発射の際は同年10月に、09年4月の「テポドン2」改良型発射後は、同年5月にそれぞれ核実験を行ってきた。

最終更新:12月12日(水)19時11分」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121212-00001007-yom-int

北朝鮮の衛星・軌道投入成功をアメリカ軍が確認

2012-12-12 13:41:33 | 軍事
「北朝鮮「物体」軌道投入か=米航空防衛司令部

時事通信 12月12日(水)13時31分配信

 【ワシントン時事】北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)によると、北朝鮮は12日、何らかの物体を軌道に投入したとみられる。」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121212-00000084-jij-n_ame

北を支援し続ける中国

2012-12-12 13:31:35 | 軍事
 中国は北を支援してきたし、今後もそうする。

 ミサイル開発技術も、関連施設や装備も、テポドンのころとは大きく変化した。

 以前北の軍事パレードに登場したミサイルの運搬車両が中国の解放軍系企業のものだったことからわかるように、中国は実際には北のミサイル開発を支援しているとみるべきではないだろうか。


「 【北京=牧野田亨】中国国営新華社通信は12日午前9時(日本時間同10時)過ぎ、海外メディアの報道を引用する形で、北朝鮮がミサイルを発射したと速報した。

 中国が北朝鮮のミサイル発射に対し、強い不満を抱いているのは間違いない。ただ、制裁強化の動きに同調する可能性は低そうだ。

 北朝鮮による1日の発射計画発表後、中国外務省報道官は「北朝鮮は宇宙を平和利用する権利を持つ。しかし、その権利は国連安保理決議などの制限を受ける」と、発射が安保理決議違反になるとの認識を再三表明。4日には北朝鮮を名指しし、「朝鮮半島の平和と安定という大局から慎重に行動すべきだ」と、強く自制を求めた。

 だが、ある中朝関係筋は「報道官発言は北朝鮮が宇宙を平和利用する権利を明確に認めている。よく読めば、北朝鮮にも、他の国にも理解を得られる内容になっていることがわかる」と指摘する。習近平シージンピン政権になっても、中国が描く朝鮮半島の戦略目標は隣接する北朝鮮の安定だ。韓国と軍事衝突せず、統一もせず、現状維持のまま経済発展の道を進む。これが中国の国益にかなっており、そのために適度な支援を実施する。

金正恩キムジョンウン第1書記が党、軍、政府を完全に掌握したとは言い難い状況で制裁が強化されれば、北朝鮮を不安定化させかねない。中朝関係筋は「中国は北朝鮮を追い込むような措置には協力しない」と話す。


写真は中国のロケット。発射棟がよく似ていませんか。

http://news.livedoor.com/article/detail/7225250/

北ロケット解体?-修理が長引きそうな様子

2012-12-11 17:42:27 | 軍事
 北のロケットの修理が長引くかもしれない。

 うっとうしいことではある。

「【ソウル聯合ニュース】

 北朝鮮が北西部・東倉里のミサイル発射台に設置されている事実上の長距離ミサイルを解体する作業を進めていることが11日、分かった。

 韓国政府消息筋は「ロケットの一部を解体する兆候が捉えられた」と伝えた。その上で、「発射準備で見つかった技術的な問題を解決するためか、発射中止を念頭に置いたものかは分析中だ」と説明した。

 別の消息筋は「発射台に取り付けたまま、技術的な欠陥を解決できるものではないようだ」と述べ、修理のため解体作業を進めていることを示唆した。政府消息筋は「大きな意味はない。ミサイルを発射台から取り外すことと発射は関係ないようだ」と述べた。

 北朝鮮の朝鮮宇宙空間技術委員会は10日に報道官談話を発表し、運搬ロケットに技術的な欠陥が見つかったとして、10~22日と予告した発射期間を29日まで延長するとした。 

kimchiboxs@yna.co.kr」

http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2012/12/11/0300000000AJP20121211002700882.HTML

北朝鮮がロケットの発射延期理由を公表

2012-12-10 18:30:56 | 軍事
 北朝鮮がロケットの発射延期理由を公表した。1段目に技術的問題が発生したためとのこと。珍しいことである。

 これが軍事的活動ではなく、科学的なロケット開発だという位置づけのためだろう。

 実際ロケットの開発と弾道ミサイルの開発はほぼ同じこと。

 そのため日本は固体燃料式のロケットのさらなる開発と利用をやめさせられた-公的には自主的にやめたことになっている。

 「発射期間を29日まで延長=「1段目に技術欠陥」―北朝鮮ミサイル

時事通信 12月10日(月)16時27分配信


 【ソウル時事】朝鮮中央通信によると、北朝鮮の宇宙空間技術委員会スポークスマンは10日、22日までとしていた人工衛星打ち上げ名目の長距離弾道ミサイルの発射予告期間を29日まで延長すると発表した。1段目の「エンジン制御システム」に「技術的欠陥」が発見されたためという。

 北朝鮮は10~22日にミサイルを発射すると予告していたが、9日に「一連の事情が生じて、打ち上げ時期の調整を検討している」としていた。初日の10日の発射も見送っており、韓国政府関係者は技術的問題が発生したとの見方を示していた。

 北朝鮮の発表は具体的な欠陥の内容については触れておらず、期間内に発射可能になるまで欠陥が修復できるかは不透明だ。4月の長距離ミサイル発射失敗の原因を克服できていない可能性もある。 」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121210-00000092-jij-kr

好きな航空機-ミラージュ2000

2012-12-07 16:34:17 | 軍事
 ミラージュ2000

 フランス空軍とダッソー社のもろもろの都合から生まれた、単発の三角翼機。

 防空用に開発されたが後に攻撃型、核弾頭搭載可能なミサイルを搭載できるタイプ-2000N-、マルチロールタイプ等も開発された。

 F16等の成功によって輸出は振るわなかったが、ミラージュF1とラファールの間をつないだ。

好きな航空機-紫電改

2012-11-26 11:39:52 | 軍事
 紫電改。子供のころ「紫電改のタカ」というマンガがあった。

 当時はその他にも太平洋戦争を直接テーマにした漫画が様々にあった。

 その後かつての戦争の記憶は、デフォルメされてアニメに登場するようになった。

 宇宙戦艦大和などはその最も分かりやすい形だろう。

 昔の戦争マンガの出来は様々だったが、なかには出色のものもあった。

 デフォルメされ、甘いお菓子のようなものに変形させられた戦争の記憶は爺から遠く離れたところに若い世代を導いているように思える。


 それはさておき、海軍が時代遅れになったゼロ戦の後釜を探しあぐねて作ったのがこの航空機。

 もともと水上機だった強風のフロートを取っ払って陸上機(これが紫電)にしたものの、中翼構造が災いして脚に問題が生じたため、低翼化したのが紫電改である。

 1944年度に2000機余りを発注し-紫電・紫電改合わせて-翌45年1月には11000機余りの生産を見込んだが、空襲がはげしくなるなか実現するはずもなかった。結局400機余りの生産にとどまった。

 本機は、重装甲と重武装がうたわれたが、戦争後期の材料不足と品質の低下。工作機械の質的低下と熟練工不足。様々な悪条件が重なって当初性能を満たした機体も限られたと思われる。

 マンガでは大活躍だったが実際には活躍しようもなかったと言える。

好きな航空機-イングリッシュ・エレクトリック ライトニング (English Electric Lightning)

2012-11-18 16:57:39 | 軍事
 しばらくお休みにしていた好きな航空機。

 イギリスが単独で開発したマッハ2.0級の戦闘機。

 縦に二段配置となったエンジンが他にはないスタイルを生んだ、

 航続距離の短さや、搭載兵器量の少なさ(足が主翼引き込み式だったため)がネックとなったが、個人的にはそのスタイルと優れた機動性能が好きな一機である。