アラカン新米ママの東京ぐうたら日記

45歳でできちゃった婚、46歳でいきなりシドニー移住&出産、東京に戻り、右往左往のままはや娘は10歳を過ぎ・・・。

アボリジニの文化と精神世界を学ぼう!のイベントにいってきました。

2013-02-04 14:33:16 | 日記
朝はまだ16度で小雨が降っていた日曜日、アボリジニのカルチャーと精神世界を学ぼう!という会に行ってきました。


ガムツリーだったかな、葉っぱをたき火にして、そのけむりを浴びながら(お清めですね)たき火のまわりを2周する、という儀式。

ワランガリーさんというアボリジニのアーチスト( http://www.walangari.com.au/ )を招いて、いろんなお話を聞いたり、デモンストレーションしてもらったり
するという会です。シドニーの北にある海岸沿いの我が家から1時間半くらい西の内陸に車でいったところにある、
コテージもしていらっしゃるという大きなお庭のあるおうちで会がひらかれました。そこの土地は、アラグというアボリジニの
人たちがもともと住んでいたそうで、そのあたりに古い壁画があるとか。まだ見つかってないらしいですが。


ワランガリーさんのアート、そしてプレゼンテーション。

カジュアルな感じでいろんな面白いお話をたくさんうかがいました。エジプト人がシドニーにわたってきて、文化交流が
あった、とか、神様を人間が罰した話とか。民話なのか史実なのか、あるいはどっちも含まれているのがドリームタイムなの
かもしれませんが、不思議な、そして笑っちゃうお話の数々。


椅子に座って、聞いている、つもり。

日本の神話とか民話にも通じる、素朴さと大らかさを感じました。自然が豊かな土地では、神様と人間が近いのかもしれません。


フェイスペインとの説明。おでこの一本線は、ご先祖をあらわすそうです。

ご先祖様を大切にするのも、なんとなく日本に近い気がします。ま、アボリジニの人たちは地球で一番古い人々というふれこみ
なので、みんなのご先祖様ってことになるのかもしれませんが!


鼻をわたる線は、現在。ほっぺの短い線は将来。これで過去、現在、未来、ドリームタイムをあらわすとのこと。


夫もトライ。


私も。


娘は最後までいやがって、親だけフェイスペイントを楽しみました(笑)

このフェイスペイント、なんとなく気に入って、ずっと落とさずにいたまま、帰り道の途中スーパーで買い物もしちゃいました。
さすがオーストラリア、誰も振り向きません(笑)。唯一、キャッシャーの人だけに「どこでやってもらったの??」と
質問されました!


エミューダンス。

エミューは人間にあることを教えてくれるそうです。雌のエミューは、いろんな雄と交わり、卵を産み散らす。
雄が卵をあたためて、ひなを育てる、「母親」の役割を果たす。人間の性役割とは逆。そこから、人間の、とくに
男が学ばなくてはいけないそうです!


ブーメランを飛ばしてくれましたが、狭くて木にぶつかっちゃう!広大な何もない平野で使うものなんですね。

アボリジニの人たちは、自然から何でも学ぶそうです。ディジリドゥは、アリが真ん中をくりぬいた幹をそのまま使っているだけ。
その幹を取るときに、アリをほかの木の上に振り落として、他のディジリドゥを作ってもらう!
魚は釣るのではなく、なんとかという木の皮を水の中にいれて、水面に浮かんできた魚を集めるだけ。
この木の皮が石けんのような役目を果たし、水中の酸素が一時的に減って、魚が気絶して
水面に浮いてくるのをとる。水はよごれないし、捕らなかった魚はあとで生き返る。。。。!


裸足で歩き回る娘。靴も靴下もずっと拒否したまま!

自然から提供されるものを、うまく使って、なるべく余計な努力を省く効率性にはすっかり感心。
もっとも古い人類がアボリジニの人たちだとして、その人たちがもともと持っている方法が、こんなにも
「らくちん」(失礼!)だとは、なんだかとってもいいなあ~~と思いました。

だって、もともと人間は、らくちんに生きていいってことになるじゃあ、ないですか!!

ところで。
アボリジニの人たちにもいろんな文化があり、それぞれが違う国。オーストラリアは、白人に植民される前から多文化
だったのです、とプレゼンテーションの最初にワランガリーさんがおっしゃっていました。
「植民」という言葉を、オーストラリアが植民地だったという言い方を、通常は聞きませんよね。
でも、アボリジニの人たちにとっては侵略され、植民されたわけだよなあ、と考えさせられたのでした。