アラカン新米ママの東京ぐうたら日記

45歳でできちゃった婚、46歳でいきなりシドニー移住&出産、東京に戻り、右往左往のままはや娘は10歳を過ぎ・・・。

断食と発熱の幸せ

2014-06-25 13:15:58 | 日記
夫が3日間のジュース断食を決行中、私はずっと止まらなかった咳が悪化し、ついでに発熱してダウン中。


あ、そうなの。

いびき、もとい睡眠時無呼吸症候群で、なんとかいう仰々しい機械を寝る時につけている夫は、いつもお医者さんに会う度に、
「もっとやせましょうね~」と言われます。このお医者さん、ま、かなり肉付きがいい方で、夫と同じジムに通っているらしく、
「たまにお見かけしますよ。いやあ、私も筋トレだけでなく有酸素運動やって脂肪減らさなくちゃいけないんですがね、はは」といいながらも、
胸筋をムキムキさせて自慢なさいます(笑)。


あ、そう。

夫もそれなりにがんばっており、おなかが凹んできたらしい感じもしたりしますが、体重は、ま、ね。
これまでに玄米正食という、1日に食べていいのは、玄米一合と、3年番茶と胡麻と梅醤というのをやったことがあり、
かなりの減量になります。が、リバウンドしちゃう(笑)。


だめじゃ~ん、ふふ。

で、本人もいろいろネットで検索し、どうやら断食がいいらしい、と判断、ひとりではやりづらいので、私が香港から
戻るのを待って、実行する!と宣言しました。まったく何も摂取しないのも難しそうなので、野菜ジュースとか果物ジュース、
大高酵素はオーケーということで始めました。


鼻ほじ、ほじ。

面白いように体重が減っているようです。毎日1キロずつくらい。やる気になりますわな、これじゃ。
でもぐったり疲れもするらしく、やたらに眠いらしい。

実は断食道場に昔いったことがある私、たしかに眠くなるし、また断食中に眠ることで体が休まると聞いたことがあるので、
「どんどん寝なよ~」とすすめます。

また昨日は一時的に39度以上の熱がでた私は、体中が痛くて、頭痛もひどく、咳も鼻水もひどい、という情けない状態で、
とても起きていられません。ちょっと立ち上がるとフラフラ。ということで、ずっと寝ていました。

昼間からふたりでベッドでぐったりと寝ていたわけです(笑)。


で、またタブレットに戻る、と。

おととい、いつも漢方薬を処方してもらう内科のお医者さんに見てもらった時には、熱はなかったので、抗生物質は
もらいましたが、解熱鎮痛剤がありませんでした。あまりに熱がつらいので、オーストラリアからもってきた、
Neurofen、ニューロフェン、を飲もうと思い、薬局に電話してみました。他の薬との飲み合わせが心配だったので。

このニューロフェン、イブプロフェンなんですね。薬局の人いわく「処方されているお薬と解熱鎮痛剤の組み合わせは
悪くないです。イブプロフェンも大丈夫です。ただインフルエンザの場合、イブプロフェンはいけないんですね、
悪化します」

ええ、そうなんだ!でもインフルエンザってどうやってわかるんですか?

「いきなり熱がでるのがインフルエンザ、ということが多いです。ずっと具合が悪くて熱がでて、というのは
普通の風邪である可能性が高いです。が、薬剤師ですので、その判断はできませんが」

ま、でもずっと咳でていたし、その延長の熱だから、風邪でしょうね、と自己判断でニューロフェンを飲みました。


おんまにのる、あるいは亀にのる。

やっと少し熱が下がってきたのか、痛みが少し遠のいてきました。
そうしたら、なんだかとっても幸せなのです(笑)
まだ痛みはあるし、咳も鼻水もまだまだあるけど、こうやってベッドでぐうたらして
いられるなんて、なんて素敵なことなんだろうって(笑)

普段、私はじっとしているのがあまり好きではなく、何かをやっているのが好きです。
退屈するのがすごく嫌い。なんですが、適度の熱とか咳とか、まあ、病気があって、でもすごくつらくないと
他のことをする気がない。する気がなくて、そして病気という理由があるので、しなくてもいい。
ベッドでゆっくりねっころがる幸せよ!となるわけ(笑)

以前、ニューヨークで暮らしていた時に、tylenol,タイラノールという解熱鎮痛剤をよく飲んでいました。
そういえば、タイラノールを飲んだ時も、幸せな気分になったような。
これって、何かの成分なのかしら!?

ま、でも幸せならいいや~(笑)


こんどは私が亀になる!

夫もなんだか頭痛もするし、だるいけど、こうやって目に見えて減量できるのはうれしい!
とちょくちょく体重計に頻繁にのっています(笑)

実は明日からの回復食が大変なのですけどね、がんばって~!

香港「トランスフォーマー/ロスト・エイジ」出張

2014-06-22 14:18:11 | 日記
映画「トランスフォーマ/ロスト・エイジ」の香港ワールドプレミアに行ってきました。


怪しい雲行きの、レッドカーペット。この後どしゃぶりに。


香港のポスター。

日本から取材なさる媒体の通訳ということで、出張したわけですが、おかげさまでとっても充実した日々でした!
ひさびさの香港、今回は112階というものすごい高さのホテルのフロアで取材があり、1日目はほぼ丸一日、
2日目も午前中をそこですごしたので、なんだか天上の人になった気分!?


こんな感じで風景が楽しめます。





レッドカーペットやプレミアは香港文化中心という、これまた眺めのいいところで行われましたが、途中からどしゃぶりで
みんなびしょぬれ。一瞬だったんですけど、バケツをひっくりかえした、とはこのこと。一瞬だけだったので、それでも
よかったです。激しい雷雨が半日続く日もあったので。


プレミア前夜。この時はいいお天気でした。

ごはんがおいしいのも香港の楽しみのひとつですが、今回は広東料理(一度はミシュラン2つ星!)、潮州料理、町中の麺屋さん、
取材部屋に用意されたビュッフェ(リッツカールトンだったので美味!)と毎度堪能させていただきました!


潮州料理のなんとかって言う有名なスープ。野菜と卵白だそうで。


天龍軒で、アワビ、イベリコ豚のチャーシュー、ベビーレンコンの前菜。


同じく天龍軒でロブスターの料理。


街にある麺屋に入って、英語のメニューを頼んだら、面白い日本語訳がありました。

ひさびさに、最後の夜、ちょっとだけアルゼンチンタンゴも踊りにも行っちゃいました。





ところで、ホテルについたその日の夜に、こんなものが届きました。



トランスフォーマー取材の方に、ということで、とどいたこの金色のお盆。
一瞬、何が来たのがわからなかったのですが、よくみてみたら、ロボット型のチョコレート、周りの石は、食べてみたら
チョコレートで固めたゼリーでした。

窓辺においてみましたが、逆行でまっくろ(笑)



このチョコレートの話をして、スカイプで娘に見せたら、ずーっと「ロボットチョコレート、ロボットチョコレート」というので、
大事に東京まで持ってかえりました(笑)。


ロボットにかじりつく!

そして、空港に迎えにきてくれた娘にあっという間に食べられてしまいました!


ビューン!乗り物、楽しい!?

空港まで迎えにきてくれたのはとっても嬉しかったのですが、帰り道、眠くなってきたのもあるのでしょうが、ものすごいはしゃぎ、さらに大いにぐずり、
フライトではそれほど疲れなかったのに、家に着いたら、ぐったり(笑)。



まわりの親御さんたちの話をきくと、3歳になったら、楽になった、という人と、もっと大変になった、という人がいて、
うちはどうなるかなと思っていましたが、最近の様子を見ていると、なんとなく後者のような・・・。

出張中、そういう娘の面倒を見ていてくれた夫に大感謝です!おかげさまで楽しく充実した香港出張でした~!

さいたま劇場の託児所、3才のお誕生日

2014-06-16 00:44:01 | 日記
1日早いですが、娘の3才のお誕生日お祝いをしました。


ふ~っ!

保育園で6月生まれの子供のお祝いをしているらしく、「誕生日はうれしいな♪」という歌をくちづさんだり、ハッピーバースデー!
と言ってみたり、バースデーケーキのキャンドルを消す練習(?)をしてみたり、とても誕生日お祝いを楽しみにしている様子。

昨日もいろいろ台所で準備をしていると、普通なら文句をいってまとわりつくのに「明日のお誕生日パーティーの準備をしているのよ」というと、
素直にひとりで遊んでました(笑)。


わ~、プレゼント!

今朝起きてすぐに私たちとおばあちゃんからのプレゼントを渡しました。パジャマのまま、うわ~とかきゃ~とかいいながら、プレゼントを
あけていました。お洋服やアクセサリーも喜んでいましたが、やっぱり一番はアンパンマングッズです(笑)


どう?プリンセスよ!

これまでは家族の集まりでも子供の食べるものはあんまり気にしていませんでしたが、娘が3才、いとこが4才なので、けっこうな量も
食べるので、子供が食べやすいお料理をメインに考えました。つまりスパゲッティがメイン(笑)で、あとは鳥の唐揚げとかね。
でも102才の祖母、70代の親や叔母たちが過半数なので、そっちも考えないといけない。さらにあんまり手がかからないもの(笑)。
となると、メニューを考えるのがけっこう大変。


大きいおばあちゃんとおばあちゃんといとこたちと。

子供も大人も楽しめそうな、ちょっと珍しいもの、ということでポーランドのピンクの冷たいスープも作ることにしました。
フウォドニックというビートルートを煮たものを煮汁ごとミキサーにかけ、コンソメ、ヨーグルト、生クリーム、キュウリのつま切り(千切りの半分くらいの
大きさのもの)をあえる、絵の具チューブから出てきたような鮮やかなマットなピンク色のスープ。
一瞬ぎょっとする色ですが、たべてみると意外にあっさりして、暑い日にはぴったり。
予想通り、みんな驚いてくれたので、満足(笑)。子供はあんまり好きそうじゃなくてちょっとがっかりでしたが。

あとはブロッコリー、オクラ、アスパラ、しめじ、舞茸の胡麻ソースあえ、いろんな野菜とじゃことかにかまのサラダ、しめさばと水菜の
サラダなど野菜ものをたくさん。となりにいる母が煮物や枝豆の天ぷらなどシニア向け担当してくれたので助かりました!


おなかいっぱい、ひとやすみ・

お誕生日ガールのいちばんの楽しみは、バースデーケーキです。シドニーにいた時は、近くにおいしいケーキ屋さんがなかったので
仕方なく自分で焼きましたが、東京はお手軽においしいケーキが買えます。といってもどこぞの名店でなくて、近くにあるチェーン店
ですが、それだってシドニーにもっていけば、かなり上等な部類に入ると思います(笑)。

人数が多いので、そのお店の一番大きいサイズでも足りません。ということで、父の日でもあるので、お父さんありがとう、の
プレートの小さいケーキもプラス。

 


お父さん3人でキャンドルを吹き消しました。

いやはや、無事にお祝いが終わってほっとしました。いや、本当のお誕生日は明日というか16日なんですが。


フィリップ・ドゥクフレ・カンパニー「パノラマ」

ところで、昨日は彩の国さいたま芸術劇場でフィリップ・ドゥクフレ・カンパニーの「パノラマ」というダンス公演を見てきました。
言葉もでてくるし、影絵も使うし、つり革(縄?)も出てくるし、いろんな要素がごちゃまぜで、サーカス的なノリのとっても
楽しい舞台でした!

子供も大人も楽しめる、といううたい文句だったので、娘にも見せようかと思いましたが、85分休憩なしの公演ということで
ちょっと長過ぎる。あらかじめ申し込めば託児所で預かってくれるというので、申し込んでみました。


これから託児所にいく、とは知らず、ずんずん歩く。

託児部屋のドアをあけると、「アンパンマン!」と娘は自ら部屋に入っていきました。保育士さんがひとり。他には子供がいません。
「アンパンマンが好きなの?」と保育士さん。「うん!」といいながら、遠ざかる私たちをみて不安な顔になり、そして泣き顔に。
「大丈夫ですよ」という保育士さんにせかされるように託児部屋をでました。

日本に戻ってから、なにかの教室とかイベントで託児所を使うのは初めてでした。シドニーではビクラムヨガで託児所があり、よく
使っていましたが。どうなるかな、とちょっとドキドキ。


ドアの窓からのぞいてみる。

公演終わって、託児部屋にいき、まずはドアの窓からのぞいてみます。何やらおしゃべりしているみたい。



どうやらお片づけをしていたようです。ドアをあけて入ると、「ママ~!」とうれしそうに、作ったものや遊んだおもちゃを見せてくれました。
保育士さんも「最初は泣いてましたが、すぐに遊び始めましたよ」といいながら、「報告書」をくれました!

預かってもらった2時間弱の間にやったこと、分単位で記入してあります。読んだ本の名前、やったお遊びの内容、作ったもの(簡単な
工作みたいなものまでいっしょに作ってくれたようです!)ものすごく具体的に書いてあります。
預かってもらう前に記入することもたくさんありましたが、終わってからいただく報告書もたくさん記入してありました(笑)。

普段通っている保育園のきめ細かさにも感心しましたが、ここの託児施設のきめ細かさにもびっくり。
というか、保育士さん大変だなあ~とここでも感心、というか本当にお疲れさまです、という気持ちになります。


さあ、かえろう。

シドニーは保育園に入りづらいせいか、何かの教室やイベントに託児所みたいなものがよくあります。プレイグループという
自主保育みたいなグループもたくさんある。東京にもあるのかもしれませんが、私はあまり使ったことがありません。
今回、東京ではありませんが、娘を預けてみて、とてもよく面倒を見てもらったので、他のイベントとかにも、もっとあればいいのに、
なんて思ってしまいました!

保護者懇談会

2014-06-12 12:16:45 | 日記
この前、保育園の保護者懇談会というのがあり、初めて行ってきました。


どうだった?!

集まったお母さんたち、10人弱かな、30代前半がメインかなあ?私の子供でもよさそうな感じの(?)、おそらく20台のお母さんも
いました。ま、普通にいけば、そうだよね、と改めて年齢のことを考えました。
弟の子供たちも同じ保育園の年上のクラスに通っているのですが、そちらの親のプライベートな集まりに顔を出したところ、
40代の人たちがけっこういて、へえ、そうなんだ、最近は高齢出産増えてるんだなあ、と思った直後だったので。


ダブルピース!

まずは園長先生からの、保育園の方針とか、避難場所などの説明でした。
へえ、と思ったのが、途中のお話。
「園内で子供同士がけんかをしてけがをしたら、園の責任ですので、担任に言ってください。子供はなんとかちゃんがどうした、
といったりしますが、まあ、子供なので、それが本当だったり、本当でなかったりしますので」

ふ~ん。こういうことを改めて園長先生が親たちの前で言う、ということは、
相手の子供とかその親に文句をいってこじれたことがあるんでしょうねえ。


シンクで芍薬の花びらがこぼれました

さらに「園に対するご意見、ご質問はそれようのボックスにいれてあり、まずは園長がみて、それでも対応できなければ、
区の担当者にあげ、それでも対応できなければあ、第3者機関である弁護士に相談します。」というお話もありました。

いったい、どんな意見や質問が、その第3者機関まで行くんでしょう?今までどんな例があったんだろう??


さらに色調をかえて。

シドニーで保育園に入れなかったので、東京でわりとすんなり入れてしまったことがありがたくて、またお値段もシドニーより
グンと安くて、しっかり栄養まで考えていただいたランチやおやつも出していただいて、夫も私も保育園さま、さま、なのですが、
「いろいろな意見や質問」が、これまでにたくさんあったんだろうなあ、と想像しながら、子供用の椅子にすわって痛くなってきた
お尻を少しずつうごかしながら、園長先生のお話を聞いておりましたです。


娘がつんできてくれたシロツメクサ。茶色くなってよれよれでしたが、一晩お水につけたら、かなり元気に!

そのあと、担任の先生から、「わがままを言うのが自我の発達なので、十分にわがままがいえる環境を大切にしてください。必ずしも
子供の言う通りになる必要はありません。できないなら、できないと親が言うのは大切ですが、子供が十分に自我を発揮できることが
今必要なのです。今言えないと、あとでもっと大きな形でできます。みなさんのお子様は大丈夫だと思いますが」

あはは、こどもたち、先生相手にもわがまま放題ってことね。
それにしても、あとで大きな形ででてくる、なんて言われると、こわいぞ。
「やだ、やだ」「ちが~う~!」とよく言われて頭にくるけど、それも発達段階ってことね。
私も時々おなじように「やだ!違う!」と言い返してるけど(笑)。


モノクロでもとれるんですね、最近のiPhone!

最後の方で、前に提出したアンケートで、他のお母さんから聞きたいこと、の中からいくつかピックアップして
お母さんたちでお話をしました。「これなら食べる!という鉄板メニューは?」とか「夜泣きしますか?寝る時間は?」
とかね。

これが一番、ためになった気がします(笑)。

まだ寝るとき、おっぱいをしゃぶっている娘ですが、ほかにもまだ数人いるとわかってほっとしました(笑)
夕飯も、いっしょに食べたり、すぐに席を立ったり、DVDやyoutubeが見たいから、ごはんいらない、と言ったり
さまざまですが、これも他の子供も似たり寄ったりみたいで、ちょっと安心(笑)

娘なりに育ってほしい、と願っているくせに、こういうところ、足並みそろっていると安心するんですよねえ。
勝手なもんです、我ながら!

たぶん、私自身がフリーランスで、会社という組織から離れて20年近くふらふら生活しているので、どこかで集団生活
苦手かもって思っているのです。なので、娘が、その集団生活である保育園をとりあえず楽しんでいるらしい、また特に問題なく過ごしている
らしい、というのが妙にほっとするんでしょうね。


ダブルピース!

それにしても保育園の先生たち、細かくいろんなことをケアしてくださって、ありがたいなあと思います。

先日、娘がちょこっとした傷を作ってきた際にも、お電話をいただき、さらに連絡帳に細かい説明を書いてくださり、
保育園に顔を出した際に、何度も謝罪していただき、こちらが恐縮してしまいます。
もとはといえば、娘が勝手にしたことがはじまりらしいので、こちらこそ謝らなければいけない気分になります。

学校の先生をしている知り合いたちに言わせると、「そうしないと、あとで怒鳴り込んでくる親がいるからなのよ~」と
言ってましたが、先生たち、記入するものの量が多くて大変だなと思います。

まだしばらくお世話になると思いますが、先生がた、今後ともよろしくお願いいたします!

「ナラタージュ」「アデル、ブルーは熱い色」「わたしはロランス」

2014-06-11 02:37:42 | 日記
娘が小麦粘土やらシャボン玉で遊んでいる最近、母親の私は、何やら小説やら映画やらで、恋愛ものを楽しんでおります(笑)。


に~っ!

たまたま古本屋で見つけた、島本理生の小説「ナラタージュ」。
2005年に出たのかな、高校教師とその生徒の恋愛とそのあと、と書いてしまえばそれだけの話です。
でもこの帯に引かれて買ってみたら、鳥肌がたつくらいに、恋愛のきりきりした痛み、くらくらする甘さを、
思えば30年ぶりくらいに(?)小説で味わいました。


ピース!

大人になると、なんというか、恋愛といっても駆け引きを楽しむ、ゲーム感覚だったり、あるいは心理学的にみると、単にコンプレックスとか
何かの投影とかだったり、などとちょっとつまんない見方をしてしまうことが多いように思います。というか、私はそうでした。
好き、という気持ちそのもののこと、ちょっと軽んじているっていうか、恥ずかしいっていうか、ね。



高校の演劇部の顧問の先生に頼まれて、大学生になったもと演劇部の仲間たちが再会し、舞台を演じる。その間の
できごとで、なんかありがちな設定だなあ、なんて思う余地もないくらいの筆力というか展開なのです。

こんな恋を、私はしたことがあったんだろうか? したことがなくても、この小説を読んだことで、もうそういう恋をした
ことになるから、いいや、って思ってしまう(笑)。



新聞評でレズビアンシーンがものすごいとあり、面白半分見に行ったら、たしかにものすごかったけれど、なんだか
とっても感激してしまったのが、「アデル、ブルーは熱い色」という映画です。3時間近いのに、その長さが全然苦にならない、
というか、もっとこの主人公のアデルを見ていたいと思わせる映画。大クローズアップがたくさんあって、泣いてるときは
鼻水がたれるところまでしっかり見える(笑)。なんだか自分のいろんな感情をアデルのクローズアップが見せてくれてるみたい。

高校生のアデルと美大生のエマが恋に落ちて、幸せに暮らす日々を経て、別れに至り、アデルは幼稚園の先生、エマは画家の道を進む。
アデルは他の人とは恋に落ちず、適当に男性と遊びつつもエマが忘れられない。エマは他の女性と家庭を築き、画家としてもまあ成功をおさめ
ているけれど、アデルと再会した日には、やっぱり心や体の奥底ではアデルを求めている。でも、アデルとはいっしょになれない。

こうやってかくと、まあ、しょうもない話なんですが(笑)、エマ役の女優さん、他の映画ではフェミニンな役をやってるのに、この映画
ではやたらに男前で、ほれたくなっちゃう魅力むんむん。アデルもそういうわけで、土臭いくらいの純粋さで、欲望と愛情が一体になってる。
ふたりの出身階級の違いとかも出ていて、それも面白いんだけど、それよりも何よりも、どろどろした情欲とか執着みたいなものでさえ
生きるエネルギーなんだ、それこそ生きる情熱なんだって、妙に感動してしまいました。いや感激、かな?

ふだんは目に見えない、生命力とか情熱みたいな、私たちを動かしている力を目の前にした、みたいな感激、とでもいったらいいでしょうか?


むむむ~~!!

「わたしはロレンス」は劇場で見たいと思いつつ、見逃してしまい、DVDでやっと見たのです。これも3時間近い映画だけど、
もっと見たいって思わせられました。

つきあっていたカップルの男性が性同一障害で、途中から女性になっていく、そのプロセスの10年を描いたものです。
どうなっていくんだろう、というふたりの展開の先が見えない面白いさ、80、90年代のファッションとか音楽が出てくる懐かしさ(笑)、
映像としてもとても美しいところがけっこうあり、忘れられないシーンもいくつかあります。



これも顔のクローズアップが多いし、演技の力で吸い寄せられちゃうのかもしれませんが、なんかね、感情移入しちゃうのですよ、
やがて女性になっていく男性、その相手を見て苦しむ女性、両方ともに。
だからいっしょに苦しくなっちゃう。そして、だから最後の方のシーンがよけいに切なく感じられる。


うふふ、ぶりっ子(これってもう使われていない言葉??)

ここ1、2ヶ月の間にみた映画(DVD)、本、他にも面白いのがありますが、魂消た、というか魂にズーンときたのがこの3つだったので
備忘録で書いておきまする。