2年ぶりの夫の同級生。娘は覚えてないらしい。
カトヴィツェから3時間ちょっとでワルシャワにつきました。
キッチンの窓から中庭が見えます。
今回のairbnbは旧市街のとても便利な場所で、建物は古いけれど、改装されたばかりのきれいなアパートでした。
プラハのアパートほどではありませんが、天井も高めなので、広く感じます。
収納がたくさんあって、長期滞在する人には便利そう。
ただ、シャワーとお風呂が使いづらかったのが玉に瑕。
エアコンなしですが、通常の夏の気候に戻ったので、必要なし!夜は窓を締めないと寒いくらいでした。
旧市街の広場にあるお店。
荷ほどきをして、すぐに外に出て、歩いて5分くらいのところにあるお店に向かいました。
夫が注文した鴨料理
夫の同級生が予約してくれたお店に、すでにご夫婦お二人が先に座って待っていてくれました。
マスの燻製、ホースラディッシュのソース。美味しかった!
Przy Zamkuというこのお店、旧市街のワルシャワ王宮の目の前、ザ・観光地(?)にありながら、ポーランド料理店にしてはボリュームも
控えめで、お味もなかなかでした。
http://www.placzamkowy.pl/en
前回中をよく見たので今回はパスした王宮。
宮殿前の広場は赤い夕日が差して、なんとも言えない色合いに包まれ、まだ2回目なのに妙にノスタルジックな気持ちに
させられます。
ようやく酷暑から爽やかな気候に戻り、夕方になると涼しくてお散歩するのにぴったりです。
2年前に来た時に、他の同級生のお家にみんなで大集合して数泊し、あちこち観光し、そのあとに、この同級生のお家にも泊めて
いただきました。その時にあった息子さんや娘さんの近況も聴きながら、「そういえば娘さん、色々悩んでいたよね」とか、
私はまだ会って2度目なのに、懐かしいなあ、なんて思ってしまった。
ワルシャワは、第2次世界大戦で爆撃を受け、98パーセント壊滅したそうです。
この旧市街は、爆撃される前の通りに復元した街で、昔のままだから、ではなく、昔の通りに復元したその努力が認められて
世界遺産に指定された世界唯一の街。
瓦礫と化したワルシャワをソビエト流の街に作り変える計画もあったそうですが「意図と目的をもって破壊された街並みは意図と目的をもって復興させなければならない」という信念と「失われたものの復興は未来への責任である」という理念の下、再びポーランド人自身によって厳密に再建された、とウィキペディアに
書いてありました。すごい根性というか執念というか、いやはや。
文化科学宮殿。
旧市街を少し歩くと、ワルシャワのランドマークの一つである文化科学宮殿が見えて来ました。スターリンからの贈り物だったらしく、
当時はヨシフ・スターリン文化科学宮殿という名前だったそうですが、その後、スターリンの名前を取ってしまった。
ソビエト支配の象徴として、嫌う人も多いけれど、ローリングストーンズとかアバがコンサートをした場所でもあるそうです。
いきなりの嵐。ちょうどタクシーに乗ってよかった!
2年前に私が初めてワルシャワを訪れた時に(夫もものすごく久しぶり)色々と観光をしたので、今回は夫の同級生やシドニー出身の
お友達に会うことと、前回見れなかったコペルニクス科学センターにいく、この二つだけが目的でした。
というか、私の帰国便がワルシャワからしか取れなかった、というのがこの街を訪れた一番の理由なんですが・・・。
アルカディア・ショッピングセンター。
お土産を買いに行く、と行ったら誰もついてこなかったので、一人でショッピングセンターへ。
ショピングセンターの中にあったお店。餃子みたいなピロギはさすがに種類が豊富です。
前回何度か行ったので、道はわかってるので、途中までお散歩しました。
なんだか雲行きも怪しいな、とタクシーに乗った途端に、土砂降り!風も強くて、嵐です。
タクシー降りたらちょうど止みました。ラッキー!
コペルニクス科学センター
前回、オンラインで予約していなかったので、入場できなかったコペルニクス科学センター。今回はちゃんと予約しましたよ〜。
そしてやっぱり行ってみたら、すでにチケット売り切れでした!人気なのね。
http://www.kopernik.org.pl/
永久運動の振り子。
全て体験型の展示で、その数450以上とか!
空気銃みたいな迷路。
博物館というか、室内遊技場みたいな使い方できそうです。
シドニー生まれのポーランド人2世で、ポーランド人と結婚し、ワルシャワに何年か住んでいる夫の知り合いと
あっておしゃべりしたら、「うちの息子たち、冬になるとコペルニクス科学センターに行くのよ」とのこと。
なるほど、やっぱり室内遊技場ですね(笑)。
プラハの感覚博物館にあったのと同じ!
どの展示にも、ポーランド語、ロシア語、英語で説明が書いてありますが、親が読んで説明しないといけない。
結構疲れます(笑)。
あ、これも感覚博物館と同じ!
プラハの感覚博物館と同じ展示がいくつかありましたが、プラハでは体験型アートみたいな感じで展示され、子供だけでもきゃあきゃあ
言って楽しめるようにできていました。でもこのワルシャワの科学センターだとね、親がちゃんと展示カードを読んで子供に説明しないといけないのですよ。
「今、一時的に壊れてます」
同じものでも、こういう展示の違いにお国柄が現れる・・・?
ビーチカフェ風?
くだんのシドニー生まれ、育ちでポーランドで今子育てをしている女性は、弁護士としてオーストラリアとポーランド両国で仕事をし、違う視点でポーランドをみているので、話していると面白いです。前回も忌憚ない意見を色々聞かせてくれましたが、今回もバサバサ斬ってました(笑)。
「私の息子たちはポーランド語と英語、バイリンガルの私立の小学校に通わせてるけど、それでもオーストラリアの公立小学校よりは時間がなさそうよ。
ポーランドの公立小学校って、暗記ばっかりさせるし、宿題はやまのように出るし、遊ぶ暇なんか全くないのよ。」
「ポーランドの大学って英語で学位が取れる学科がたくさんあって、留学生がたくさんいるわよ。でもね、仕事してると、ポーランドの教育しか
受けてない人って、ものすごく視野が狭くて使いづらいわ。他の国の教育を少しでも受けてる人と全然考え方が違うの」
ワルシャワ大学の構内を散歩して「お城みたい!この大学行くのもいいな」と娘が言っていた、というと、この女性曰く
「オススメしないわ。私はオーストラリアの大学時代に1学期だけ留学したの。それはそれでいい経験だったけど、1学期以上はいらないわね」(笑)。
旧市街にある、ブランコのように椅子が動くレストランにて。食べづらい・・・
ま、あくまでの一個人のご意見ですけどね(笑)。
ワルシャワに2泊して、3日目、夕方のフライトなので、昼に少しワジェンキ公園で遊びました。
日本の「女」の展覧会?
ランチは公園内ベルヴェデールで。
公園内にあるベルヴェデールというレストラン、とても素敵で、美味しかったです。
それほど美味しいレストラン探しに熱心だったわけではありませんが、今回の旅行で美味しいレストランのトップの方に入りそう。
https://www.belvedere.com.pl/en/home/
お昼をいただきながら「今回いろんな街に行ったでしょ?何が一番気に入った?」と娘に聞いてみました。
サーモン、いい火加減で美味。
「ママと一緒にいたこと!」と娘の即答に、ちょっとグッときてしまいました。
鴨も美味しかったそうです。
「あとはブダペストの温泉かな?また行きたい!」
キッズメニューを前にポーズする子供。
「今回こそ一緒に飛行機で帰れると思ったのにな〜」と付け足す娘。
生のベリー類とドライイチゴにラズベリーのシャーベット。美味しかった!
ポーランドやシドニーの親戚を訪ねるとき、私は仕事の関係で遅れて入国し、一足先に帰国することが多いのです。
今回も1週間遅れてポーランドに到着し、1週間早めに帰国します。
日本で独身生活を楽しめるので、いつもは「しめしめ」と思ってるのですが(!)、今回は珍しく寂しいなあ、
なんて思ってる。
2年前に訪れた時より、ずっと大人になって、娘と一緒に旅行するのが楽になってきましたし、一丁前なコメントをするので
楽しくもある。
ティーンエイジャーになったら、親よりもお友達と一緒にいたくなるでしょうから、娘が家族と旅行して楽しいと思う期間って
そんなに長くないんだな、なんて思っちゃったりして。
日本が見えてきました。
ああ、楽しかったな〜!またどっかに行こうね!と言いながら、行きのフライトとは打って違い、とってもスムーズな帰りのフライトで
あっという間に東京の我が家に戻ってきました。
犬の散歩。いや、わんちゃんに散歩させてもらってるのかも。
蛇足ですが、今回の旅行で、airbnbで同じような1ベッドルームのアパートやホテルを探してみたら、
プラハは一泊1万円、ブダペストは1万5千円、ワルシャワは八千円くらいな感じでした。
でも物価は、プラハが一番高くて、プダベストが2番目、ワルシャワは3番目くらいな感じです。ちゃんと比較してないけれど。
あ、そうだ、記憶が正しければ、同じようなアイスクリームが、プラハは180円くらい、ブダペストは150円くらい、ワルシャワは120円くらい
だったかな?
どの都市も英語が通じるし、私の感じた範囲ですと、治安もそれほど悪くない。地下鉄なども乗りやすいです。
20年くらい前にプラハやブダペストを訪れたお友達たちによると「当時はなんとなく暗くて、サービス悪くて、英語通じなくて、ご飯まずくて、アジア人ほとんどいなくてモテるか、ジロジロみられる」ような街だったらしい。
私はプラハやブダペストは今回初めてでしたが、やはり20年くらい前に訪れた東ドイツで、暗くてサービス悪くてご飯まずくて、みんなにジロジロみられて、「ああ、共産圏だった国っていや!」としみじみ思った記憶があります。
それ以来、2年前のポーランド訪問まで、旧共産圏の国って、なんとなく遠慮してきたのです。それが2年前のポーランドの印象がすごくよくて、今回プラハもブダペストもとてもよかった。今は英語も通じるし、サービスも良くなってるし、ご飯もなかなか美味しいし、便利になってきてるし、街もかなり綺麗になってるし、
治安もまあまあだし、でもまだ物価は東京より安い・・・。
今、東欧って旅行しやすい時期に来てるのかも、となんとなく思いました。
まだまだ私にとっては未知な東欧の国々、他の街も色々見てみたいな〜!