猫の盛り合わせ?
週末、ちょっと空気が緩んだ1日、谷中、千駄木、根津あたりを友人とお散歩しました。
枝垂れ桜が咲き始めていました。
谷根千が初めて、と言う友人は、いろんなことに驚いたり、感心したり、新鮮な反応をし、さらにわからないことがあるとすぐにお店の人などに質問してくれるので、何度も訪れている街なのに、私にも新しい発見がたくさんありました。
賞味期限、焼き上がり10分まで、というシュークリーム!
この写真のシュークリーム、すごくサクサクして、カスタードクリームも軽くほんのり甘くて、とっても美味しいのですが、
賞味期限が焼き上がり10分!なので、食べ歩き用のみ!
お店の外観。改装工事に入るのでそろそろお休みだそうです。
亀の子束子のおしゃれなお店で、友人が色々質問したついでにお店の人に教わったお菓子屋さんです。立ち寄ったら、なんとあと数分で焼き上がるとのこと!これは食べるしかないでしょう、と名前を告げて数分待ち、焼き上がりにかぶりつき「美味し〜!」(笑)。
HAGI cafeのキーマカレー。ドンと卵がてっぺんに!
たまたま見かけた長明寺というお寺に「樹木葬」という看板があり、これまた友人がなんだろう、と色々質問し、お寺の人にお寺を案内してもらい、ついでにお茶をご馳走になって樹木葬のパンフレットももらってきました。
これは渋谷の喫茶店内の桜。
子供がいない人が増えてきたので、お寺としても色々考えて、宗教不問で、1代限りのお墓を考えた。親子で入ってもいい。ただ事前に登録した人がなくなったら、その後13年経つと、自動的に永代供養に移行するそうです。二人まで、4人まで、墓石のデザインやサイズなどでお値段が違います。「この辺は商店街もあるし、色々見るところもあるし、交通の便もいいし、お墓参りしやすいんですよね」とお寺の人。お墓もアクセス大切ですね。
近くの川原で。
実は大学の卒論がお墓だったのです、ワタクシ。当時は、死んだ後までお姑さんと一緒に入りたくないと分骨する人が出たり、お墓のスペースが足りなくてアパート形式みたいな納骨堂が出てきたり、と家族問題、住居問題、さらに日本人の精神がお墓に現れてるなあ、と社会学を学んでいた私は興味を持ったのでした。
高校の時、交換留学生だったスコットランドで、「お父さんのお墓どこだったかしら?」とホストファミリーのお母さんが、草ぼうぼうの霊園で、自分の父の墓石探しをしたのがショックだったところが始まりでした。なぜショックなのか?と自問すると、ご先祖崇拝が当たり前だと思っていたから、なんですよね。中学、高校とキリスト教の学校だったけれど、家族のお墓があって、お墓参り、法事が当たり前の「普通の日本家庭」に育ったから・・・。
南池袋の公園。
卒論から40年近く経った今、少子化問題が浮上して、墓仕舞いや、この樹木葬のような(このお寺の場合、必ずしも樹木の下に埋めるわけではないらしいですが)継承者がいなくてもいい形のお墓が出てきたり・・・やっぱりお墓には現代社会が反映されるなあ、と思ったのでした。
よく考えると、私も結婚して実家から出ているわけで、歩いて15分のところにある実家の菩提寺に、なんとなく入るつもりでいたけれど、本来は入れないのかな?お寺によっていろいろらしいし、まだお寺さんには聞いてないけれど。
死んだ後、どこに行こうかなあ?死ぬ前に決めておかないとなあ・・・と焼き上がり10分賞味期限のシュークリームを頬張りながら、考えたのでした。