べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

記憶は朽葉色に染まりやがて

2023年01月07日 17時27分02秒 | 叙情



日々のなにげないできごとを
だいじに残しておくために
折々付箋に書きとめて
そっと貼りつけておくのです
心の片隅 胸の奥の奥底に 
けれどもそれは
時とともに干からびて
はがれ落ちてしまいます
一枚 そしてまた一枚
そうとは気づかないうちに
わかっていました
すべてはやがて
朽ちて消え去るということを


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