べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

だれかわたしに教えてください

2007年01月07日 09時50分05秒 | 叙情

お陽さまとともに目ざめれば
小鳥のように歌うことができますか
冷たく澄んだ泉で洗い流せば
お魚のように美しくなれますか
光をいっぱい浴びたなら
お花のように清らかになれますか
水平線を見つめていれば
いつかツバメのように海を渡っていけますか
それから、それから
いっしょうけんめいお祈りすれば
わたしを愛してくださいますか
だれか教えてくださいませんか
いったいどうすれば愛することが許されるのか
どれほど心が血を流せば愛されることが叶うのか
そもそも愛っていったい何ですか
愛するっていったいどういうことですか


もう少しはやく走ることができれば
風のように自由になれますか
もっと軽やかに跳びはねることができれば
子犬のように無邪気になれますか
もっとたくさん涙を流せば
海のようにおおらかになれますか
微笑をたやさずにいれば
雲のように流れてゆけますか
それから、それから
よりしなやかに漂うことができさえすれば
もっとじょうずに生きてくことができるでしょうか
だれか教えてくださいませんか
いったいどうすれば生きてくことが許されるのか
何にすがれば生きてくことができるのか
そもそも生きるっていったい何ですか
生きてくっていったいどういうことですか



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