べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

ぼくはときおり

2007年05月02日 17時37分36秒 | 叙情

ぼくはときおり
途方にくれてしまうのです
この世に生まれ落ちてしまったことへの戸惑い
手さぐりで生きていかなければならない
心もとなさに
ぼくはときおり
途方にくれてしまうのです

ぼくはときおり
心がふるえてしまうのです
なんでもないのにふと気がつけば
頬がぬれているのは
いったいどうしたことなのでしょう
ぼくはときおり
心がふるえてしまうのです

ぼくはときおり
胸がいっぱいになってしまうのです
なにか目に見えない
大きな意思のはたらきに
はかり知れない何者かの息吹に
ぼくはときおり
胸がいっぱいになってしまうのです

ぼくはときおりそんなふうにして
泣いたり 笑ったり 悔やんだり
ときには知らんぷりしたり あくびをしたり
見果てぬ夢を抱いたり 挫折したりして
右往左往しながらも
日々を過ごしているのです
ときにはきみを思ったりして










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2 コメント

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わ~♪ (ふみかつ)
2007-05-04 01:56:08
今の僕にピッタリの詩。。。。

生きていると、生きているのだけど、生かされている気がするときがある。
返信する
Unknown (べそかきアルルカン)
2007-05-04 22:57:26
☆ふみかつさんへ

ひとはやっぱり、
独りでは生きていけないですものネ♪
返信する

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