べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

あなたのぬくもりが薄らいでゆく

2007年05月05日 18時21分54秒 | 哀愁

あの日ぼくは
口唇であなたの存在をたしかめた
まちがいなく
すぐそばにあなたがいるということを

あなたを失ったいま
ぼくの口唇はささやくようにあなたの名を呼ぶ
けれどあなたの声は返ってこない
あなたのぬくもりが薄らいでゆく







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