べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

ときには心をからっぽにして

2007年04月29日 10時34分46秒 | 慰め種

ときには小鳥の歌声に耳をすましてみたり
ときには夕陽が沈むまで
じっとひとつところにたたずんでみたりして
おだやかな時の流れに身をまかせてごらんなさい

ときには記憶の底にまたたく星を数えてみたり
ときにはちぎれ雲のゆくえを按じてみたりして
しなやかに たおやかに 
心をすっかりからっぽにしてごらんなさい

ほんの小さな自然のいとなみの中に
あなたの求めるものは
そっとひそんでいるのですから

ときにはきらめく木洩れ陽に目をほそめてみたり
ときにはやわらかな風に髪をなびかせてみたりして
きっとどこかにあるはずの
心の置きどころを見つけてごらんなさい

ときには涙を流してみたり
ときには大きく深呼吸をしてみたりして
のんびり ゆっくり あせらずに
時の移ろいゆくさまを静かに愛しみながら

ときには優しく口笛を吹いてみたりして





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