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飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

自衛隊機墜落は、バードストライクの可能性も…。

2025-05-20 15:08:22 | うんちく・小ネタ(absurd story)

先日、小牧空港から飛び立ったT-4練習機が、近くの入鹿池に墜落しました。

とてもショッキングな出来事です。

原因はまだ調査中ではありますが…。

事故の状況から、一つの可能性として「バードストライクはあり得ないか?」

私は今そう考えています。

バードストライク…。

偶然、鳥が飛行機にぶつかってしまう事故です。

そう考えるのには、次のような理由があるからなんです…。

 

私は偶然ではありますが、若いころ、事故の起こった近くの航空学園で、飛行機の勉強をしていた時期があります。

つまり、飛行機についても、事故の起こった地域についても、その両方を知っているのですが…。

 

まず、飛行機に何かしらのトラブルが起こり、長時間の飛行が不可能になった場合、一般市民に犠牲を出さずに飛行機を

故意に落とすとしたら、パイロットの頭には、入鹿池は真っ先に思い浮かぶ場所です!

 

周辺は住宅地が密集している場所です。

山もありますが、そこに飛行機が墜落した場合、火事が発生して、結局一般の方に被害が出てしまう可能性があります。

どう考えても、それなりの大きさがある入鹿池は、最も一般市民に被害を及ぼさないベストな墜落場所なんです。

 

そのような、被害を最小限に食い止めることが出来る入鹿池に、偶然T-4練習機が墜落する可能性は、極めて低いと言えま

す。

つまり、パイロットは意図して入鹿池にT-4練習機を墜落させたと考えるのが妥当と思います。

そして、その入鹿池に墜落させることが出来たということは…。

飛行機が、それなりには操縦可能な状態であった!

そう考えるべきだと思います。

 

それでは、エンジンの故障については考えられないか?

今から25年前に、埼玉の入間川に、今回と同じように自衛隊の練習機が墜落した事故がありました。

この時の原因はエンジンの燃料パイプの不具合。

T-33という、大変古い型の練習機を飛ばしていた時に、燃料パイプの劣化により燃料漏れが発生。それに引火したこと、

そして、エンジンに燃料が供給できなくなったことが原因でした。

今回事故に遭ったT-4を見てみると…。

T-4にはエンジンが2基あります!

飛行機のエンジンが二つある場合は、必ず左右のエンジンのシステムは独立しています。

つまり、片方のエンジンに異常が生じても、もう一つのエンジンで飛行は可能です。

例え火災が発生したとしても、エンジンへの燃料供給をストップしてしまうだけで、火災を食い止めることが出来ます。

そして、生きている方のエンジンだけで、飛行場に引き返えすことが出来るのです。

だから、T-4については、エンジンのトラブルによる墜落は、考え難いと思うのです!

 

そうなってくると、操縦していたパイロットに、身体的な異常が生じて墜落した可能性が浮上してくるのですが…。

これも、ちょっと考え難いのです…。

なぜならば、T-4は練習機で、パイロットが2名搭乗しています。

一人が身体的な異常が生じても、もう一人が操縦すれば良いだけです。

また、意図して入鹿池に墜落させた可能性が高いならば、ちゃんとパイロットは飛行機をコントロール出来ていたわけで

あり、身体的な異常が発生したことも、ちょっと考えられないんです…。

 

機体は大丈夫。

エンジンも考え難い。

パイロットに何か起こったことも考え難い…。

 

そうなってくると…。

過去の航空機事故の事例を思い起こし、何か原因となり得るものはないか…。

そこで、真っ先に思い浮かぶのが、バードストライクなんです。

 

これは、過去の飛行機事故で何度も起こっています。

偶然、鳥が飛行機にぶつかってしまうこの事故…。

中には、今回と同じように軍用の練習機でバードストライクが起こった事例もあります。

この時は、飛行機の風防が吹っ飛んでしまい、パイロットは強烈な風圧にさらされて操縦不能となり、操縦していた二人

とも飛行機を捨てて脱出しました。

 

普通、ジェット機の場合、風防が取れたら、その強烈な風圧で操縦は不可能となりますが…。

日本の航空自衛隊は世界でもトップレベル。そして、教官は通常後ろの席に乗っていますから、教官ならば強烈な風圧に

耐えながらも、入鹿池に何とか墜落させることは可能かも知れません。

 

上記のような理由から、私は今回の事故については、バードストライクの可能性も考えてみても良いのでは?そう考えて

います。

 

上にも述べされてもらいましたが、日本の航空自衛隊は世界でもトップレベルです。

25年前のT-33の事故の時は、一般市民を巻き添えにしないために、最後の最後まで飛行機をコントロールし、河川敷に墜

落させました。

今回の事故も、やはり、一般市民を巻き添えにしないために、最後の最後までパイロットが頑張ったように私には思える

んです…。

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