今回は、ハーネスの肩ベルトの調整についてご説明しましょう。
肩ベルトは適度な「張り」が持たされていることが重要です。
よくあるのは、ダラダラに肩ベルトを弛めてしまって上半身が下にたれてしまっている、いけないスタイル。
日本人は、とかく「肩」にはこだわる人種(肩こりは日本人特有の病気)のせいだと思われますが、肩に荷重がかかることを嫌う方がいらっしゃいます。
しかし、弛めすぎた場合、上半身が下にたれる形になるため、緩める割には肩にかかる荷重が軽減されないものなのです。
そればかりか、上半身が下にたれるのを、無意識のうちに背筋で上に持ち上げようとするために、腰に負担がかかってしまう結果になってしまうのです。
長時間のフライトで、腰に痛みを感じられる方は、この「肩ベルトの弛めすぎ」の可能性もあります。
理想的な肩ベルトの調整は、上半身が下にたれて行かない程度に、適度に「張り」を保っている程度だとお考えください。
初級ハーネスのように、たくさんのラインがあり、カラビナから肩にかけてのショルダーラインがあるものは、肩を吊り上げる角度が、より上向きになるため、肩の負担は少ないものですが、上級ハーネス等フレームを持つ物は、肩ベルトがどうしても浅い角度で吊られるため、
ハーネスの作り方によっては、少し肩に負担を感じるものもあるものです。