飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

新ハーネスへの挑戦 4

2011-09-30 22:33:42 | ハーネス(HG harness)

2011072809250001 さて、新形状のインナーバッグを装備したらどのようになるか?

ちょっと写真の写りが悪く恐縮なのですが、レッグストラップは見事にインナーバッグの斜めカットの部分に逃げてくれています。

このようにレッグストラップがうまく逃げてくれると、今までかかえていた大型パラシュートを装備したときに生じる問題も、うまく解決することが出来ます。

2011072211080021_2 ちなみにこの写真は、新ハーネスで、パラシュートインナーバックとレックストラップの位置関係がどのようになるかを写したものです。

レッグストラップの取り付け位置が、ずいぶんパラシュートの位置に入り込んでいることがお分かりいただけると思います。

文章で書くとアッというまですが、こんな単純なことが分かるまで、かなり長い時間が必要でした‥。

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新ハーネスへの挑戦 3

2011-09-30 20:51:00 | ハーネス(HG harness)

さて、新しいハーネスを作るに当たり、どうしても解決したかったのがパラシュートのインナーバッグの問題でした。

インナーバッグとは、パラシュートがハーネスの中まで入っているところを指しますが、この部分が、今まではレッグストラップと干渉してしまい、広くとることが出来なかったのです。

レッグストラップの位置を干渉しないように後ろに下げてしまうと、ストラップそのものが短くなってしまうため、プローン姿勢になると足が上に引き上げられて飛べたものではありません。

レッグストラップの取り付け位置を思い切ってパラシュートの前に移動する方法もありますが、実験してみると、起きあがりが悪くなってしまいます。

この問題を解決するため、私は二つのアイデアを持っていました。

一つは、レッグストラップの長さを、機械的に可変にしてしまう方法。

そして、もう一つはパラシュートインナーバッグの形を工夫して、レッグストラップがハーネス中心部の方へまわるようにする方法。

この二つのうち、前者はトラブルの可能性があると考え、後者の方法から実験していきました。

実験ハーネスを試作し、いくつのもインナーバックの形状を試したところ、見事にレッグストラップがパラシュートインナーバッグを回避し、うまく機能してくれる形状を見つけることが出来たのです。

Photo それはこの写真の下にあるバッグの形状でした。

様々な寸法、形状で試しましたが、この形が最も良い結果が出ました。

上にあるのは今までのインナーバッグ。

奥行きは旧タイプより少ないですが、バッグの容量そのものは新型の方が大きく、なんといっても横の広さが大きくなったことがお分かりいただけると思います。

この手法が思いのほかうまくいってくれたため、新ハーネスの開発はとんとん拍子に進んでいくことが出来ました。

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