まるみのあっちこっち巡り

ー32,000枚を超える写真とともに綴るお出かけブログー

映画 存在のない子供たち

2019-08-02 18:42:37 | 映画(劇場鑑賞)
両親を告訴する。僕を生んだ罪で。

子どもが主役の映画ですが、穏やかな話ではありません。
邦画に例えると是枝監督の「誰も知らない」と「万引き家族」
あまりにも重いテーマで、涙も出ず、圧倒されるばかりでした。

中東の貧民窟に生まれたゼインは推定12歳。
両親が出生届を出さず、誕生日も分からず、
法的には存在していない少年、家族も同じです。

初潮を迎えた大切な妹が強制結婚させられると
二人で家を出ようと計画するものの親に見透かされて・・・。

ノンフィクションではないものの
中東の貧困・移民問題を抉り出した人間ドラマ。

この日本にも戸籍のない人が存在していますし、
人の弱味につけこむ金儲け、人身売買、
決して他人事ではない混沌とした社会を見るようです。

ゼイン役のゼインくんはシリア難民、
出演者のほとんどは演じる役柄によく似た境遇にあるとか。

彼らが体験する出来事を演出する手法をとっていて、
リアリティを突き詰めながらも
ドキュメンタリーとは違う物語になっていて
ただただ重いだけではなく、希望にも満ちた作品に。

過酷な状況にいたからこその知恵を持ち、
幼い妹やエチオピア難民の赤ちゃんを守ろうとする
懸命な姿に心を動かさない人はいないでしょう。

ゼイン君の笑顔に一筋の光が見えるような
ラストが特に印象的です。

監督:ナディーン・ラバキー
出演:ゼイン・アル=ラフィーア/ヨルダノス・シフェラウ/
ボルワティフ・トレジャー・バンコレ
2018年/レバノン・フランス/アラビア語/125分

ヒューマントラストシネマ渋谷

2019.7.29
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球界最長身が話題となった元楽天のファンミル投手が34歳で死去

2019-08-02 14:24:43 | 埼玉西武ライオンズ



「ヨーロッパで死亡事故に遭った」と
7月28日に母国オランダの野球協会が発表したそうです。

オリンピックやWBCではオランダ代表でプレーした
ルドフィクス・ヤコブ・マリア・ファン・ミル投手は、
2014年2月に東北楽天ゴールデンイーグルスの
春季キャンプへテスト生として参加、3月支配下登録選手に。

9月13日に一軍登録され、西武ドームのブルペンに登場、
中継ぎでプロ初登板を果たしたのは翌日のことでした。
楽天側のフィールドビューシートに座っていたので、
その身長の高さに圧倒され、強烈な印象を残しました。

身長は216cmで、NPB球団への所属経験がある選手では
歴代最長身に当たるのですが、
仮にMLBでも歴代最長身の投手になります。

わずか7試合の登板で2014年に日本を離れ、
オランダやオーストラリアでプレー。

昨年12月にはオーストラリアでのハイキング中に
頭部を骨折する大事故に遭ったものの
その後、チームのリーグ4連覇に大きく貢献していたとか。

哀悼の意を表します。

※写真は、2014年9月13日に撮影したものです。
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