読書と映画をめぐるプロムナード

読書、映画に関する感想、啓示を受けたこと、派生して考えたことなどを、勉強しながら綴っています。

機密情報をブラック・ユーモアで描く、「バーン・アフター・リーディング」(アメリカ/2008年)

2010-01-08 16:06:05 | 映画;洋画
~CIAの機密情報が書き込まれた1枚のCD-ROMを、勤務先のフィットネスセンターで拾ったチャド(ブラッド・ピット)とリンダ(フランシス・マクドーマンド)。そのころ、元CIA諜報員のオズボーン(ジョン・マルコヴィッチ)は、機密情報の紛失にうろたえていた。一方、オズボーンの妻ケイティ(ティルダ・スウィントン)は、財務省連邦保安官ハリー(ジョージ・クルーニー)と不倫中で……。~(シネマトゥディ)

原題:Burn After Reading
監督、脚本:イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン
音楽:カーター・バーウェル
撮影:エマニュエル・ルベツキ
出演:ジョージ・クルーニー(財務省連邦保安官ハリー・ファラー)、フランシス・マクドーマンド(スポーツクラブ従業員リンダ・リツキ)、ブラッド・ピット(リンダの同僚チャド・フェルドハイマー)、ジョン・マルコヴィッチ(CIAを解雇されたアナリスト:オズボーン・コックス)、ティルダ・スウィントン(オズボーンの妻で女医)

原題となっている「Burn After Reading」について、(eiga.com)で芝山幹郎さんは次のように述べています。

~「バーン・アフター・リーディング(読後焼却)」とは、実は観客に対するメッセージだったのか。コーエン兄弟監督、クルーニー主演の「アホバカ3部作」は、これにてめでたく完結したようだ。~

その前二作とは、「オー・ブラザー!」(2000)、「ディボース・ショウ」(2003)。残念ながら私は観ていませんが、コーエン兄弟と言えば、本作にも登場するフランシス・マクドーマンド主演の「ファーゴ」(1996)、ビリー・ボブ・ソーントン主演の「バーバー」(2001)、そして、このブログでも取り上げた「ノーカントリー」(2007)といった作品があり、いずれも独特の視点で人間を描いていますね。

<無頼の殺し屋に言い訳は聞かないぞ、「ノーカントリー」(アメリカ/2007年)>
http://blog.goo.ne.jp/asongotoh/e/437732870d4e2a1e847006231c1657b5

本作は、2008年度のゴールデングローブ賞のミュージカル・コメディ部門において作品賞と主演女優賞にノミネートされたが、受賞には至らなかったとありました。さすがにサスペンスだとは思いませんでしたが、コメディだったという印象はありませんでした。これがアメリカン・ジョークというかブラック・ユーモアというものなんでしょうか?

さて、出演陣はビッグネーム揃いでここで取り上げるまでもありません。ここでは、スポーツクラブ従業員を演じたフランシス・マクドーマンドをチェックしておきます。コーエン兄弟の作品に数多く出演していますが、それもそのはずコーエン兄弟の兄ジョエルの奥さんでした。

<フランシス・マクドーマンド- Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%89


ティルダ・スウィントンについては、ジョージ・クルーニーと共演した「フィクサー」で取り上げました。

<もみ消し屋でももみ消したくなかった陰謀、「フィクサー」(アメリカ/2007年)>
http://blog.goo.ne.jp/asongotoh/e/57c15fd62e93b29d12f08d0c1d9fc584



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