「ダンス・ダンス・ダンス（上）」（村上春樹著/講談社文庫）

登場人物 ·僕(主人公)；元翻訳事務所勤務。現在はフリーライターとして「文化的雪かき」に従事している。 ·キキ ；耳に特別な力を持つ「僕」の元恋人で元高級コールガール。 ·五反田君；有名な二枚目映画俳優、「僕」の高校時代の同級生 ·ユキ；霊感的少女。特別な感受性を持つ ·アメ；ユキの母親で高名な写真家。独創的で力強い写真を撮るこ . . . 本文を読む

「自壊する帝国」（佐藤優著/新潮社刊）

序章　「改革」と「自壊」 第一章 インテリジェンス・マスター 第二章 サーシャとの出会い 第三章 情報分析官、佐藤優の誕生 第四章 リガへの旅 第五章 反逆者たち 第六章 怪層ポローシン 第七章 終わりの始まり 第八章 亡国の罠 第九章 運命の朝 『国家の罠』 （新潮社/2005年）、『国家の自縛』 （産経新聞社/2005年、 聞き手：斎藤勉・産経新聞元モスクワ支局長）、『国家の崩壊』 （にんげ . . . 本文を読む

アカデミー会員辞退した宮崎駿監督の「職人気質」

「アニメの宮崎駿監督が、米映画界最高の栄誉とされるアカデミー賞選考会員への就任を辞退したことが２８日、分かった。アカデミー賞の主催団体は今月初め、宮崎監督ら新会員候補に招待状を送付。関係者によると、監督は熟考の末、『創作活動に専念したいので、たくさんの映画を見て投票する時間がない』と辞退を決めた」。（時事） 会員は６０００人を超えているが、２年前から選出基準が厳しくなっているという。会員はアカ . . . 本文を読む

「さいたまゴールド・シアター」と「ゆうばり国際ファンタシュティック」の光と影

演出家の蜷川幸雄氏が主宰する高齢者劇団「さいたまゴールド・シアター」が２７日、彩の国さいたま芸術劇場（さいたま市中央区）で、中間発表前の最終舞台げいこを報道陣に公開したことが報じられた。 「緊張した面持ちで臨んだ劇団員は、けいこが進むにつれて、気持ちがこもった力強い演技を披露。けいこを始めて約３カ月。蜷川氏は『劇団員が今まで生きてきた何かが演技に出てくる。みんなキラキラして、どんどん魅力的になっ . . . 本文を読む

「チーム・バチスタの栄光」（海堂尊著/宝島社）

「バチスタ手術は、学術的な正式名称を『左心室縮小形成術』という。一般的には、正式名称より創始者Ｒ・バチスタ博士の名を冠した俗称の方が通りがよい。拡張型心筋症に対する手術術式である。肥大した心臓を切り取り小さく作り直すという、単純な発想による大胆な手術」。（本書より） この海堂尊（たける）なる作家はほんとうに新人なのだろうか。プロフィールには「1961年生れの勤務医」としか記されていない。上質の医 . . . 本文を読む

「狂気」の巨匠「スタンリー・キューブリック」

「シャイニング」は、一人の作家が閉塞された環境の中で次第に狂気化しいていく姿は強烈だった。一方で「2001年宇宙の旅」「時計じかけのオレンジ」が描くリアリティとイリュージョンも人間の作り出す「狂気」をSFという切り口で映像化したものだと感じている。遺作「アイズ・ワイド・シャット」も現代の上層社会の「狂気」を描いている。 スタンリー・キューブリック（Stanley Kubrick, 1928年7月 . . . 本文を読む

「谷崎潤一郎」と「芥川龍之介」の因縁

数日前書いた「『ヘミングウェイ』と『江藤淳』の因縁」と同様な関係をこの二人の作家にも見ることができる。ほぼ同時代に生きた作家だ。7月24日に谷崎は生まれ、芥川は亡くなった。ともに東京帝国大学に進んだ。一方、その生涯は異なる。龍之介は35歳の自殺による短命で終わったのに対し、谷崎は、腎不全に心不全を併発して逝去するまで79年を生きた。 作品で言えば、谷崎は「文章読本」、芥川は「蜘蛛の糸」をかなり昔 . . . 本文を読む

「クラッシュ」（アメリカ/2006年）

監督：ポール・ハギス、脚本：ポール・ハギス 、ボビー・モレスコ、撮影：Ｊ・マイケル・ミューロー、編集：ヒューズ・ウィンボーン、音楽：マーク・アイシャム、主題歌：キャスリーン・ヨーク 出演：サンドラ・ブロック 、ドン・チードル 、マット・ディロン 、ジェニファー・エスポジート 、ウィリアム・フィクトナー 、ブレンダン・フレイザー 、テレンス・ハワード 「クラッシュ」のポール・ハギスは監督第 . . . 本文を読む

20世紀で最も有名なハードボイルド作家

レイモンド・チャンドラー（Raymond Chandler, 1888年7月23日 - 1959年3月26日）は、118年の今日生まれた20世紀の最も有名なハードボイルド作家とされる。にもかかわらず。全く読んだことはない。そもそもこれまでハードボイルドものは全く関心がなかった。ここでチャンドラーとハードボイルドについてフリー百科事典で少しかじっておきたい。 「ハードボイルド (hardboile . . . 本文を読む

「＜決定版＞プロの仕事術」（「THE21」編集部編/PHP研究所）

第一章 「考える技術」と「書く技術」 紙に書かないかぎり絶対に考えはまとまらない・・・飯田亮 「思考チェックリスト」で頭と時間の浪費を防ぐ・・・熊谷正寿 論理的に正しい答えが必ずしも正解ではない・・・南場智子 第二章 「話す技術」と「聞く技術」 論理的な話し方＆聞き方は訓練次第で身につく・・・樋口裕一 相手が誰であろうと同じ目標で話すのが基本だ・・・藤巻幸夫 質問を投げかけながら相手の答えを聞き . . . 本文を読む