読書と映画をめぐるプロムナード

読書、映画に関する感想、啓示を受けたこと、派生して考えたことなどを、勉強しながら綴っています。

人間性の本質にちょっと迫った、「インベージョン」(アメリカ/2007年)

2008-03-31 11:09:45 | 映画;洋画
~ジャック・フィニィの傑作古典SF「盗まれた街」を映画化したSFサスペンス。4度目の映画化となる本作では、息子を未知のウイルス感染から守ろうと必死で戦う母親にスポットを当てる。才色兼備な母を熱演するのは『ムーランルージュ』のニコール・キッドマン。その友人役を『007/カジノ・ロワイヤル』のダニエル・クレイグが演じている。ワシントンDCの不気味な静けさや、迫力のカーアクションなど見どころも満載。(シネマトゥデイ)~ . . . 本文を読む

「ピープル」誌が選ぶ2007年の“最もセクシーな男”の「ボーン・アルティメイタム」(米/2007年)

2008-03-30 08:49:39 | 映画;洋画
~記憶を失った元CIAの暗殺者ジェイソン・ボーンが活躍する大ヒット・シリーズの第3作。今作では、ついにボーンが自らの忌まわしい過去と対峙(たいじ)し、彼の“自分探しの旅”に衝撃の結末が訪れる。主人公のボーンを演じるのは、前2作に引き続きマット・デイモン。監督は前作『ボーン・スプレマシー』のポール・グリーングラスが務めている。息をもつかせぬスリリングな展開と、3つの都市を舞台に繰り広げられる迫力のアクション・シーンが堪能できる。(シネマトゥデイ)~ . . . 本文を読む

「告発の行方」のトラウマから20年、ジョディの結論、「ブレイブ ワン」(米・豪/2007年)

2008-03-29 07:38:16 | 映画;洋画
~婚約者との幸せな未来を夢見ていたヒロインが、暴漢に襲われて婚約者を亡くしたのを機に、悪に制裁を加える“処刑人”と化すサスペンス・スリラー。監督は『クライング・ゲーム』のニール・ジョーダン。2度のアカデミー主演女優賞に輝く名女優ジョディ・フォスターが主演と製作総指揮を務めている。共演は『ハッスル&フロウ』のテレンス・ハワード。銃を片手に悪をけ散らすヒロインの変ぼうと、ラスト15分に用意された衝撃の結末に注目だ。(シネマトゥデイ)~ . . . 本文を読む

ラスト7分11秒の無念、「パーフェクト・ストレンジャー」(アメリカ/2007年)

2008-03-28 09:03:34 | 映画;洋画
~ニューヨーク郊外で女性の変死体が発見された事件を機に、被害者の幼なじみでもある女性ジャーナリストが事件の謎にはまっていくサスペンススリラー。監督は『コンフィデンス』のジェームズ・フォーリー。ヒロインの女性ジャーナリストを『チョコレート』のハル・ベリーが、事件に関わる大富豪を『ダイ・ハード4.0』のブルース・ウィリスが演じる。ラスト7分11秒を迎えるまで決して見破れない事件の謎や、豪華出演陣の熱演は必見。(シネマトゥデイ)~ . . . 本文を読む

日米双方の立場を公平かつリアルに描いた戦争映画、「トラ・トラ・トラ!」(日、米/1970年)

2008-03-24 10:16:37 | 映画;洋画
~太平洋戦争の火ぶたを切った真珠湾奇襲作戦の全貌を描いた大型戦争映画。製作総指揮はダリル・F・ザナック、製作は「ブルー・マックス」のエルモ・ウィリアムス。監督は、アメリカ側が「ミクロの決死圏」のリチャード・フライシャー、日本側が「スパルタ教育・くたばれ親父」の舛田利雄と「きみが若者なら」の深作欣二。ゴードン・W・プランゲの「トラ・トラ・トラ!」とラディスラス・ファラーゴの「破られた封印」を基に、アメリカ側はラリー・フォレスター、日本側は菊島隆三と小国英雄が共同脚色。撮影は「ゲバラ!」のチャールズ・ウィーラー、日本側は「戦争と人間」の姫田真佐久、東映の古谷伸、「眠れる美女」の佐藤昌道などが参加。~ . . . 本文を読む

カトリーヌ・ドヌーヴと夭折の姉フランソワーズが競演した「ロシュフォールの恋人たち」(仏/1967年)

2008-03-21 06:18:19 | 映画;洋画
~「シェルブールの雨傘」のジャック・ドゥミーが脚本・監督したミュージカル。撮影はギスラン・クロケ、作詞は監督のジャック・ドゥミー、作曲は「シェルブールの雨傘」のミシェル・ルグランが担当した。出演は「反撥」のカトリーヌ・ドヌーヴ、「スパイがいっぱい」のフランソワーズ・ドルレアク、「パリは燃えているか」のジョージ・チャキリス、「フランス式十戒」のダニエル・ダリュー、「パリのアメリカ人」のジーン・ケリー、「家族日誌」のジャック・ペラン。「獲物の分け前」のミシェル・ピッコリほか。イーストマンカラー、70ミリ・フランスコープ~ . . . 本文を読む

気高くミステリアスな美貌、フランスの女優、ドミニク・サンダ

2008-03-20 05:15:59 | 映画;洋画
~昨日のウルスラ・アンドレスと同じく、十代だった私が好きな女優さんの一人です。しかしながら、作品としてはっきり覚えているものがありません。「家族の肖像」(ルキノ・ヴィスコンティ監督/1974)、「クリムゾン・リバー」(マチュー・カソヴィッツ監督/2000)は観ていますが、ドミニク・サンダが出演していることも知りませんでした。結局、彼女について女優であることしか知らないのでした。~ . . . 本文を読む

007シリーズの初代ボンドガールとその華麗なる男性遍歴、ウルスラ・アンドレス

2008-03-19 08:39:15 | 映画;洋画
~007シリーズの第1作「007 ドクター・ノオ」(1962)に初代ボンドガールの一人として出演し、1964年度ゴールデングローブ賞新人賞に輝いた女優、それがウルスラ・アンドレス。彼女は紛れもなく1960年代のセックス・シンボルでした。~ . . . 本文を読む

没落の美学、ルキノ・ヴィスコンティのドイツ三部作

2008-03-17 05:12:50 | 映画監督
ルキノ・ヴィスコンティ、彼の作品に平家物語の「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理(ことわり)をあらはす」という冒頭の一節を思い浮かべるのは私だけではないと思います。特に60年~70年代の作品は貴族の没落と憂愁が描き出されています。後にドイツ三部作と言われる「山猫」「ベニスに死す」「「ルートヴィヒ」がその代表でしょう。 . . . 本文を読む

田中絹代が監督として描いた「流転の王妃」(1960年)

2008-03-16 06:08:23 | 映画;邦画
~原作はもと満州国皇帝・溥儀の弟の妻、愛親覚羅浩の自叙伝である。彼女は、1957年冬に愛娘を天城山心中事件で失い、その悲しみを込めて自らの数奇な半生を綴ったのだった。関東軍の策略で、溥傑と無理矢理結婚させられた主人公は、ソ連の参戦や日本の敗戦によって流転の人生を余儀なくされる。監督は女優の田中絹代。~ . . . 本文を読む