読書と映画をめぐるプロムナード

読書、映画に関する感想、啓示を受けたこと、派生して考えたことなどを、勉強しながら綴っています。

男たちの哀しいロマンティシズムが目に沁みる、「スモーク」(アメリカ/1995年)

2009-07-30 18:59:54 | 映画;洋画
~ニューヨーク、ブルックリンの街角の煙草屋に集う三人の男を巡るさまざまな物語を綴る、ユーモアと人情味あふれる人間ドラマ。香港出身の監督ウェイン・ワン(「ジョイ・ラック・クラブ」)と現代アメリカ文学を代表する小説家の一人ポール・オースターの協力から生まれた映画で、脚本はオースターの短編『オーギー・レーンのクリスマス・ストーリー』(邦訳は新潮文庫『スモーク&ブルー・イン・ザ・フェイス』に所収)をモチーフに彼自身が執筆。(キネマ旬報)~ . . . 本文を読む

惜しみないエンタの精度で描く、「陽気なギャングが地球を回す」(2006年)

2009-07-29 08:04:30 | 映画;邦画
~人気作家、伊坂幸太郎の同名小説を映画化したスタイリッシュな犯罪映画。個性的な面々が大金を巡り右往左往する様子を描く。人間嘘発見器こと成瀬を軽快に演じるのは『子ぎつねヘレン』の大沢たかお。紅一点の美女役に鈴木京香、演説オタクの響野役には佐藤浩市と、豪華キャストが勢ぞろいした。スピーディな展開と先の読めない物語も楽しい痛快作。本作がデビューとなる松田優作の次男、松田翔太の活躍も見逃せない!(シネマトゥデイ)~ . . . 本文を読む

クリント・イーストウッド監督が掘り起こしたある殺人鬼の罪、「チェンジリング」(アメリカ/2008年)

2009-07-24 18:15:20 | 映画;洋画
~『硫黄島からの手紙』などストーリーテリングには定評のあるクリント・イーストウッド監督による感動作。息子が行方不明になり、その5か月後に見知らぬ少年を警察に押し付けられた母親の真実の物語を静かなタッチでつづる。実生活でも母親であるアンジェリーナ・ジョリーが、エレガントだが強さを内に秘めた母親を熱演。1920年代当時、堕落したロサンゼルス警察が保身のために行った数々の非道な行動が、実際にあったという事実にがく然とする。(シネマトゥデイ)~ . . . 本文を読む

映画を観たという痕跡さえ消す、「ザ・クリーナー 消された殺人」(アメリカ/2007年)

2009-07-23 08:46:18 | 映画;洋画
~犯罪現場の血痕などを取り除く特殊な清掃を請け負う元警察官が、大きな陰謀に巻き込まれていく姿を描くサスペンス・ドラマ。ある殺人事件の現場の清掃を行った結果、いつの間にか失踪事件扱いとなっていた謎を主人公たちが追う。『パルプ・フィクション』などの個性派サミュエル・L・ジャクソンが主人公を務め、『ダイ・ハード2』などを手掛けたレニー・ハーリン監督が、サミュエルと3本目のタッグ作品となった。レニー監督が、これまでとまったく違った作風にチャレンジした、スタイリッシュな映像に注目。(シネマトゥデイ)~ . . . 本文を読む

見えない敵と戦うジャック・バウアー、そんな感じの「ミラーズ(MIRЯORS)」(米/2008年)

2009-07-21 03:12:06 | 映画;洋画
~悲しい過去を持つ元警官が、鏡にまつわる恐怖劇に立ち向かう戦慄(せんりつ)のサスペンス・ホラー。監督は『ハイテンション』のフランス人監督アレクサンドル・アジャ。テレビドラマ「24 TWENTY FOUR」のジャック・バウアー役でおなじみのキーファー・サザーランドが出演を熱望し、主人公の元警官を演じている。共演は『アドレナリン』のエイミー・スマート。不条理な恐怖を現実の出来事として描いた、謎が謎を呼ぶ驚がくの展開が楽しめる。(シネマトゥデイ)~ . . . 本文を読む

一瞬にして崩壊する家族の「その土曜日、7時58分」(アメリカ/2007年)

2009-07-20 05:28:25 | 映画;洋画
~ある兄弟が企てた強盗計画が、とある誤算を引き金に思いがけない悲劇を招いていくサスペンス・ドラマ。監督は『ネットワーク』など、硬派な人間ドラマを撮り続けてきた巨匠シドニー・ルメット。『カポーティ』のフィリップ・シーモア・ホフマンと『トレーニング デイ』のイーサン・ホークが主人公兄弟を演じている。斬新でスリリングな展開と人間の本質をあぶりだす重厚な人物描写、さらには豪華実力派キャストのリアルな熱演が見どころだ。(シネマトゥデイ)~ . . . 本文を読む

とにかく、最後まで諦めていはいけない、「252 生存者あり」(2008年)

2009-07-19 04:01:40 | 映画;邦画
~観測史上最大の巨大台風に襲われた東京を舞台に、未曾有の災害に直面した人々の姿を描くパニック・ムービー。新潟中越地震のトンネル崩落事故の奇跡の救出劇をベースに、邦画史上空前のスケールで一大スペクタクル劇を創出。レスキュー隊隊長を務める兄を内野聖陽、かつてハイパーレスキュー隊隊員だった弟を伊藤英明が演じる。脱出と救出の立場から極限下の人間ドラマを紡ぐ。実景とCGの融合で生み出された衝撃シーンは圧巻。(シネマトゥデイ)~ . . . 本文を読む