原題:NEW WORLD ORDER MOON BLUE APPLES
監督、脚本:ジェイ・リー
音楽:ビリー・ホワイト・エイカー
撮影:ルーク・ガイスビューラー
出演:ローレン・フォックス、ジョージ・タケイ、トーマス・ジェイ・ライアン、ベティ・バックリー
<物語>
~身近に迫る黒い影は、やがて巨大な陰謀へ…。平凡な女子大生が歴史を覆す謎に挑む!コロンビア大学に通うエリスは、論文を発表するためにJFK暗殺事件や秘密結社に関する調査を行っていた。ある日、研究の参考になるから、と紹介された書店で、彼女は何人もの陰謀論者に出会う。ビートルズ「アビイ・ロード」のジャケットに隠された秘密、アポロ計画捏造の可能性、世界中に氾濫する「9」の謎…。
最初は半信半疑で聞いていたエリスだったが、やがて全ての説はある同じ秘密に到達するのではないかという考えを抱くようになる。南フランス、ピラミッド、教会、そして自分の住むマンハッタンを調査するうち、彼女は“NOON BLUE APPLE”というキーワードに行き着いた。しかし、それをきっかけに、彼女は常に「誰か」に見られているような感覚と、度々起こる不可解な事件に苛まれることになる。果たしてエリスは、たったひとりでこの巨大な陰謀の謎を解き明かすことが出来るのか!?~(コジマソフト)
・・・結局、解き明かせませんでした。主人公のエリスが研究テーマにしたのは、「現代社会における人間の恐怖心。文字やメディアが及ぼす影響の検証」。研究のプロセスで彼女が耳にするのは、キリスト教の秘密組織、共時性、陰謀論、「正午の青いリンゴ」(レンヌ・ル・シャトー)、「UNDER THE EYE」(監視)とニーチェの「深淵をのぞく目」、神性幾何学、翼のある蛇(ケツァルコアトル)、イルミナティ、「SANGRAEL」などなど錯綜する陰謀に押しつぶされ、映画とともに自滅していまいました。
ただし、ダン・ブラウン氏の「ダ・ヴィンチ・コード」が出版されたのが2003年、ロン・ハワード監督による同作の映画化が2006年だったことを考えると、2002年に製作された本作の挑戦は決してバカにはできないのです。よく頑張ったけど、テーマが搾りきれなかったところがいけなかったんですね。ちなみに本作で最も力が込められたのがテンプル騎士団でした。
<フリーメーソン、テンプル騎士団説>
「1118年、聖地エルサレムへの巡礼者の保護を目的としてフランスで結成されたテンプル騎士団の生き残りが建てた組織と言われている。元々の設立メンバーは9人の騎士だが、貿易や金融業で莫大な富と権力を有し、巨大組織となった。しかし14世紀、当時のフランス王フィリップ4世の奸計により壊滅状態に追い込まれ、スコットランドに逃げ延びた騎士達がその地で新たに作った組織がフリーメイソンリーになったという説もある。スコティッシュ・ライトによる位階が広く用いられているのはそのためであるとされる」。
<フリーメイソン - Wikipedia>
本作に満足できなかった方々には、「借りた金は返すな!」、「借りた金は忘れろ!」などの著書で知られる作家で不動産投資家の加治将一さん(かじ まさかず、1948年9月11日 -)の著書「石の扉―フリーメーソンで読み解く世界―」をお勧めします。
Amazon.co.jp: 石の扉: 加治将一
さらに、もっと理性的に考えたいという方は、次の記事を参照下さいね。
<松岡正剛の千夜千冊『フリーメーソン』リュック・ヌフォンテーヌ>
監督、脚本:ジェイ・リー
音楽:ビリー・ホワイト・エイカー
撮影:ルーク・ガイスビューラー
出演:ローレン・フォックス、ジョージ・タケイ、トーマス・ジェイ・ライアン、ベティ・バックリー
<物語>
~身近に迫る黒い影は、やがて巨大な陰謀へ…。平凡な女子大生が歴史を覆す謎に挑む!コロンビア大学に通うエリスは、論文を発表するためにJFK暗殺事件や秘密結社に関する調査を行っていた。ある日、研究の参考になるから、と紹介された書店で、彼女は何人もの陰謀論者に出会う。ビートルズ「アビイ・ロード」のジャケットに隠された秘密、アポロ計画捏造の可能性、世界中に氾濫する「9」の謎…。
最初は半信半疑で聞いていたエリスだったが、やがて全ての説はある同じ秘密に到達するのではないかという考えを抱くようになる。南フランス、ピラミッド、教会、そして自分の住むマンハッタンを調査するうち、彼女は“NOON BLUE APPLE”というキーワードに行き着いた。しかし、それをきっかけに、彼女は常に「誰か」に見られているような感覚と、度々起こる不可解な事件に苛まれることになる。果たしてエリスは、たったひとりでこの巨大な陰謀の謎を解き明かすことが出来るのか!?~(コジマソフト)
・・・結局、解き明かせませんでした。主人公のエリスが研究テーマにしたのは、「現代社会における人間の恐怖心。文字やメディアが及ぼす影響の検証」。研究のプロセスで彼女が耳にするのは、キリスト教の秘密組織、共時性、陰謀論、「正午の青いリンゴ」(レンヌ・ル・シャトー)、「UNDER THE EYE」(監視)とニーチェの「深淵をのぞく目」、神性幾何学、翼のある蛇(ケツァルコアトル)、イルミナティ、「SANGRAEL」などなど錯綜する陰謀に押しつぶされ、映画とともに自滅していまいました。
ただし、ダン・ブラウン氏の「ダ・ヴィンチ・コード」が出版されたのが2003年、ロン・ハワード監督による同作の映画化が2006年だったことを考えると、2002年に製作された本作の挑戦は決してバカにはできないのです。よく頑張ったけど、テーマが搾りきれなかったところがいけなかったんですね。ちなみに本作で最も力が込められたのがテンプル騎士団でした。
<フリーメーソン、テンプル騎士団説>
「1118年、聖地エルサレムへの巡礼者の保護を目的としてフランスで結成されたテンプル騎士団の生き残りが建てた組織と言われている。元々の設立メンバーは9人の騎士だが、貿易や金融業で莫大な富と権力を有し、巨大組織となった。しかし14世紀、当時のフランス王フィリップ4世の奸計により壊滅状態に追い込まれ、スコットランドに逃げ延びた騎士達がその地で新たに作った組織がフリーメイソンリーになったという説もある。スコティッシュ・ライトによる位階が広く用いられているのはそのためであるとされる」。
<フリーメイソン - Wikipedia>
本作に満足できなかった方々には、「借りた金は返すな!」、「借りた金は忘れろ!」などの著書で知られる作家で不動産投資家の加治将一さん(かじ まさかず、1948年9月11日 -)の著書「石の扉―フリーメーソンで読み解く世界―」をお勧めします。
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さらに、もっと理性的に考えたいという方は、次の記事を参照下さいね。
<松岡正剛の千夜千冊『フリーメーソン』リュック・ヌフォンテーヌ>