読書と映画をめぐるプロムナード

読書、映画に関する感想、啓示を受けたこと、派生して考えたことなどを、勉強しながら綴っています。

城山三郎が語り合いたかった8人との、「対談集『気骨』について」(城山三郎著/2006)

2010-04-24 15:32:17 | 本;エッセイ・評論
~私は人間が大好き。これはと思う人に会い、相手の眼を見て、じっくりお話を伺いたい。そして、すてきな人のすてきな話は、私だけでなく、多くの人にも聴いて頂きたい──。話題は、あの戦争から政治、経済そして日常生活まで縦横無尽。だが、そこで交わされる言葉は、いつも人生の流儀と品格を語ってやまず、自然と背筋が伸びる心地がする。気概ある人々が繰り広げる八つの対話。~(新潮社) . . . 本文を読む

「一笛入魂」に懸けた男の、「平常心~サッカーの審判という仕事~」(上川徹著/2007)

2010-04-11 11:00:19 | 本;エッセイ・評論
~2002年、2006年と2度のワールドカップで計4試合の笛を吹いた日本人主審、上川徹。アジア人としても快挙と言える3位決定戦の主審を務め、以後、世界各国から国際試合の主審の依頼が殺到したが、膝の故障のため惜しまれながら、彼は今年引退した。 本書は、鹿児島で育ち、サッカー選手としても活躍した彼の素顔と、サッカーの審判という職業の舞台裏を見事に描いた力作である。ワールドカップの審判に選ばれながら、何段階もあるテストで不合格になり、「夢の舞台」に立つことなく帰国する審判の話や、FIFAの最優秀審判に何度も選ばれたコリーナ審判(伊)ら有名審判の素顔、Jリーグの試合で実際に起こっている様々な出来事など、サッカーの知られざる側面が、監督や選手の目線ではなく、審判の目線で描かれている。~(講談社) . . . 本文を読む

そのうちにと現実を逃避してきた男の「オンリィ・イエスタディ」(志水辰夫著/1987年)

2010-04-07 17:15:52 | 本;小説一般
~冷たい雨の夜だった、池内峻介は傷ついた女を拾った。彼女は江田美也子。公にされてはならぬ情報を握っており、政治家から追われているという。男と女による風変わりな物語が幕を開ける。冒頭は喜劇であり、やがて悲劇へとその名を変えた。権力のめぐる暗闇が出会うはずもなかった二人を引き寄せたとき、運命の歯車は軋みながら廻りはじめる。~ . . . 本文を読む

理想と孤独、そして「中田英寿 誇り」(小松成美著/2007)

2010-04-05 06:29:45 | Weblog
~怒り、孤独、歓喜、挫折、名声…本場ペルージャへの電撃移籍からドイツW杯における日本サッカー崩壊、そして世界を巡ったこの1年。ヒデへの独占取材とあらゆる関係者の証言により浮かび上がる真実―。かつてどんな日本人も直面しなかった壮絶な体験と、孤高のプレイヤーの本心が初めて明かされる。感動の人物ドキュメント大金字塔。~ . . . 本文を読む

憂国、そして品格構築への鼎談、「日本国独立宣言」(濤川栄太、西村眞悟、鈴木壯治著/2007)

2010-04-03 09:02:54 | 本;エッセイ・評論
~日本は縄文一万年、江戸期265年、戦争を許さなかった。平和に生きることをDNA化している民族。だが戦えば「硫黄島」ほど戦える国。世界一の陸軍国ロシアを海・陸で倒し、世界一の強国アメリカを相手に陸・海・空の大広域で互角の戦いを演じる国。これは日米を除いて世界史にない。 本書は、私が「救国の知性・勇気」と信じる西村眞吾氏、鈴木壯治氏とともにペンを執った。わが身はどうでもいい。ただただ、ほんとうの意味で「世界一美しい国」「世界一強く賢い国」「世界に尊敬・感謝される国」日本の創造を目指したいのである。~(濤川栄太 まえがき) . . . 本文を読む