製作:トム・クルーズ、ポーラ・ワグナー
監督:J・J・エイブラムス
脚本:J・J・エイブラムス、ロベルト・オーチ、アレックス・カーツマン
音楽:マイケル・ジアッキーノ
テーマ音楽:ラロ・シフリン
出演:トム・クルーズ、フィリップ・シーモア・ホフマン、ヴィング・レイムス、ローレンス・フィッシュバーン、マギー・Q、ジョナサン・リース=マイヤーズ 、ミシェル・モナハン、サイモン・ペグ
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脚本・監督:ポール・グリーングラス
音楽:ジョン・パウエル
出演者についてはほとんど知らない役者さんなので割愛する。
アメリカ同時多発テロでハイジャックされた4機のうち、唯一目標に達しなかったユナイテッド航空93便の離陸から墜落までの機内の様子を、残された資料や証言などにより可能な限り再現、製作されたドキュドラマである。製作には遺族のほとんどからの了承を得ているという。
出演者が無名俳優なのは . . . 本文を読む
村上春樹の最高傑作といわれることがわかるような気がする。それにしても、この小説における作家の創造力と構築力に感心する。文庫本にしてもおよそ750ページに及ぶ物語を論理の破綻なく展開する能力は著者の力量の剛健さを示している。ぽっと置かれたセンテンスが、後になってフォローされ意味づけされる。著者の得意な仕掛けだが、「あっ、やられた」と呟く自分がいる。
「村上春樹はくせになる」の著者・清水良典氏は本書 . . . 本文を読む
1976年の映画を市川崑監督自身により石坂浩二主演で30年ぶりに映画でリメイクされ、今月公開されたこの映画はまだ観てはいない。これまで十分すぎるくらい観てきたということもあり、今さら筋のわかっているミステリーを観てもなぁという思いが強い。横溝正史作品としては「八つ墓村」に次ぐ映像化回数なんだそうだ。
信州財界の大物・犬神佐兵衛(さへえ)翁の莫大な遺産とその遺言によって繰り広げられる相続争いのお話 . . . 本文を読む
一昨日20世紀を代表するファンクの帝王・ジェームス・ブラウンが亡くなった。特に今年は日本でも大物といわれる著名人が亡くなったような気がする。「20世紀を代表する」人には各分野でいろいろいると思うが、その中の一人に女優にして歌手といえばマリーネ・デートリッヒがいる。彼女の映画はそのほとんどが私の生まれる前の作品なので観ていないが、その生涯を辿っておきたい。
マレーネ・ディートリッヒ(Marie M . . . 本文を読む
以前、「白洲次郎/占領を背負った男」という本で白洲次郎の存在を知り、彼の日本復興へかけた情熱に心を打たれたことがあった。同時にその妻、正子の存在もおおいに興味を持った。そんな矢先、現在陶芸家となった前首相の細川護煕と正子の交流をNHKで知ることとなる。戦後、日本の粋人として小林秀雄も一目置く多くの著作があるが、それはこれから読んでいくことにする。
白洲正子(しらす まさこ、1910年(明治43年 . . . 本文を読む
1970年代の後半だったと思うが、萩本欽一がチャップリンの自宅にアポなし訪問するという番組があった。もちろん、当初はアポを取ろうとしたのだろうが、受け入れられなかった。そこで欽ちゃんは数日間にわたってチャップリンの自宅の門を毎日叩くという作戦に出る。そして、ついにチャップリンの許可が下りる。カメラによる撮影は許可されなかった。
手塚治虫は生来、「どうすれば、人々の記憶に残る漫画が描けるのですか? . . . 本文を読む
1988年(昭和63年)に新潮社から刊行された村上春樹の四本目の長編小説の文庫版。村上にとっては最初の書き下ろし長編。彼の中で最高傑作と評価する人が多いという。まだ半分しか読んでいないので私なりの評価はあとに譲るとして、「世界の終わり」と「ハードボイルド・ワンダーランド」という二つのストーリーがパラレルで展開していくスタイルは、確か福永武彦の作品で呼んだ記憶がある。
まず主人公の「世界の終わり」 . . . 本文を読む
「1997年12月20日、写真週刊誌『フラッシュ』により不倫疑惑が取り沙汰されたことに対して『死をもって潔白を証明する』との遺書を残し、伊丹プロダクションのある東京麻布のマンションから投身自殺を遂げた。しかしながら、他殺とされる見解も非常に多い」。
「それは不倫疑惑について週刊誌の記者からインタビューを受けた際に『妻に聞いてみればいいよ』と笑いながら、全く意に介さず『いつものことだから』のように . . . 本文を読む
「銀幕のスター」という、今ではあまり耳にしないことばが憧れだった時代。私にとってそれは、三船敏郎、ステーブ・マックイーン、チャールズ・ブロンソン、アラン・ドロンとともに、マストロヤンニであった。思えば、アメリカだけではなく、日本、フランス、イタリア映画華やかりし頃。今日はマストロヤンニの十周忌。亡くなっていたことすら忘れていた。それが名優たる所以なのかもしれない。
若いときからアニタ・エクバーグ . . . 本文を読む