読書と映画をめぐるプロムナード

読書、映画に関する感想、啓示を受けたこと、派生して考えたことなどを、勉強しながら綴っています。

回りくどく考えると見えてくる、「日本の行く道」(橋本治著/2007年)

2010-03-25 08:15:06 | 本;エッセイ・評論
~『日本の行く道』というタイトルを見ると、人は「これからの日本の行く道を教えてくれる教科書のようなものだ」と考えるでしょう。そして人は「教科書のような顔をした本」を求めます。なぜなら「教科書ならよっかかれる。だから安心だ」と思うからです。しかしこの安心は、生きるための選択肢を狭めることです―こうした意識のもとで、作家・橋本治が「教育」「家」「政治」「経済」のことどもに、独自の「一発かませる」を展開する本です。~ . . . 本文を読む

オスカー作品賞を逃したそのメッセージ、「アバター」(米/2009年)

2010-03-17 10:29:00 | 映画;洋画
監督、脚本:ジェームズ・キャメロン 音楽:ジェームズ・ホーナー 主題歌:レオナ・ルイス、「I See You」 撮影:マウロ・フィオーレ 出演:シガニー・ウィーバー、ゾーイ・サルダナ、サム・ワーシントン、スティーヴン・ラング、ミシェル・ロドリゲス、ジョヴァンニ・リビシ <アバター (映画) - Wikipedia> http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E . . . 本文を読む

祝 オスカー受賞 最も過小評価されている俳優、ジェフ・ブリッジスの5度目の正直

2010-03-09 10:48:26 | 映画;洋画
昨日はどのメディアも、第82回アカデミー賞の話題で持ちきりでしたね。作品賞での元夫婦の因縁対決が注目を浴びていましたが、個人的にはジェフ・ブリッジスが5度目のノミネートになる「クレイジー・ハート」(スコット・クーパー監督)で初めて主演男優賞に輝いたことが嬉しいニュースでした。 本作は、落ちぶれたカントリー・シンガーのバッド・ブレイク(ジェフ・ブリッジス)が女性ジャーナリスト(マギー・ギレンホール . . . 本文を読む

ナレッジ・マネジメントの提唱者が問う箴言、「組織は人なり」(野中郁次郎監修/2009年)

2010-03-08 04:53:31 | 本;ビジネス
~いまこそ、人間を人間らしく尊重し、かつ組織の社会的な存在意義を追及し、公共善を基盤とするような経営のあり方が求められている―人に立脚した人間主義的な経営のあり方について、経営学の理論を分かりやすく紹介し、ケースもふんだんに論じながら解説。これからの組織経営の基本的な考え方を学ぶための、恰好のガイドブック。~ . . . 本文を読む

複雑系文学、それともコラージュ系文学か、「後藤さんのこと」(円城 塔著/2010年)

2010-03-03 03:28:20 | 本;小説一般
~〈〈想像力の文学〉〉同僚の後藤さんの考察が宇宙創成の秘密に至る4色カラーの表題作ほか、〈早稲田文学〉から〈SFマガジン〉まで現代文学の最先端で試みられた、面白くてためにならない、でもなぜか心地いい言語遊戯6篇。~(早川書房) . . . 本文を読む