読書と映画をめぐるプロムナード

読書、映画に関する感想、啓示を受けたこと、派生して考えたことなどを、勉強しながら綴っています。

「どこでもドア」を実写にするとすごくお金がかかるというお話、「ジャンパー」(米/2008年)

2009-04-01 04:56:25 | 映画;洋画
監督:ダグ・リーマン
原作:スティーヴン・グールド
脚本:サイモン・キンバーグ
音楽:ジョン・パウエル
撮影:バリー・ピーターソン
出演:ヘイデン・クリステンセン、ジェイミー・ベル、サミュエル・L・ジャクソン、ダイアン・レイン、レイチェル・ビルソン、アナソフィア・ロブ

~ミシガン州の高校生デヴィッド(ヘイデン・クリステンセン)は、自分にテレポート能力があることを発見。母が家を出て以来、人が変わった父との生活にうんざりしていたデヴィッドはニューヨークへと向かい、瞬間移動した銀行の金庫室で大金をせしめる。しかし、そんな彼を謎の男ローランド(サミュエル・L・ジャクソン)がつけ狙い……。(シネマトゥデイ)~

積極的には観たいと思わないけれど、機会があれば一度観ておきたいという作品がありますが、本作はそうした作品でありました。予告編だけずっと前に観ていて大まかな内容は知っていただけに、あまり期待はしていませんでしたが、それなりに楽しめました。サミュエル・L・ジャクソンやダイアン・レインが出演していることなど、今回観て初めて知りました。

ドラえもんは私たちの実に多くの願望をマンガの世界の中で満たしてくれました。連載開始は1969年からだといいますからすでに40年になります。数あるドラえもんの道具の中でも「どこでもドア」を実写にするとこうなるというのが本作ですね。一方、テレポーテーションを最初に扱ったのは、1956年に発表されたアルフレッド・ベスターのSF小説「虎よ、虎よ!」(The Stars My Destination)だったそうです。

<どこでもドア>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A9%E3%81%93%E3%81%A7%E3%82%82%E3%83%89%E3%82%A2

生活資金を銀行から調達するというのが、この作品の質を落としてしまうところ。未来にテレポーテーションできないというところが、金融市場の動向を覗けない主人公をこうした手段に走らせるしかない苦しいところ。そしてテレポーテーションを実写かすると当然数多くの海外ロケが増え、そんな本作の制作費はおよそ100億円だそうです。ハリウッドにしかできない芸当です。

さて、テレポーテーション能力を持つ17歳の少年を主人公としたサイエンス・フィクションの本作。スティーヴン・グールドによる初めての長編小説で、1992年に発表され、ローカス賞処女長編部門2位になるなど高い評価を得たという作品が原作。2004年には続編「Reflex」が発表されたそうで、この映画「ジャンパー」は、小説「ジャンパー」との共通点が序盤に少し見られるのみで、全く違う物語に脚色されているといいます。その原作者、スティーヴン・グールド(1955年2月7日生まれ)とはこんな人です。

<Steven Gould - Wikipedia>
http://en.wikipedia.org/wiki/Steven_Gould


監督のダグ・リーマン。「24」でミシェル役を務めたレイコ・エイルスワースが主演した「ブラック・カーテン」(2006)の監督ギデオン・ラフを見出した人として以前名前だけは取り上げていました。

ダグ・リーマン(Doug Liman, 1965年7月24日-)は、「アメリカ合衆国ニューヨーク州出身の映画監督である。ブラウン大学と南カリフォルニア大学の大学院で学んだ。2002年の『ボーン・アイデンティティー』が大ヒット。続編の『ボーン・スプレマシー』、『ボーン・アルティメイタム』には製作総指揮として参加している」。

<「24」のミシェル・デスラーが挑んだサスペンス、「ブラック・カーテン」(アメリカ/2006年)>
http://blog.goo.ne.jp/asongotoh/e/a1ec0b38e1fd32f22bb4e1b7b945de19

次に出演陣。主人公デヴィッドを演じたヘイデン・クリステンセン、「海辺の家」(2001年)、「ニュースの天才」(2003年)、「スター・ウォーズ」シリーズ(2002年)、(2005年)で少年俳優の人気ものになりましたが、もう27歳なんですね。彼については「海辺の家」で取り上げました。

<余命三ヶ月で何をすべきか、何をしたいかを考えさせてくれる、「海辺の家」(米/2001年)>
http://blog.goo.ne.jp/asongotoh/e/b095d4ea57f1ffdcade1b9b638653be6

サミュエル・L・ジャクソンについては次の記事で。

<アイデンティティの喪失、閉塞感を描く、「フリーダムランド」(アメリカ/2006年)>
http://blog.goo.ne.jp/asongotoh/e/54676b27b9ae047982c2d1d5fc1df355

ダイアン・レインについては次の記事で。

<三流役者の苦悩と葛藤を描く、「ハリウッドランド」(米/2006)と「スーパーマン」の悲劇>
http://blog.goo.ne.jp/asongotoh/e/444d1859645b90de50ebd76ea27e586b

デヴィッドの幼馴染でありガールフレンドを演じたのは、ヘイデン・クリステンセンと同じ歳のレイチェル・サラ・ビルソン。

レイチェル・サラ・ビルソン(Rachel Sarah Bilson、1981年8月25日 - )は、アメリカ合衆国の女優。カリフォルニア州ロサンゼルス出身。父親のダニー・ビルソンはユダヤ系の作家及び監督、母親のジャニス(旧姓スタンゴ)はイタリア系のセックス・セラピスト。祖父のブルース・ビルソンは『ナイトライダー』や『奥様は魔女』を手掛けた監督だった。1997年に両親は離婚。

グロスモント大学に1年間のみ在籍。いくつかのCM出演を経て、2003年にテレビドラマ『パパにはヒ・ミ・ツ』『バフィー 〜恋する十字架〜』などにゲスト出演する。同年放送開始のテレビドラマ『The O.C.』のサマー・ロバーツ役に抜擢される。当初はゲスト扱いだったが、反響が大きかった為レギュラーとなった。『The O.C.』のヒットにより、2005年のティーン・チョイス・アワードでは3つの賞を受賞した。
2006年に『ラストキス』で映画デビュー。

デヴィッドが偶然出会うジャンパーグリフィン・オコナーを演じるのは、「キング・コング」(2005)、「父親たちの星条旗」(2006)に出演したというジェイミー・ベル。

ジェイミー・ベル(Jamie Bell、1986年3月14日 - )は、「イギリスの俳優。イングランド・ノース・ヨークシャー州ビリングハム出身。ジェイミーが生まれる前に両親は離婚。母・祖母・叔母・姉妹はダンサー。その影響により6歳でバレエを始め、9歳の時に演技を学び始める」。

「2000年にスティーブン・ダルドリー監督の『リトル・ダンサー』で、約2000人の中から主人公ビリー・エリオット役に選ばれて映画デビュー。同作品でバレエダンサーを目指す少年を演じて高い評価を得て、英国アカデミー賞 主演男優賞、英国インディペンデント映画賞新人俳優賞を受賞する」。(以上、ウィキペディア)


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1 コメント

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Unknown (激安DVD)
2013-03-28 21:08:13
この価格で生地も厚めでとても気に入りました?
Mサイズでしたが、160cmでもお尻まで隠れます。
職場で着る用なので少し大きめなのも良かったです。
オススメです。バーガンディ色も素敵でした。
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