読書と映画をめぐるプロムナード

読書、映画に関する感想、啓示を受けたこと、派生して考えたことなどを、勉強しながら綴っています。

ハリウッドに及んだ赤狩りを描く、「真実の瞬間」(アメリカ/1991年)と二人の映画人

2008-09-30 10:53:39 | 映画;洋画
~50年代のハリウッドを直撃し、映画史を歪ませた赤狩りを背景に、一人の映画監督の姿を描く。監督・脚本に「ロッキー」などで知られるアーウィン・ウィンクラー。俳優ジョン・ベリーの実体験をもとにした脚本を執筆し、これが初メガホンである。製作総指揮はスティーヴン・ルーサー。撮影はミハエル・バルハウス。音楽はジェームズ・ニュートン・ハワード~ . . . 本文を読む

追悼:ポール・ニューマン。映画史上に輝くラストシーン「明日に向って撃て!」(アメリカ/1969年)

2008-09-28 06:34:42 | 映画;洋画
~実在した2人組の強盗を描いた新感覚のモダン・ウェスタン。監督は「モダンミリー」のジョージ・ロイ・ヒル、脚本はウィリアム・ゴールドマン。撮影は「冷血」のコンラッド・ホール、音楽は「007/カジノ・ロワイヤル」のバート・バカラック、衣装をイーディス・ヘッドが担当。製作は「レーサー」のジョン・フォアマン、総指揮にはポール・モナシュが当たっている。出演は「レーサー」のポール・ニューマン、「白銀のレーサー」のロバート・レッドフォード、「卒業」のキャサリン・ロス、「ワイルドバンチ」のストロザー・マーティン、「勇気ある追跡」のジェフ・コーリー、テッド・キャシディなど。~ . . . 本文を読む

「衝撃のラスト15分」はほんとうだった、「ミスト」(アメリカ/2007年)

2008-09-26 10:23:46 | 映画;洋画
~『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』のコンビ、原作スティーヴン・キングと監督フランク・ダラボンが描くパニック・ミステリー。霧の中に潜む謎の生物に恐怖し、常軌を逸していく人々の姿を描く。混乱する人々をまとめようとする主人公を演じるのは、『パニッシャー』のトーマス・ジェーン。『ポロック 2人だけのアトリエ』のマーシャ・ゲイ・ハーデンが、混乱をあおる狂信的な宗教信者の中年女を怪演。思わず目を疑うような、驚がくのエンディングが用意されている。(シネマトゥデイ)~ . . . 本文を読む

美しさは悲しさだと語る「小澤征爾 音楽ひとりひとりの夕陽」(小池真一著)

2008-09-25 11:17:23 | 本;エッセイ・評論
~「実験」。小沢征爾は音楽家としての意味を語る時、つねにこの言葉を口にする。「東洋人として西洋音楽をどこまでやれるか」という挑戦の一日一日。「世界のオザワ」になった今日でも、その初志は変わっていない。ぐだぐだ理屈をこねるのではなくて論より証拠の「事実」を見せつけてやる、という冒険的姿勢こそ、小沢の流儀にほかならない。至近距離から取材してきた著者が初めての「生の声」を届ける。~(講談社) . . . 本文を読む

「小さき男、偉大なる芸術家」と呼ばれた男の、「葡萄酒色の人生 ロートレック」(フランス/1998年)

2008-09-24 05:39:27 | 映画;洋画
~19世紀末のフランスの画家、ロートレックの生涯を描いた人間ドラマ。監督・脚本は「ルイ、少年王」のロジェ・プランション。製作は「ヨーロッパ、ヨーロッパ」のマルガレート・メネゴズ。撮影はジェラール・シモン。音楽は「グラン・マスクの男」のジャン・ピエール・フケイ。美術は「プロヴァンスの恋」ジャック・ルクセル。衣裳はピエール・ジャン・ラロック。主演は「ルイ、少年王」のレジス・ロワイエ、「恋人たちのポートレート」のエルザ・ジルベルシュータイン、共演は「女優マルキーズ」のアネモーネほか。~ . . . 本文を読む

絶望の中の自由と渾身の表現、「4分間のピアニスト」(ドイツ/2006年)

2008-09-23 07:05:14 | 映画;洋画
~無実の罪でとらわれた天才ピアニストが自分の才能を信じてくれる女性教師との出会いを通して、再び人生の輝きを見出すまでを描く感動作。世代の違う2人の女性の、まったく異なるピアノへのアプローチを丁寧に映し出す。ドイツの名女優モニカ・ブライブトロイは入念なメイクで老年のピアノ教師役に挑戦。オーディションでこの役を獲得した新人のハンナー・ヘルツシュプルングと息の合った迫真の演技をみせる。4分間だけ演奏することを許された、ヒロインの驚きの演奏に言葉を失う。(シネマトゥデイ)~ . . . 本文を読む

資源獲得戦争とオイルマネーに群がる国家と人々を描く、「シリアナ」(アメリカ/2005年)

2008-09-22 20:12:46 | 映画;洋画
~アカデミー賞に輝く『トラフィック』のスタッフが集まり、アメリカ当局とアラブの王族、イスラム過激派テロリストの石油をめぐる黒い関係を描いた問題作。体重を増やしてベテラン諜報員にふんしたジョージ・クルーニーをはじめ、マット・デイモンら主演級クラスのスター俳優が顔をそろえる。元CIA工作員による全米ベストセラーのノンフィクションの原作からヒントを得た、世界的な陰謀を炙り出す衝撃のストーリー展開に驚かされる。(シネマトゥデイ)~ . . . 本文を読む

もみ消し屋でももみ消したくなかった陰謀、「フィクサー」(アメリカ/2007年)

2008-09-21 07:19:08 | 映画;洋画
~弁護士事務所に所属し、裏で暗躍するもみ消し屋“フィクサー”の苦悩と焦燥を描きながら、ある大企業の集団訴訟をめぐる陰謀劇に迫る社会派サスペンス。主人公の“フィクサー”こと、マイケル・クレイトンを演じるのはジョージ・クルーニー。『ボーン・アイデンティティー』の脚本家トニー・ギルロイが初監督に挑む。各映画賞を席巻しているクルーニーをはじめ、トム・ウィルキンソン、ティルダ・スウィントンら、キャストの熱演が見どころ。(シネマトゥデイ)~ . . . 本文を読む

「ライ麦畑でつかまえて」の拡販に成功した、「ジョン・レノンを撃った男」(イギリス/2006年)

2008-09-20 03:31:50 | 映画;洋画
~世界を震撼させたあの事件から27年。犯人の証言を基に製作された、ある真実の物語。1980年12月8日。ジョン・レノンはオノ・ヨーコと共にスタジオへ向かう途中、ファンの男に差し出された「ダブル・ファンタジー」のジャケットにサインをする。数時間後、この男に5発の銃弾を撃ち込まれ、彼は間もなく死去。犯人の名はマーク・デイヴィッド・チャップマン(25歳)。彼は何を想い、そしてなぜ世界的なスターを殺害したのか。事件当初から様々な報道が飛び交い、チャップマンの本当の姿を知るものは少ない。本作は言動、ロケーションを出来る限り忠実に再現し、観る者と共に、犯人の心の闇とあの日起きてしまった紛れもない「真実」に迫る。~(「トランスフォーマー」) . . . 本文を読む

イタリア系アメリカ人名優の13年前の熱い競演を見直す、「ヒート」(米/1995年)とその脇役たち

2008-09-19 13:50:35 | 映画;洋画
~犯罪のプロフェッショナル、ニール・マッコーリーは、クリス、チェリト等と現金輸送車を襲い有価証券を奪う。捜査にあたるロス市警のヴィンセント・ハナは、少ない手掛かりから次第にマッコーリー達へ近づいていく。マッコーリーは本屋の店員イーディと出逢い、次の銀行強盗を最後に堅気の暮らしに入ろうと決意していた。やがて決行の時、タレ込みを受け現場に駆けつけたハナ達と、マッコーリー一味は、壮絶な銃撃戦を繰り広げるのだった……。(allcinema ONLINE)~ . . . 本文を読む