<目次>
レストランの読書、ブラームスとフランス料理、シェービング・クリームの話、夏の闇、女子高校生の遅刻について、財布の中の写真、みんなで地図を描こう、ONE STEP DOWN、洗面所の中の悪夢、時計はいかにして増加するか、トレーナー・シャツ雑感、CASH AND CARRY、UFOについての省察、猫の謎、哲学としてのオン・ザ・ロック、デパートの四季、BUSY OFFICE、ニュースと時報、小確幸、葡萄、8月のクリスマス、ウォークマンのためのレクイエム、「核の冬」的映画館、地下鉄銀座線における大猿の呪い、ランゲルハンス島の午後
先日、4/12に発売される村上さんの『IQ84 BOOK3』以来3年ぶりの書き下ろし長篇小説のタイトル 『色彩を持たない 多崎つくると、 彼の巡礼の年』 が発表されましたね。まだ、『IQ84』も読んでいない私は、ちょっと急かされている気持ちになりました。
さて、『ランゲルハンス島の午後』。女性向けファッション雑誌『CLASSY』(1984年6月号から2年間)に連載。連載時のタイトルは「村上朝日画報」で、『ランゲルハンス島の午後』は単行本化に際して書き下ろされた一編に由来する、とのこと。
上記エッセイの中では、「哲学としてのオン・ザ・ロック」、「地下鉄銀座線における大猿の呪い」に特に村上さんらしさの視点を感じ取りました。「哲学としてのオン・ザ・ロック」は、サマセット・モームの「どんな髭剃りにも哲学はある」から着想されたタイトル。「地下鉄銀座線における大猿の呪い」は、地下鉄の対面に乗り合わせた二人の女性を巡る、村上さんの「創造力」の真骨頂がありました。
そして、「ランゲルハンス島の午後」。
~まるで心がゆるんで溶けてしまいそうなくらい気持のよい、1961年の春の日の午後、川岸の芝生に寝ころんで空を眺めていた。川の底の柔らかな砂地を撫でるように流れていく水音をききながら、僕はそっと手をのばして、あの神秘的なランゲルハンス島の岸辺にふれた―。~
ランゲルハンス島。ウィキペデキアには次のように解説されています。
~ランゲルハンス島とは、動物の臓器の一つである膵臓の中でグルカゴンを分泌するα細胞(A細胞)、血糖量を低下させるホルモンであるインスリンを分泌するβ細胞(B細胞)、ソマトスタチンを分泌するδ細胞(D細胞)および膵ポリペプチドを分泌するPP細胞の4種の細胞からなる細胞塊である。
別名を膵島(すいとう)という。膵臓は、アミラーゼなどの消化酵素を十二指腸内へ分泌する外分泌腺とランゲルハンス島からなるが、膵組織の90%以上は外分泌腺が占め、その中に、内分泌細胞の塊が島のように浮かんで存在している。発見者であるパウル・ランゲルハンスの名前からランゲルハンス島と命名された。~
はじめまして!めぐみっていいます、他人のブログにいきなりコメントするの始めてで緊張していまっす\(^▽^)/。ちょくちょく見にきてるのでまたコメントしにきますね(。・・。)ポッ