読書と映画をめぐるプロムナード

読書、映画に関する感想、啓示を受けたこと、派生して考えたことなどを、勉強しながら綴っています。

発想の種として携帯しておきたい「ビジネス寓話50選」(博報堂ブランドデザイン編/2012年刊)

2013-07-25 07:49:49 | 本;ビジネス

副題;~物語で読み解く、企業と仕事のこれから~

<目次>

第1章 「はたらく」;

大きな岩を先に入れろ/漁師ティコとウォールストリートのアナリスト/売春宿の門番/オオカミとカッコウ/頑張る木こり/人間にはどのくらいの土地が必要か/幼稚園児なら10分で解ける問題/テセウスの船

第2章 「売る」;

舟バタのシルシ/ノードストロームのタイヤ/鉄道から顧客を奪ったのは?/暗闇のなかの象/ミルクシェイクについての2つの調査/割れた窓/ゴールドラッシュとジーンズ/南の島の2人の靴セールスマン/教授と助手のゲーム/ヘッドフォン実験/獅子の刺青/この線を短くしてみよ/マルティン・ニーメラーの詩

第3章 「つくる」;
DHMOの危険性/河原鶸と鵲/X線問題/冗談じゃない。百のものはここにある。/漫画家の冷蔵庫/石の猫/天国と地獄の長いスプーン

第4章 「動かす」;
ファミリー・クリスマス/「オオカミ少年」と「ワシントンの桜の木」/ムカデのダンス/2人の丞相/誰の部下がいちばん勇気があるか/ベトナム農村のよき「逸脱者」/心理学者と元司令官のパイロット選び/ブスの25箇条/皇帝の論功行賞/スープの石/奇妙なロバの旅/ピレネーで遭難した登山隊/ウェストミンスター寺院の碑文/ダレル・ロイヤルの手紙

第5章 「つながる」;
脳内共同ガールフレンド/文章再生エクササイズ/鳥類学の革命/ルーズベルトの写真入りビラ/微積分クラブ/桶の水を回す棒

 

終 章 50の寓話から見えてくるもの;
なぜ寓話か/寓話を集める/キーワード1:「スピリッツ」を持つ/高まる「スピリッツ」の大切さ/どのようなスピリッツを持てばよいのだろうか/スピリッツを象徴するシンボルをつくる/さまざまなものがシンボルになりえるキーワード2:共創する/向き合う→共にみる/コミュニティの力を借りる/動き出している共創ビジネス/キーワード3:とらわれない/大洋を行くテセウスの船のように

 

 

 

本書の著者、博報堂ブランドデザインの宮澤正憲さん、山田聰さん、ボヴェ啓吾さんの三人は本書の目的として次のように述べています。

 

~次世代型ビジネスに精通する博報堂ブランドデザインならではの見識を頼りに「これから10年のビジネスをいい当てている寓話」を選別することで、散在する寓話を、ビジネスのいまを理解するための題材として、説得力をもたらすツールとして、活用できるように位置づける。さらに、そこから読み取ることができる「これから」の視点についても解説することで、時代を展望する俯瞰的な視点も提供したい。~(「BOOK」データベースより)

 

<参考>;

100年前の「寓話」がなぜ今? 新書『ビジネス寓話50選』の筆者に迫る

http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/122/122287/

 

Decision Switch>

http://switchdec.com/category/myths-and-fables

 

個人的には次の寓話に新たな知見を得ました。

第3話「売春宿の門番」は、「人間万事塞翁が馬」的な物語。

第11話「ノードストロームのタイヤ」は、サービスと何か?を示唆。

第12話「鉄道から顧客を奪ったのは?」は、私たちは何を売っているのか?について熟考を。

第17話「南の島の2人の靴セールスマン」は、「北極で冷蔵庫を売る」版の発想と着想。

第23話「DHMOの危険性」は、画一的な情報を流すメディア批判論とも。

第29話「天国と地獄の長いスプーン」、第40話「スープの石」は、協働、共同の大切さを。

第45話「脳内共同ガールフレンド」は危機下での処世術。

 

「ノードストローム・ウェイ」~「お客様第一主義」の真髄~

http://ameblo.jp/asongotoh/entry-11563117689.html?frm_src=thumb_module

 

ゴールドラッシュの教訓~なにかを成そうとする人を支え、手伝うこと~

http://ameblo.jp/asongotoh/entry-11564744570.html

 

ダレル・ロイヤルの手紙~敗北から起死回生を期す~

http://ameblo.jp/asongotoh/entry-11577659352.html



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