読書と映画をめぐるプロムナード

読書、映画に関する感想、啓示を受けたこと、派生して考えたことなどを、勉強しながら綴っています。

芸術の再構築に挑む気概と本質探究の書、「芸術原論」(赤瀬川原平著)

2008-08-31 14:09:12 | 本;エッセイ・評論
~60年代のネオダダ、千円札模写事件、80年代の超芸術トマソン、路上観察…。同時代を挑発し続けてきた著者が、今や耐用年数を過ぎてしまった「芸術」の行方を問いながら、最も根源的に「芸術」を再定義する試み、常識を覆し、既成概念に風穴を開けてきた赤瀬川流脱芸術の原点がいきいきと描き出される。(岩波書店)~ . . . 本文を読む

作品としては今ひとつ、でも、「アイ・アム・レジェンド」(米/2007年)

2008-08-21 14:59:02 | 映画;洋画
~人類が絶滅した近未来を舞台に、たった1人生き残った男の奔走を描くSFドラマ巨編。『コンスタンティン』のフランシス・ローレンス監督が、『幸せのちから』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたウィル・スミスを主演に、自分以外の生存者を探す科学者が人類再生の道を模索する姿を描く。無人と化したニューヨークを背景に、希望と絶望が混在する究極の孤独の中で使命感に燃える科学者の姿に引きこまれる。(シネマトゥデイ)~ . . . 本文を読む

B級スリラーはやっぱりつまらない、「モーテル」(米/2007年)

2008-08-20 16:28:26 | 映画;洋画
~息子の事故死をきっかけに不仲になったデビッドとエイミーの夫妻は、親類の家から自宅へと戻るため、高速道路を車でとばしていた。しかし動物を避けようとしてエンジンが故障、仕方なくすぐ近くのモーテルに泊まることにする。怪しい支配人のメイソンに鍵を貰い部屋へと向かう夫妻。すると突然、隣の部屋から激しいノック音が響き、何者かから無言電話がかかってきた。さらにデビッドが部屋のビデオを再生すると、そこには……。~ . . . 本文を読む

遺伝する記憶、「メモリー 殺戮のビジョン」(米/2006年)

2008-08-19 06:16:30 | 映画;洋画
~個性派俳優、デニス・ホッパーと「タイタニック」のビリー・ゼイン共演による戦慄のサスペンススリラー。急患の診察中、ふとしたアクシデントから患者の持っていた白い粉を吸引してしまった医者。その粉は死者の記憶を受信する作用があり…。~ . . . 本文を読む

まずその人柄を知りたい、「近代美術の巨匠たち」(高階秀爾著/岩波現代文庫)~前編~

2008-08-13 09:16:37 | 本;エッセイ・評論
~あの名作は、どのようにして生まれたのか。「光」を追求したモネ、不遇の天才セザンヌ、女性美に魅せられたルノワールなど、印象派以降、エコール・ド・パリ派に至るまでの近代美術の巨匠13人の評伝集。画家たちの生い立ちや人柄、人生の栄光と悲哀、名作の生まれた背景などを、豊富なエピソードとともに生き生きと描く。~ . . . 本文を読む