脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

喜怒哀楽の真髄は蹴球にこそ有り。

真冬の西日本一決定戦は雪との戦い

2011年02月11日 | 脚で語る地域リーグ
 この週末はかなり天気が下り坂。関西でもかなり雪が降るという天気予報だった。その証拠に非常に冷える3連休前の夜となり、翌日の積雪が心配された。Jリーグの開幕まではまだ1ヶ月あり、各クラブは国内外の温暖な場所でキャンプに余念がない。しかし、どのカテゴリーもおとなしいこの真冬の時期に、地域リーグのカテゴリーでは公式のコンペティションが開催される。西日本社会人サッカー大会だ。

 今年はJ-GREEN堺(堺NTC)で行われるこの大会。関西、中国、四国、九州の上位2チームの計8チームが2つのグループに分かれてノックアウト方式で対峙していく。勝者と敗者同士が最終的に優勝をはじめ各順位を決めていくという単純明快な大会。
 関西リーグからは三洋洲本、アイン食品、中国リーグからはレノファ山口、デッツォーラ島根、四国リーグからは今季よりJFLに挑戦するカマタマーレ讃岐、南国高知FC、九州リーグからはKyuリーグ昇格初年度からいきなり九州制覇を果たしたHOYO Atletico ELANとヴォルカ鹿児島という顔ぶれ。三洋洲本、山口、讃岐、HOYOは地域決勝を戦ったチームでもあり、その激闘の余韻と今年の新たな戦いへの試金石としても注目を集めて当然。しかも今年は会場が昨年完成したばかりの堺NTCともあってTwitterを見ている限りでも期待していた方々は多かったはずだ。

 ところが、1日目となるはずの11日は早朝から予報通りの雪。午前7時30分の段階で大阪府内の阪神高速が全線通行止めになるなど、関西のど真ん中では1年に1度あるかないかという積雪ぶり。躊躇しながらも開催を信じて会場に向かうと、到着早々Twitterで関西リーグのアカウントから中止の速報ツイートが流れてきた。下記の写真をご覧頂ければ中止となった会場の様子が良く分かるだろう。しかし、残念。

 
 本日2試合が行われる予定だったS1グラウンド。
 完全に雪化粧。中止措置には芝を守るための意向も。

 
 S2グラウンドでは雪の中、選手たちがボールを蹴る。
 試合が無くなって、トレーニングを始めるチームも。

 
 関西リーグ勢、三洋洲本はトレーニング開始。
 明日から入替戦の鬱憤を晴らしたい。

 選手の怪我やピッチコンディションを考慮した中止措置だったが、大会としては2008年以来の雪による中止で、明日以降の日程が変更を余儀なくされた。各日程がそのままスライドし、結局最終順位を決められぬままに大会は2日間で行われることに。明日以降第1試合は11:00キックオフ、第2試合は13:00キックオフに。S1グラウンドの試合はS3グラウンドへ変更となった。

 今季からJFLを戦う讃岐をはじめ、虎視眈々とその舞台を狙う山口や鹿児島、HOYOといったチーム陣に、今季再び奈良クラブがリーグで挑戦することになる三洋洲本、アインの戦いぶりもチェックしたいところ。何にせよ、地域リーグ勢の新たなシーズンが幕を開けようとしている。