脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

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西日本社会人大会<2>南国高知 VS 三洋洲本

2011年02月14日 | 脚で語る地域リーグ
 なんとか天候が回復の兆しを見せてきた13:00からの第2試合。前の山口-V鹿児島がPK戦までもつれ込んだこともあって、少し遅れて始まったのは南国高知FC(四国4位)と三洋電機洲本(関西1位)の対戦。結果こそ1-0の最小得失点差だったが、終始三洋洲本が圧倒。関西リーグ覇者がまずまずのスタートを切った。

 

 南国高知は個人的にも初見となるチーム。一時期「カットゥーオ」と名付けられた鰹のキャラクターが話題をさらったが、かつては四国リーグで無類の強さを発揮していたこともあり、2001年から2005年シーズンまでリーグを5連覇。地域リーグ決勝大会の常連チームでもあった。近年は讃岐や徳島セカンドの陰に隠れていたものの、その2チームがリーグから姿を消すこともあって、再び全国の舞台を狙うべく愛媛FCしまなみとの2強態勢が予想される。しかし、対する三洋洲本がベストメンバーでなかったながらもこの試合では両者の差が見えた印象だ。

 
 南国高知の攻撃を支えるFW筒井。
 以前は徳島セカンドでプレーしていた選手。

 三洋洲本はGK浅野が負傷で試合のメンバーから外れており、道上が先発出場。新加入選手は見られず、大会登録メンバーもリーグ戦のメンバーと変わらない。地域決勝や入替戦の時とは少しメンバーに変化がありながらも、関西リーグ2年連続MVPの成瀬を中心に連携では常に南国高知に優位に立った。16分、左サイドから稲垣が折り返したところに井上が詰めて難なく先制する。ところがここから追加点が遠い。32分、45分と立て続けに決定的なシーンをエースの梅川が決められない展開が続いた。後半も友定のミドルや途中出場の森川のボレーシュートなど見せ場は作ったが、結局1点止まりだった。それでも地域決勝の時と若干のメンバー変更がありながら、連携面はさすが。かなり攻撃に課題の軸を置いてこの大会に臨んでいるのかなという印象も感じた。

 
 09年、10年と2年連続リーグMVPの成瀬。
 三洋洲本JFL再挑戦のためにも欠かせない選手。

 
 南国高知は三洋洲本の安定した守備の前に沈黙...

 対する南国高知もGK川竹がファインセーブを見せて最後尾からチームの背中を叩く。FW筒井に良い形でボールが入れば決定的な場面を作れたかもしれない。時折見せるカウンターやセットプレーでチャンスを窺うしかなかった。まだリーグの開幕まで時間があるだけに、このスパーリングがどれだけ活きてくるか、今季の四国リーグには注目してみたい。

 
 南国高知の四国覇権奪回へ向けたシーズンが始まった。
 

 


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