脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

喜怒哀楽の真髄は蹴球にこそ有り。

【AOQLO企画】2009年ベストゴール

2010年02月01日 | 脚で語るガンバ大阪
 2月に入ったので、AOQLO PEOPLEのオフ企画である2009年シーズンMVP、ベストマッチ、ベストゴールをそろそろ。まずは、G大阪の2009年シーズンベストゴール。

 今季から新設されたこのベストゴール。なかなか選出が難しい。アーティスティックなゴールか、劇的なゴール、または試合運びの中で重要な1点となったゴールか。個人的にはやはりアーティスティックなゴールを持ってきたいところ。
 昨季のG大阪はシーズンを二分した際に前半戦はレアンドロ、チョジェジン。後半戦はルーカス、ペドロとコンスタントに在籍外国人選手が得点を量産している。その中でもシーズン通して遠藤の得点力は凄まじかったが。本エントリーでは、あえてチョジェジンを推したい。4節の万博で行われた広島戦、25分に見せた超絶なロングシュートだ。

 0-0で迎えた25分、G大阪が自陣からゆっくりパスを回し、右サイドライン際で橋本、寺田、レアンドロがパスをやり取りした後にハーフライン付近の遠藤へ。遠藤は前線のチョへ一気にパスを送る。その際に相手選手の遠藤に対するアプローチが甘く、おまけにチョに対してもほぼノープレッシャー。ストヤノフがアプローチに行くかと思いきや、中途半端な形でプレッシャーを止めてしまった。そんなことも相まってチョは悠々とターン。確実に狙えるとの公算があったのだろう。左足を一閃。鮮やかなシュートラインを描いたボールは相手GKの横っ跳びを尻目にゴールへ収まった。

 

 彼がまだ先発起用され、その好調さを発揮していた頃の得点で、開幕戦に続く2点目だったこともあり、印象深い。どちらかというとターゲットマンとして空中戦にその長所を発揮し、ポストプレーから相棒の得点をお膳立てするタイプのFW。シーズン前はどういう形でG大阪にフィットするのかという疑心暗鬼な部分も多かったことから、個人的にもスッキリした記憶がある。何しろ見ていて爽快そのものだ。しかしながら、シーズン通してこの活躍が彼から見られなかったのは何とも残念なところだが。

 おそらく、現在のG大阪においてはチーム一、二を争うイケメンプレイヤー。特に晴天の練習場でフォーカスに収まる彼の写真映えは群を抜いている。彼の残留を喜ぶ黄色い声援も多いのでは。それは別の要素として置いておくにしてもこの得点を昨季のベストゴールに推したい。不完全燃焼に終わった彼の真意が問われる2010年シーズンになろう。


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