今年2度目の東城陽への来訪は、サテライトリーグ2節のG大阪VS京都観戦となった。分かっていることとは言え、どちらもサブ組中心のメンバー。特にスタメンとサブ組の実力差がここ数年の課題であるG大阪にとっては、このメンバーの奮起なくして次世代のG大阪の姿はない。ACL遠征組で昨日の新潟戦もベンチ入りした松代、ミネイロ、水本、福元、寺田、佐々木を含めたメンバーと注目はこの日ベンチ入りしたユースの神門、宇佐美の2人だ。
<G大阪メンバー>
GK松代
DF水本、福元、ミネイロ、佐々木
MF武井、倉田、寺田、下平
FW岡本(→80分植田)平井(→72分星原)
<京都メンバー>
GK水谷
DF大久保、森岡(45分→加藤大)、安藤
MF 石井、加藤、斉藤、中谷(79分→井上※)、倉貫(66分→日高※)
FW 西野、パウリーニョ(55分→中村)
※は京都ユースの選手
試合は1-0と平井の突破から先制点を挙げたG大阪が勝利を収めたが、平井は後半急ブレーキ。再三の決定機を外し、全て決めればハットトリックは当然の活躍で、まずまずの動きは見せたものの、トップで出場機会を得るには更なるアピールが必要とも言える。コンビを組んだ同期の岡本は未だ公式戦出場が無いまま3年目を迎えたが、平井とのコンビネーションは評価できるものだった。2人とも中山悟志の轍を踏んではいけない。リーグ、ACL、カップ戦と長丁場の今季、少しでもトップ出場の機会を掴まないことには厳しい。層が決して厚いとも言えないトップのFW争いに是非名乗りを挙げてもらわなければ。
中盤では、先制点の起点となった倉田を含め、武井も無難によくやっていた印象。武井に関しては、出来不出来の波が少ない選手に思えるが、理想は明神と遠藤の両方の良さをバランス良く継承できる選手になれば願ったり叶ったりだろう。下平も攻撃参加で鋭いクロスを再三供給するなどアピールはできた。キャプテンマークを巻いた寺田は随所に“らしい”プレーを見せるものの、どうも昨季終盤の“覚醒”ぶりが影を潜めている印象だ。寺田と比較すれば、佐々木の縦への推進力の方が西野監督の目には魅力的に映っているのだろうか。もっと“少ない時間で何かを起こせる選手”へと飛躍しなければ今季の寺田は厳しいだろう。その佐々木はやはりもっと高い位置で使って欲しいなという選手である。この日も少ないチャンスを再三の攻撃参加で演出した。小柄ではあるが、J2での出場経験が生きているせいか、些細なフィジカルコンタクトでもそうそう負けることはない。
DF陣は、おそらくサテライトリーグレベルでは屈指の布陣だろう。以前も今季の選手層について書いた時、相応のスタジアムでやれば、十分に有料試合ができる面子だとも評したが、絶好の調整場所となっている水本、福元のコンビは安定している。やんちゃな左SBを除いて・・・
そのやんちゃな左SBミネイロは、14分にケンカキックまがいのファウルで一発退場。完全にシリアスなムードをぶち壊した。しかし、皮肉なことにミネイロのいない方がチームは良く回ったのではという印象がこのゲームにはあった。機を見ないオーバーラップでサイドのカバーリングにCB陣が疲弊することを考えれば、彼の退場後は明らかにダイナミズムが増したような気がするし、その分下平がイキイキプレーできていたようにも感じる。それを判断するにはミネイロのプレー時間は少な過ぎたが。
しかし、彼は本当にポジティブなのか空気が読めないのか。試合後も一人ではしゃぎまくっていた。最強FKも兼ね備えた助っ人DFは未だその才能の片鱗を見せてはいない。元強化部のG大阪関係者の話では、“1年後には凄い選手になっている”というが。現時点での彼のパフォーマンスからは「騙されている」としか正直思えない。それは冗談としても、外国人枠「1」を現状は贅沢に使っているなと思ってしまうのだ。
対する京都は、試合中終始一人でシュートを放ちまくったパウリーニョが調整で出場していたこともあって、メンツだけ見ればJ2で充分に通用するメンバーであった。昨季の京都の昇格に貢献した石井や斉藤、森岡、中谷、倉貫あたりが出ていて、今季の京都のベースアップを感じさせる。相変わらず加藤監督はサテライトをチェックするのも好きな監督だ。
しかしながら、一人多い時間帯を充分に有しながら、G大阪を崩せなかった。後半ポゼッションを京都が支配するものの、中盤の要である石井が退場になってからは得点の気配すら漂わなかった。今季のFW陣争いを見れば、西野のプライオリティは低いと感じざるを得ない。京都は特にこれといって目立った選手がいなかったというのが正直なところだろう。
吹きすさぶ風が4月の中頃とは思えない寒い中で行われたこの試合。久々に見ておきたかった宇佐美を含め、ユース2人の出番は無かったが、特に平井と岡本の奮起を願わずにはいられない。確実に点の取れる若手FWの突き上げは急務。層の厚いDF、MF陣と比べても実力差はこのポジションが一番厳しいと言わざるを得ない。暑くなる頃には、この2人の活躍を是非トップで拝ませて頂きたい。
茨木市では、本格的にG大阪の誘致活動が始まった。新スタジアムを含めた複合運動施設の完成を実現させるべく社団法人茨木青年会議所が署名活動を開始している。G大阪を愛する皆さん是非ご協力を。今後筆者も個人的にフィールドワークとしてこの活動を追っていきたい。
<今後の街頭署名活動予定>
4月
13日(日曜日) 13時から15時 JR茨木駅
18日(金曜日) 19時から21時 阪急茨木市駅
21日(月曜日) 19時から21時 JR茨木駅
29日(火曜日) 確認中 みんな集まれボランティア会場内
5月
8日(木曜日) 18時から20時 阪急茨木駅
ついての記事があったのでちょっと書いておきます
橿原多目的スタジアムというスタジアムがあるんです
けどそこは結構費用も安そうで広さや観客数までは
分かりませんけどそこも本拠地の一つにしてみては
いかがでしょう? HPも貼っておきます。
http://www.city.kashihara.nara.jp/kouen/index.html
コメント及び情報ありがとうございます。
橿原多目的グラウンドはよく存じております。
3月に奈良県社会人選手権の決勝も行いました。都南クラブとして最後のゲームで優勝を決めた場所です。
芝生はまずまずですが、サッカーを『する』ところであり、『観る』ところではありませんね。橿原公苑陸上競技場より料金は安いですが。
近鉄南大阪線坊城駅から徒歩圏内ですので、1度行ってみてください。
関西リーグ1部のディアブロッサ高田VSFC京都BAMB1993のゲームがそこで行われます。
すいません、追記です。
もし、yuuさんが『将来的に』ということでおっしゃられてるんでしたら(そうだと思ってますが)、実は私もその場所は賛成です。
あそこのグラウンドの隣には広大な空き地があるんです。そりゃもうあまりにもったいないぐらい…
一帯の橿原運動公園も含めて再整備、新スタジアム建設なんてのは候補地としてアリですね。
坊城駅はローカルな駅ですが、遠くはありませんし、南大阪線は阿部野橋が起点ですからアクセス面でもそこまで不便ではありません。
現状はとてもじゃないですが観客席すら無いんで興行的にはグラウンドは使い物になりませんが。
あとはお金と現実味を帯びた計画だけです。これが一番難しいんですがね…
しいです、本拠地になってくれれば何度でも応援に
いけますしディアブロッサ高田の試合も橿原多目的グラウンド
と橿原公苑陸上競技場での試合の時には必ず観戦
にいってますからね。奈良クラブはどこが本拠地
ですか?
コメントありがとうございます。
そうでしたか。yuuさんもかねてから高田を通して、奈良のサッカーに注目されてたんですね。心強い限りです。
残念ながら確固たる本拠地を選べるほど環境が揃ってませんが、やはりクラブの前身や歴史を考えると奈良市というのが自然でしょうか。大和郡山に近い奈良市南部のエリアですね。
じゃあディアブロッサ高田との対決があるのを信じて
応援するしかないですね!
スポーツセンターにある競技場が一番いいと思い
ますよ。
http://www.city.shinjo.yamagata.jp/385.html
コメントありがとうございます。
残念ながら貼って頂いてるのは山形県新庄市ですね。
奈良に新庄市というところはありません。
葛城市新庄町のことでしたら、良く存じておりますが・・・
間違えました。