脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

喜怒哀楽の真髄は蹴球にこそ有り。

燃える松本、冬の陣

2009年11月24日 | 脚で語る地域リーグ
 全国4会場での全日程を終えた全国地域リーグ決勝大会1次ラウンド。その結果、1次ラウンドを勝ち抜いた以下の4チームが来月4日よりアルウィン(松本平広域公園総合球技場)にて行われる3日間の決勝ラウンドを戦うことになった。

<決勝ラウンド進出チーム>
・NPO横浜スポーツ&カルチャークラブ(Y.S.C.C.) (関東1/神奈川)
・日立栃木ウーヴァスポーツクラブ (関東2/栃木)
・松本山雅フットボールクラブ (社会人大会枠1/長野)
・ツエーゲン金沢 (社会人大会枠/石川)

 きれいに関東リーグの強豪2チームと北信越リーグの強豪2チームが相まみえることになった。この顔ぶれになったことは今季の全社の戦いを見ていると必然ともいえる。Y.S.C.C.も日立栃木ウーヴァも10月の全社ではベスト8に食い込んでおり、いずれも僅差(Y.S.C.C.はtonan前橋に0-1及び日立栃木ウーヴァは松本山雅に1-1(PK3-5)にて敗戦)で準決勝進出を阻まれている。その全社のファイナリストが揃っていることもあり、彼らのリベンジの場所としても申し分ない。

 しかし、やはり会場は松本山雅のホーム・アルウィン(収容人員20,396人)というだけあって、この3日間はこれまでにない雰囲気に包まれるであろう。何しろ地域リーグのカテゴリーとしては異例の1試合平均3,000人を超える観客動員が松本山雅の最大の強み。おそらく悲願のJFL昇格を懸けたこの戦いには5,000人規模の地元サポーターが駆けつけるのではないかとも思う。セントラル方式が醍醐味の一つでもあるこの大会、これまでにこの大会で地元でのJFL昇格を決めたのは01年の佐川急便大阪SCのみ。これほどのサポートを背に最も大事な3試合を戦えるのは松本山雅がおそらく最初で最後になるだろう。また、松本山雅にとっては、決勝ラウンド進出を果たせなかった2年前の大会(1次ラウンドの会場だった)雪辱を同じアルウィンでという思いもあるかもしれない。まさに必然の巡り合わせといえる。

 今季のJFLにおいて鳥取が最終的にJ2参入を果たせるか否かで自動昇格チームの枠数に変動はあるが、上位2チーム(3位チームは自動昇格はもしくはFC刈谷との入替戦)はJFLへの切符を掴むことができる。

 未曾有の雰囲気になることが予想される決勝ラウンド。セントラル方式に加えて第1試合と第2試合の間が非常にタイトなため、サポーターの多いチームはスタンドにおける設営の入れ替わりも大変である。そういったいらない心配も含めて、冬の松本での熱い3日間が非常に楽しみだ。


最新の画像もっと見る