“奈良県は14日、田原本町法貴寺の県立志貴高校跡地で、日本サッカー協会公認の人工芝のサッカー専用グラウンド「県フットボールセンター」(仮称)を整備すると発表した。来年10月着工、2010年3月完成を目指す。小中高校生の大会など幅広い利用を想定している。
総事業費1億9,000万円・事業主体は奈良県サッカー協会。県は定期借地権で土地を有償貸与し、総事業費の2分の1以内を補助する。日本サッカー協会から上限7,500万円の助成が受けられる。
昨年閉校した志貴高校庭の一部約1万5,000平方メートルが整備対象。グラウンドは7,140平方メートル。他に鉄筋コンクリート2階建てのクラブハウスや夜間照明などを備える計画。管理、運営、修理は県サッカー協会が担う。”
【10月15日 毎日新聞地方版紙面より】
その話の行方が注目されており、半ば凍結状態かとも思われていた奈良県フットボールセンターの事業計画がようやく公に発表された。この話題がもたらす奈良県サッカー界への影響力は大きい。何せ県内ではなかなかお目にかかれない芝生(人工芝)のグラウンドが新たに一から作られるのだ。そのグラウンドは7,140平方メートル。つまりは105m×68mと国際基準のピッチで、記事にも書かれているように小中高生年代だけでなく、社会人サッカーの発展にも大きな財産になるはずだ。
ただ、この計画は、落ち着くまでに紆余曲折があった。県内の公立高校の統廃合によって、お役ご免となった廃校を自治体との連携で巧く利用するこの計画は、平成20年度の「都道府県フットボールセンター整備助成事業」(日本サッカー協会キャプテンヘッドクォーターズ:通称CHQによる)にて一定の評価を得、日本サッカー協会からの助成金交付の内示を得ていた。つまり、この段階で話がまとまっていたはずなのだが、助成金を受ける前に取り下げられてしまった。当初の建設予定地であった高田東高跡地が大型バスの入構が難易で、周辺の区画整理を必要とする場所だったことに加え、この問題点が奈良県とも協議の上で、予算措置及び工事期間の問題が解決できなかったのだ(これらの経緯はJFAリポートで経緯をある程度知ることができる)。これは全国でも例のない非常に珍しいことだった。政治的な意味合いで当初の建設予定地が決まった感は否めなかったが、計画の進め方にも問題はあったはずだ。その後は、半ば凍結状態だと思われていたが、きちんと計画は年度を改めて進んでいたのだ。
今回決定した場所に関しては、志貴高跡地ということだが、当初の区画整理を求められた高田東高跡地よりアクセス面は幾分かマシである。電車でも近鉄橿原線石見駅から徒歩15~20分ほど。車であれば、県内を南北に縦断する国道24号線の唐古南の交差点を東に入ってしばらくだ。田原本町と天理市の境付近で、周辺はのどかな田園地帯が広がる。ちょうど奈良盆地の中心点ほどの場所で、南和エリアからも北和エリアからも距離はそう遠くない。
どちらかと言えば、個人的には小中高校生の育成にしっかり使って頂きたいと思う。ここが社会人サッカーの新たな試合会場として使われることに期待する声もあるかもしれない。しかし、公共交通機関で来場できる人工芝フルピッチの貴重さは県内でサッカーをしていた方なら分かるはずだ。会場までほとんど車を使って選手が集まる社会人サッカーと違って、県内の小中高校生がいかに芝生のピッチでのプレー機会が限られているかと考えると、他のグラウンドと違って少しでも恵まれたそのアクセス面は貴重なはずだ。
何はともあれ、ようやくこの計画がスタートを切って良かった。高望みすればキリがないが、奈良県サッカーの現状を考えると大きな一歩を踏み出したと言える。これを機に芝生でサッカーのできる喜びを感じ、自らの将来とサッカーを結びつけられる子供たちが増えていくことを切に願うばかりだ。
総事業費1億9,000万円・事業主体は奈良県サッカー協会。県は定期借地権で土地を有償貸与し、総事業費の2分の1以内を補助する。日本サッカー協会から上限7,500万円の助成が受けられる。
昨年閉校した志貴高校庭の一部約1万5,000平方メートルが整備対象。グラウンドは7,140平方メートル。他に鉄筋コンクリート2階建てのクラブハウスや夜間照明などを備える計画。管理、運営、修理は県サッカー協会が担う。”
【10月15日 毎日新聞地方版紙面より】
その話の行方が注目されており、半ば凍結状態かとも思われていた奈良県フットボールセンターの事業計画がようやく公に発表された。この話題がもたらす奈良県サッカー界への影響力は大きい。何せ県内ではなかなかお目にかかれない芝生(人工芝)のグラウンドが新たに一から作られるのだ。そのグラウンドは7,140平方メートル。つまりは105m×68mと国際基準のピッチで、記事にも書かれているように小中高生年代だけでなく、社会人サッカーの発展にも大きな財産になるはずだ。
ただ、この計画は、落ち着くまでに紆余曲折があった。県内の公立高校の統廃合によって、お役ご免となった廃校を自治体との連携で巧く利用するこの計画は、平成20年度の「都道府県フットボールセンター整備助成事業」(日本サッカー協会キャプテンヘッドクォーターズ:通称CHQによる)にて一定の評価を得、日本サッカー協会からの助成金交付の内示を得ていた。つまり、この段階で話がまとまっていたはずなのだが、助成金を受ける前に取り下げられてしまった。当初の建設予定地であった高田東高跡地が大型バスの入構が難易で、周辺の区画整理を必要とする場所だったことに加え、この問題点が奈良県とも協議の上で、予算措置及び工事期間の問題が解決できなかったのだ(これらの経緯はJFAリポートで経緯をある程度知ることができる)。これは全国でも例のない非常に珍しいことだった。政治的な意味合いで当初の建設予定地が決まった感は否めなかったが、計画の進め方にも問題はあったはずだ。その後は、半ば凍結状態だと思われていたが、きちんと計画は年度を改めて進んでいたのだ。
今回決定した場所に関しては、志貴高跡地ということだが、当初の区画整理を求められた高田東高跡地よりアクセス面は幾分かマシである。電車でも近鉄橿原線石見駅から徒歩15~20分ほど。車であれば、県内を南北に縦断する国道24号線の唐古南の交差点を東に入ってしばらくだ。田原本町と天理市の境付近で、周辺はのどかな田園地帯が広がる。ちょうど奈良盆地の中心点ほどの場所で、南和エリアからも北和エリアからも距離はそう遠くない。
どちらかと言えば、個人的には小中高校生の育成にしっかり使って頂きたいと思う。ここが社会人サッカーの新たな試合会場として使われることに期待する声もあるかもしれない。しかし、公共交通機関で来場できる人工芝フルピッチの貴重さは県内でサッカーをしていた方なら分かるはずだ。会場までほとんど車を使って選手が集まる社会人サッカーと違って、県内の小中高校生がいかに芝生のピッチでのプレー機会が限られているかと考えると、他のグラウンドと違って少しでも恵まれたそのアクセス面は貴重なはずだ。
何はともあれ、ようやくこの計画がスタートを切って良かった。高望みすればキリがないが、奈良県サッカーの現状を考えると大きな一歩を踏み出したと言える。これを機に芝生でサッカーのできる喜びを感じ、自らの将来とサッカーを結びつけられる子供たちが増えていくことを切に願うばかりだ。
この計画自体を知らなかった僕ですが、これはすげぇ!
奈良でこんな計画が動くこと自体に感涙。
でもって、志貴高が無くなってることに驚き。
少しずつ、奈良のサッカー文化という実が育つ土壌ができればいいね。
コメントありがとうございます。
まいどです。
僕自身も、県内の公立高校の統廃合にはついてけてませんw
え、ここ無くなったんや!みたいなことばかりで。
とにかく、少しずつですが、奈良のサッカーも変わってきている良い話と言えるでしょう。
また、奈良クラブもよろしく!
以前にお話だけは伺っていましたが、もう駄目だと思っていました。政治的な事もあるでしょうし、場所を変えてと言うのも難しいのかなと・・。
なんにせよ、この計画が前に進んだ事は、タイミングと言い、なんと言うか、信じられないですね。南和、北和からもアクセスが良いと言うのは、意外に奈良のサッカー界にとってはプラスかも知れませんね。人工芝ですし、雨も関係無いって事になるんでしょうか。照明は付くんでしょうか?そしたら、下手したらフルコートの練習グラウンドとして夜に利用出来る可能性も出てくるんじゃ??
コメントありがとうざいます。
私は今年度中に話がまとまらないと終わりだなとは思っていました。
なんとか計画が頓挫せずに建設が決まって良かったです。
なるほど。
確かにフルコートの練習場には最適ですね。
照明は完備、クラブハウスも2階建ての立派なものが出来るようですから、何とかここをトレーニングで使用できれば・・・面白いかもしれません。
スタンドの設置予定はないようですが、荒井知事曰く「Jリーグのチームの練習やイベントなどでスタンドが必要になるくらい発展すれば…」とのことで、奈良クラブにとって大きな影響を与えそうです。
お、ご無沙汰。
コメントありがとう。
荒井知事は、「Jリーグの公式試合に使用できれば・・・」なんてことまで言ってなかった?
ではスタンドを付けてください。
かなり大きなものをw
しかし、練習場として使用できれば、影響としては本当に大きいね。
このことを聞かされていました。奈良で
Jリーグ結成の件も。。
チーム名はせんとくんやな なんて冗談も飛び出しました
また覗かせてくださいね。
コメントありがとうございます。
はじめまして。
覗いて頂いてありがとうございます。
少しでも奈良県内のサッカー事情に関心を持って頂けたら幸いです。
せんとくんがチームキャラクターになれば面白いんですけどね。
とにかく、将来のJリーグ入りを目指す奈良クラブの活動を今後も気にしてください。
今後とも宜しくお願いします。