脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

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奈良サッカーグラウンド探訪記<9> -大和高原ボスコヴィラ-

2009年11月07日 | 脚で語る奈良のサッカー
 奈良のサッカーグラウンド各所をお届けするこの探訪記。今回は県内で最も新たな天然芝サッカーグラウンドである大和高原ボスコヴィラをお届け。

 

 かつての山辺郡都祁村が2005年に奈良市に編入されたが、大和高原ボスコヴィラはその針町にあるリゾート施設だ。名阪国道を天理から15分ほど走れば最寄りの一本松ICに到着。そのすぐ南側にボスコヴィラの施設とグラウンドはある。奈良の市街地からでも40分ほどで到着できる場所で、市街地を抜ける煩わしさがない分、クルマでのアクセスは抜群。大阪方面からも西名阪道を使えばかなり便利だろう。駐車場も大型車スペースも多く確保されており、十分なキャパを誇る。

 

 大自然に囲まれた立地は爽快そのもの。都会の騒々しさとはまさに無縁の空間だ。宿泊施設やレストラン、宴会場などを完備し、露天炭酸泉をはじめとした入浴施設も充実している。スポーツの合宿、企業のセミナーなどにも活かせるだろう。サッカーや観戦帰りに日帰り入浴なんてことも楽しめる。クルマ以外でのアクセスは少し不便だが、事前連絡をすれば、施設のバスで近鉄奈良駅や天理駅、榛原駅にも送迎してくれる。

 
 レストランや入浴施設を備えたボスコヴィラ。
 グラウンドゴルフ場を隣接する。

 

 天然芝グラウンドは10月18日にプレオープンしたばかりで、既に奈良県リーグプレーオフが全日程ここで行われたり、奈良クラブをはじめとした県内社会人チームの練習試合に使われている。芝はかなり短めで、部分的には禿げているところがあるものの、比較的綺麗に整備されている。今後更に設備面を充実させて年明けには完成の運びとなるようだ。

 

 グラウンドの周辺には幾つかベンチが点在しており、ゆっくり腰を落ち着けての観戦は可能だが、人数的な余裕はほとんど期待できない。今後簡易的なスタンド等が実装されるならば、県内でもかなり充実した観戦環境にはなるだろう。ただ、照明設備が無いので夜間の使用ができないのは残念なところ。しかし、関西リーグレベルならば十分開催は可能だと思われる。

 今後、グラウンド確保に苦戦する奈良県リーグをはじめ、多くのシーンで使われることになるだろう。早速、明日も奈良県リーグプレーオフ最終日がここで行われる予定だ。サッカーの環境面で苦戦する奈良にとっては、頼もしいグラウンドができたことには違いない。

 大和高原ボスコヴィラ オフィシャルホームページ


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