脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

喜怒哀楽の真髄は蹴球にこそ有り。

プレミアリーグ09/10酔夢譚

2009年08月18日 | 脚で語る欧州・海外
 いよいよイングランド・プレミアリーグが先週末に開幕。チェルシーをはじめ今季もビッグ4を中心に来年の5月まで続く熱い38試合の火蓋が切って落とされた。

 アンチェロッティが指揮を執るチェルシーはハルシティと対戦。分厚い彼らの守備に手を焼き、新加入のハントに先手を奪われる展開。しかし、コミュニティシールドを制したチェルシーはドログバのミラクルな2発で逆転勝利。彼が見せた見事な直接FKと終了間際の角度のないループシュートはさすが。昨季から陣容はほぼ変わらずとも、その連携面の向上を武器に今季はリーグ制覇に雲行きも上々の発進を果たした。

 昨季の王者、マンチェスター・Uはプレミア復帰のバーミンガムを相手にやや苦戦。ルーニーのゴールで面目は保ったものの、新加入のGKハートを中心に守りから攻撃までバーミンガムも可能性を見せてくれた。開幕戦は落としたが、これからの戦いぶりに少し期待が持てそう。一方のマンUは、C・ロナウドの移籍が少なからずとも響いている印象。加えてファンデルサルとファーディナンドの負傷離脱で序盤戦は守備面で苦戦するかもしれない。

 開幕から元気な様子だったのが、アーセナル、ストークシティ、そしてウィガン。アーセナルは敵地でエバートンを6-1と一蹴。セスクの2ゴールにエドゥアルドも開幕ゴールを決め、トゥーレ、アデバヨールの退団を感じさせない快勝劇。
 ストークシティは、プレミア初陣のバーンリーに経験値の違いを誇示。2点目のデラップのロングスローから相手のオウンゴールを導くあたりは彼ららしい得点パターン。なんとか今季は中位争いに顔を出したいところだ。
 そのミドルゾーンに食い入りそうなウィガンは、昨季6位のアストンビラを蹴散らした。ロダレガ、クーマスのゴールで相手の守備の拙さを突く上々のスタート。対するアストンビラは、昨季終盤から全く建て直せていない状況に、昨季のような中盤戦までの躍進は今季は難しそう。

 その他、バリー、トゥーレ、アデバヨール、テベスと豪華補強のマンチェスター・Cは開幕戦を快勝スタート(アイルランドのテクニカルな2点目は何ともニクい)。トッテナムにリバプールが苦杯を喫するなど、開幕戦から悲喜こもごもの展開を見せたプレミアリーグ。万年優勝予想を独占するビッグ4の一角にどこが食い込んでくるのか。今季はそのポイントが面白くなってきそうだ。