脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

喜怒哀楽の真髄は蹴球にこそ有り。

天皇杯出場決定 -奈良県選手権 VS奈良産大-

2009年08月30日 | 脚で語る奈良クラブ
 天皇杯初出場を目指し、奈良県予選の決勝を戦った奈良クラブ。昨年度の奈良県代表である強豪・奈良産業大を1-0で破り、見事天皇杯本大会出場を決定させた。

 
 本大会1回戦を戦うのもこの橿原公苑陸上競技場。
 ここは奈良県代表の座をモノにしたい。

 
 入場アンセムにフェアプレイフラッグ、エスコートキッズまで。
 日頃と違った雰囲気に緊張感が漂う。

 
 太陽が照りつけ、気温がグンと上がった厳しいコンディション。
 天理大戦に続き、いかに走り負けないかが勝負のカギだ。

 
 ここ数試合不動の2トップは石田と檜山。
 少し下がった位置から石田がチャンスメイクに努める。

 
 0-0で迎えた47分、試合を動かすミドルシュートを決めた中村。
 70分にもミドルシュートが1本クロスバーに嫌われる。
 落ち着きのあるプレーは一瞬の隙を逃さない。

 
 相手陣内に攻め込む畑中。
 彼の突破とクロスは奈良産大守備陣を疲弊させた。

 
 1-0でリードのまま奈良産大の粘り強い守備をその後は崩せず。
 守備ではGK松石が3度に渡るビッグセーブでチームを盛り上げた。

 
 厳しい試合を制し見事に奈良県代表の座を掴んだ奈良クラブ。
 スタンドには多くの観客が詰めかけた。

 
 来季の関西リーグDiv1昇格に続く大きな結果。
 チームを切り盛りする矢部にも安堵の表情が。

 
 奈良県選手権優勝カップを受け取る副主将の橋垣戸。
 既に本大会に向けて気合いは十分。

 
 山口監督が宙に舞う。
 前身の都南クラブ創設時からチームを支える大黒柱。

 奈良クラブがわずかに試合のペースを握りながら、相手の高いラインに崩せる場面が少なく厳しい試合となった。試合を決めたのは中村のミドルシュートと松石のファインセーブ。決して終始圧倒できた訳ではないが、チームの総合力で手中にした勝利。初出場となる天皇杯の舞台が楽しみだ。
 その天皇杯の1回戦は、橿原で福井県代表のサウルコス福井(北信越1部)とマッチアップが決定。来季から関西1部を戦う奈良クラブにとってこれ以上ない対戦相手。関西リーグと北信越リーグのレベルの差を指し示す戦いにもなりそうだ。勝利チームは10月11日に福井でJ1の新潟と相まみえることになる。

 奈良クラブにとっては、昨年の全社以来の全国の舞台。非常に楽しみな天皇杯になりそうだ。