脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

喜怒哀楽の真髄は蹴球にこそ有り。

奈良クラブも参戦、全社関西を占う

2008年07月04日 | 脚で語る奈良クラブ
 第44回全国社会人サッカー選手権(通称:全社)関西大会の組み合わせが3日に決まった。関西リーグDiv1の前期日程上位5チーム、関西リーグDiv2の前期日程上位2チームに各府県の代表チーム(兵庫4チーム、大阪3チーム、京都3チーム、奈良、滋賀、和歌山各1チーム)の総勢20チームによって、10月18日から5日間に渡って新潟で行われる全国大会の出場権5つの枠を争うことになる。

 奈良クラブは、Bブロックの初戦としてアイン食品との対戦が決定。関西リーグDiv1で11節終了現在2位につける強豪チームと対峙することになった。先日優勝を決めたバンディオンセ加古川と並ぶ彼らの総失点10(11節終了時点)という数字は強烈。終始守り抜いて、相手のミスを狙うしか戦い方は無さそうだが、これは関西というフィールドでの試金石的挑戦。苦戦は必至ながらも何とか諦めず食いつきたいところだ。

 Aブロックでは、アルテリーヴォ和歌山が初戦で日本写真印刷(京都3位)に勝てば、おそらくバンディオンセ加古川とぶつかることに。奈良クラブ同様厳しい戦いが予想されるが、和歌山の健闘を祈りたい。しかし、このアルテリーヴォ和歌山の全社関西参加には、少し複雑な事情がある。毎年全国クラブチーム選手権(奈良クラブは奈良予選2回戦を6日に控える)の和歌山大会と国体や全社関西大会が重複するために、国体に選手を出している強豪は不参加、全社関西出場チームはエントリーしても参加辞退という扱いになるようだ。ここは和歌山サッカーのお家事情が絡んでいるため、残念ながら昨年全国クラブチーム選手権関西大会で優勝したアルテリーヴォ和歌山は今年はその大会を辞退せざるを得ないということだ。

 Cブロックは、滋賀県リーグ屈指の強豪である東レTOPがFC京都BAMB1993と代表の座を争うことになろう。東レは戦い慣れたビッグレイクで初戦を戦えることが大きい。

 Dブロックでは、滋賀FCと共に関西リーグDiv2に今年昇格したB.S.C.HIRA(前期2位)がDiv1で4位の位置にいるAS.ラランジャ京都とブロック代表をかけて戦うことになりそうだ。しかし、そのラランジャと初戦で戦う兵庫1位のセントラルSCも侮れない相手だろう。

 Eブロックは、今季昇格1年目から圧倒的な強さを見せている滋賀FC(関西リーグDiv2 1位)がDiv1の三洋電機洲本と争うと見て間違いない。しかし、三洋電機洲本は初戦が京都1位の三菱自動車京都と滋賀FCが報国エンジニアリング(大阪2位)と府県リーグ決勝大会の常連だけに注意したい。負ける可能性はほとんど無いはずだが。それよりも滋賀FCは明日の関西リーグDiv2履正社FC戦で勝てば、Div1昇格を確定させる。その勢いは間違いなく全社でも発揮されるだろう。

 奈良クラブは、アイン食品にジャイアントキリングを達成できるか。勝ち抜けば地元奈良は橿原公苑陸上競技場での試合だけに是非奮起したい。会場は和歌山の橋本。キックオフは14時からである。
 とうとう、やってくる関西での勝負、奈良の意地とプライドをどこまで見せることができるだろうか。