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脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

喜怒哀楽の真髄は蹴球にこそ有り。

久々にアガる↑

2007年04月22日 | 角(鹿島サポ)のコラム


ヤナギがキレてる…。

 なんなんだ、ここ2試合の出来は。
力強いのだ、柳沢が。
ボールは収まるは、競り勝つは、挙句の果てには点まで取る始末。
清水戦勝利に気をよくして浮かれたことを言うなら、98シーズン以来9年越しの再ブレイクか!?

 まぁ僅か2試合の活躍だけでこんなにテンションを上げても仕方がないし、宝くじ的確率でしか主役に躍り出てこない柳沢に慣れてしまっているので(そのタイミングが実に絶妙であるがゆえにヤナギのゴールには熱くさせられてしまうのだが)、もろ手を挙げて賞賛するわけにはいかない、というかこれ自体恐々書いているところではあるのだが、それにしても、それにしてもキレている。

 次節、ホームに浦和を迎えての一戦。ここでも点を獲ってしまう柳沢…なんて想像してはいけないような気もするが、とにかく次節のYahooファンタジーサッカーは柳沢をキャプテンにすることに決定。

 清水戦のもう1つのトピックといえば、野沢の本格的復帰である。
横浜FC戦での慣らし運転を経て、遂に背番号8が先発に名を連ねた。
活動量という点ではまだまだだが、この男、やはり抜群に巧い。そのテクニックやセットプレー自体が相手に脅威を与えると共に、野沢が入ることで、攻撃の組み立てにおける本山に掛かる負担は軽減され、ダニーロがひたすら無難なパスに終始することもわりと気にならなくなる(しかし彼については本当にこんなもんでいいのだろうか、助っ人っていうには程遠い影響力…自慢のシュートも豪快にふかしていたが)。

 ただ、ここまで野沢の必要性を見せ付けられると、改めて脆いチームであると思わざるを得ないのも事実である。このままでは小笠原に依存していた頃と変わらない。チーム皆で勝利を掴み取る姿勢は大切だが、「俺が勝たせてやる」といった気概を持った選手がもっと現れて欲しい。本山は少しずつ気持ちが見え始めているが、もっともっとエゴイスティックでいいし(自身がよりタフになる必要もあるが)、興梠にはどんどん責任を背負わすべきだ。そうして軸を増やしていくことが安定したチーム力に繋がる。

 ついでに。清水の市川は再び代表の右サイドいけるんじゃないか。しっかりアップダウンできるし、何よりクロスが正確だ。
 

そうじゃないやろ!

2007年04月11日 | 角(鹿島サポ)のコラム


 今シーズン開幕からというものアントラーズサポーターにとっては浮かない日々が続いている。

 リーグ戦3分け2敗、カップ戦1勝2敗。

 今年こそタイトル奪取を、と意気込んで挑んだシーズンなのに散々な序盤戦。
明らかにチームとして未完成なままシーズンインしてしまったこと、怪我人続出、期待外れな新外国人(11番)、戦術の浸透度を把握出来ていなかった監督などなど様々な要因が不振を引き起こしていると考えられるが、ここにきて「小笠原満男と中田浩二を呼び戻す」というクラブの方針がスポーツ紙を賑わしている。

 …。

 このネタはサポーターに対しての鎮痛剤みたいなことに利用されているような印象を抱かざるを得ない。アントラーズサポーターなら誰もが記憶しているように、去年のナビスコ杯決勝での屈辱の後に「中田浩二復帰へ鹿島が動き出す」という情報がスポーツ紙にて報じられた。そして今回も、サポーターによる選手バス取り囲み騒動の直後のこのニュース。怪しいというか臭い。

 そもそも、小笠原についてはメッシ-ナから完全に干されている現状で、レンタル期間満了に伴い鹿島に復帰するという選択肢があるのは当然であり、今更あらためてニュースにするようなことでもない。しかもあくまで選択肢であり、現に「メッシーナとの契約が切れる6月末までに、彼を本当に必要とするチームが見つからなければ戻る」という鈴木強化部長の談話が報じられている。いやいや、何を当たり前のことをわざわざ再確認しているのか。

 また中田浩二については呼び戻すもなにも、完全に他クラブ所属の選手である。そしてバーゼルで確固たる地位を築き上げ、チームはCL予備予選への出場権も視野に入る順位にいる。このタイミングで獲りにいくというのは、まさに中田浩二の人情にすがりに行くようにしか見えない。
 彼がいまだアントラーズに愛着を抱き、いつかは再び鹿島へ、という気持ちを抱いてくれているということはもしかすると事実なのかもしれない。でもその「いつか」はこのタイミングなのだろうか。
 案の定、「(CL予備予選は)それは魅力的なもの。もう1年、契約が残っているから、ほかに行く必要もないと思う」という中田側のコメントも流れてきている。
 
 個人的には、彼ら二人が再びディープレッドのユニフォームを身に纏ってプレーする姿は見てみたいし、仮に復帰が実現するならば嬉しくないはずはないし、今の戦力とどのような化学変化を起こすのかは楽しみですらある。だがクラブとしてそれでいいのか。チームは前進するのか。
 アントラーズはここ数年、9冠という過去の財産に対する依存から脱却し、新たな時代を築こうと歩んできたはずだ。当然のように何度も痛みを感じ、今でもその痛みは続いている。
 だが、秋田豊と相馬直樹移籍のときも、中田浩二移籍のときも、柳沢敦移籍のときも(帰ってきたけれど)、小笠原満男移籍のときも、名良橋晃移籍のときも、そして本田泰人引退のときも、痛みを感じながらも腹をくくってきたはずだ。「これから」の選手達と新たな勝利を掴むんだ、と。

 小笠原と中田浩二、是非はともかく確かに魅力的な存在だ。だが、今何よりも真っ先に必要な存在は彼らではないと思う。本当に必要なのは、見通しの甘さを露呈して見え透いた情報操作などを行わないフロント、ホームでの試合後に「集中力と気迫で上回る人が相手の方が多かったというのが印象」などと言ってのけないコーチやそんなことを言わせない選手、「メンツは揃っているのだから、うまくいかない方がおかしいと思う」と言ってアントラーズのブランドにあぐらをかいたりしない選手、そしてバスを取り囲むサポーターがいるなら降りて話し合ってくれる選手や監督ではないだろうか。

 外から引っ張ってくるだけが補強じゃない。

 去年一番の補強は、ナビスコ杯決勝後、野沢が「男」になったことだ。

何のために戦うのか。

2006年06月18日 | 角(鹿島サポ)のコラム


 運命のクロアチア戦まであと少し。

 昨日、バイト先で1人の老人と出会った。その中でふと会話がワールドカップの話題に移り、暫しサッカー談義で盛り上がった。その方は驚くべき見識の深さで、オーストラリア戦の敗因からクロアチア戦の戦い方、ワールドカップでアジア勢が勝つことの意義についてなどを語られた。

 思わず、自身もプレイされていたのかと聞くと、そうではないらしい。どうやら息子が少中高とサッカーに打ち込んできて、それを応援するうちに自身も興味を持ち、息子が独立した今も相変わらずサッカーに魅せられ続けているとのことだ。鞄の中からおもむろに「侍魂」と書かれたタオルを出し、これを持って家内と応援している、とおっしゃられた。そんな話をされる姿はまるで、手元を離れた息子の影を日本代表の勇姿になぞらえておられるかのようであった。

 日本代表は、ワールドカップにあやかり非常識なお祭り騒ぎに興じる人々や、ここぞとばかりに宣伝利用することしか頭にない企業のためだけでなく、こんな人のためにこそ勝たなくてはいけないのだと思う。

明日は、我らがアントラーズの誇り、小笠原満男が遂にスタメンのようだ。
1993年4月、アントラーズのイタリア遠征時、対クロアチア戦での屈辱の記憶(8-1という記録的大敗)。ボバンやスーケルが忘れても鹿島サポーターは忘れていない!1998年フランスワールドカップで、秋田、相馬、名良橋が惜しくも成し遂げられずに終わったリベンジは、小笠原、柳沢が完遂してくれるはずだ(中田浩二も)。そして何よりジーコが黙ってるはずはない。なにしろあの屈辱の試合、アントラーズの10番を背負いピッチにいたのだから。

4%…ここから。

2006年06月14日 | 角(鹿島サポ)のコラム


 ドイツワールドカップ、全ての国々が第1戦目を終え、第2戦へと突入した。

 日本の初戦は勝ち点0に終わり、後が無い状況に追い込まれている。なぜか?なぜなのか?多くの人が頭を抱え続けた数日間であっただろう。オーストラリア戦の敗因及びクロアチア戦に向けての心構え的なことを角的に考えてみたい。

 第1戦目、結果としてヒディングは韓国にそうしたように、オーストラリアに逆境における不屈の精神を植え付けることに成功し、かたや日本は、半ば偶発的に手にした1得点を上手く扱いきれなかった、そんな印象を受けた。
 前半26分、中村のクロスボールが交錯するFWとGKの上を通過しそのままゴール。思わぬ形での先制点。幸先良いスタートを切ったかにも見えた。しかし、少しうがった見方をすればこの1点は無かったほうが良かったのかもしれない。ジーコ、ピッチにいた選手、そして私達の誰もがこのままで終わるはずはないと思いながらも、徐々に徐々に受身になる意識を拭えなかったように思う。そしてこの展開はジーコジャパンが決して得意とするところではなかった。なぜなら、アジアカップ、アジア最終予選を通じて浮かび上がった日本代表の性格とは、精神的、肉体的に追い込まれてからの粘りに力を発揮するというものであるからだ。つまり、スコア上優位に立ち、逃げ切ることも選択肢の1つに入れられてしまう展開を戦い抜くメンタリティーは備わっていないのだ。そういう観点から見れば、前半はスコアレスで乗り切り、後半中盤から、ベンチワークも含めチーム全体が「点を取りにいくんだ」というスタンスを明確に勝負を仕掛ける、といった展開が理想的だったといえる。

 しかし、現実的には日本は先制点を取りスコア上優位にたっていた。ではそこからどのように戦うべきであったのか。迷わず2点目を奪いにいくべきであったと思う。あのような1点目は追加点を手にして初めて意味をもつ。そこで、「前にいくのか、いかないのか」という方向性について、ピッチ上の選手達の意思統一及び監督の明確なサインが必要であったのだが、いずれもあやふやなまま時だけが進んだ。そういう意味でも、疲労し切っていた2トップの入れ替えを早いタイミングで決断するべきだった。

 後半34分に小野を投入したことについては、ボール保持率を上げリズムを取り返す意図があったのだろうが、それを可能にするにはピッチ上の選手があまりにも消耗し切っていた。あの時間帯であればより守備的な中田浩あたりを投入して後ろを落ち着かせる、もしくはもっと早い時間帯にスピードのある玉田を投入し、相手DF陣の押し上げを牽制する、などのことが必要であったと思う。
 しかし、ジーコの采配が鈍ったことについては、坪井の負傷退場も少なからず影響したようだ。あれで、本来カードを切るべきタイミングを逃したのではないか。交代で入った茂庭と交代で大黒を投入せざるをえなかったのだから。

 初戦を落としたチームが決勝トーナメントに進出する可能性はここ3大会で約4%という統計がでているようだ。しかしそんな数字以上に、追い詰められたときのジーコジャパンが、恐ろしくしぶとく奇跡を起こすチームに変貌してきたことを忘れずにクロアチアには臨みたい。
 追い詰められたとき…今がまさにそのときである。まだまだ彼らは死んではいない。8年前の借りを返すときが来た。


サッカーは身長でするもんじゃない!

2006年05月31日 | 角(鹿島サポ)のコラム


 久々に有意義な親善試合を観た気がする。日本対ドイツ。

 極度の寝不足に陥るであろう6月に思いを馳せながらの早朝観戦であったが、睡魔を吹き飛ばすには十分な内容だっだ(良くも悪くも)。試合自体は、後半30分まで日本がFW高原の2得点でリードしていたが、その後、ドイツがセットプレー2発で追いつきドローでタイムアップ。
 日本の1点目は、相手のCKを跳ね返してからの素早いカウンターから柳沢が浮き球ラストパス、そして抜け出した高原の確実かつ豪快なシュート。いずれも素晴らしかったが、なんといってもやはりその直前の中村のボールキープ。これが効いた。3人に囲まれながら、ボールと自身に触れさせることなくそのプレッシャーを無力化。ニコ・クラニチャールとの司令塔対決なら負ける気がしない!
 2点目は相手陣内右サイドでのパスワークから駒野が中央へ低いクロス、受けた高原がDF2人をまとめてかわし抜け出してシュート。フィジカルを前面に押し出してくるDFに対し、細かなパスワークとアジリティー能力の高さで十分太刀打ちできることが再確認できた。

 一方、失点のシーンだが、テレ朝が心配するほど身長差が影響したとは思わない(ドイツのセットプレーのたびに、日本選手の平均身長とドイツ選手の平均身長の差がテロップで出されるのには閉口した。そんなに毎回必要か!?)。
 1失点目はクローゼに宮本が振り切られ、2点目はシュバインシュタイガーにほぼフリーでやられている。どちらともフィジカルで競り負けているのではなく、単に捕まえきれていないだけである。宮本はマークする対象に気をとられすぎてボールを忘れ、動き出すタイミングが遅れていた。この試合ではカバーリング等で安定したプレーを見せていただけに、対人プレーのまずさはやはり気になる。2点目のマークのずれは完全に確認不足。つまりミスである。これでは相手がどんな身長でもやられて仕方が無い。セットプレーの守備は残りのトレーニングで引き続き修正が必要なポイントだ。

 しかしともかく試合を通じて見れば、懸念されている“高さ”や“強さ”についての打開策はある程度見出せたのではないか。こぼれ球も良く拾えていたし、サンド(挟み込んでボールを奪いとる)の意識も高かった。日本人ならではのハードワークぶりが効いていたように思う。この試合の出来を継続し、なおかつ修正点を意識しつつ、次のマルタ戦に臨んでもらいたい。

 ところで、この試合で負傷退場した加地はどうやら軽症のようで一安心。しかし、その加地に悪質なタックルを見舞い、その後も荒いプレーを繰り返したシュバインシュタイガー・・・ジョン・カビラが声を荒げるのも無理ないぞ!


 見たくないニュースが。田中誠が左太もものけがでチームを離脱し帰国したようだ。粘り強く頭脳的な守備でDFを支えてきた彼の離脱はチームとしても痛く、本人の悔しさは計り知れないものであろう。残念の一言に尽きる。しかしとにかくいまは、代わりにドイツへ向かう茂庭に期待しよう。これでアテネ世代から2人が代表に。

悲喜交々

2006年05月17日 | 角(鹿島サポ)のコラム


 先日、2006ドイツワールドカップに挑む運命の23人が発表された。
遅ればせながら、今回はそのメンバー選考に関して気になった点を。

まず23人を確認すると

GK 川口、楢崎、土肥
DF 宮本、中澤、田中、坪井、三都主、中田浩、加地、駒野
MF 福西、稲本、遠藤、小野、中田英、中村、小笠原
FW 柳沢、高原、大黒、玉田、巻

以上のような顔ぶれである。

久保の名前が無いことを除けば順当な選考といえる。

 各ポジションに2名ずつ、そして3バック、4バックそれぞれに対応できるメンバー選出だ。しかし、日本の左サイドの層の薄さは気になるところである。村井の怪我もあり、中田浩というユーティリティープレーヤーがいなければ三都主のバックアップはどうなっていたことか。
 久保のコンディションについては非常に判断の難しいところであったと考えられるが、仮にワールドカップが3試合しか戦わなくてよいものであれば、久保はメンバーに残ったのではないだろうか。しかし、グループリーグの上には決勝トーナメントがあり、勝ち抜けば勝ち抜くほど試合数は増える。なによりジーコが冗談じゃなくベスト4を目指すと言っているのだ。そうなると、あまりにも不安定な久保ではなく、心身共に充実の巻を連れて行こうという決断が下されたとしても不思議ではない。結果として、現時点では巻をメンバー入りさせることよりも、久保を軸に据えることの方が博打であった、そしてジーコは計算できる方を選択したと考えられる。

 落選した久保でについてであるが、先日のキリンカップでの出来も、個人的には、本大会へ向けてのコンディション調整もかねて、この時期にフル稼働することはないという意味も含んだものだと確信していたため、落選を受けて、そこまで良くないのか、とショックを受けた。しかし、再びトップフォームを取り戻した危険な久保の姿を待ちわびる多くのファンがいる。ここで踏ん張って欲しい。たとえワールドカップに出ていなくとも、いまだに「キング」として観るものを魅了し続けるあの彼の姿が、久保はまだまだこれからだと教えてくれているはずだ。

 さて、次に多くの人が期待していたのがル・マン所属の松井大輔であるが、彼の落選に関しては、本大会でジーコが想定するフォーメーションの全てにおいて当てはまるポジションがあるというわけではない、ということが大きな要因としてあったのではないだろうか。ジーコジャパン体制下、松井が出場した試合は計4試合。スタメン、途中出場も合わせて、全て4バック時である。さらにスタメンで出た2試合の中盤は少し変則気味のダイヤモンド型を試すという状況。これがオプションとして採用されなかったことがメンバー入りを難しくしたと思われる。
 個人的には日本のストロングポイントである中盤を生かすために3-6-1を推しているため、1トップの下に入る2シャドーの一角に松井の活きる場所があるでは無いか…と考えてしまうが、ジーコには、玉田を1.5列目で使うオプションもあるようなので、やはり松井の入る隙間は無かったのかもしれない。

 しかし、今回メンバー入りした選手の多くが30歳を越して迎える2010年南アフリカ大会では、駒野を除き軒並み落選してしまった、いわゆる「アテネ世代」が中心とならなくてはいけない。その中でも個の力で勝負できる松井は稀有な存在であり、彼の成長は日本にとって欠かせないものだ。松井が歩んできた道は間違いじゃない。4年後アフリカの地で必ず輝いて欲しい。

 さて、悲喜交々あったメンバー発表の余韻もそこそこに、ここから本当の戦いが始まる。

 ジーコが選んだ23人が怪我なく本大会に挑めるように。

 そしてジーコジャパンに勝ち星を…。

角的二十三

2006年05月12日 | 角(鹿島サポ)のコラム


現実的に最も可能性が高いと思われるメンバーを予想。

【GK】

GKは間違いなく以下の3人。

川口 能活:不動の守護神。
楢崎 正剛:実戦不足だが間違いない。
土肥 洋一:不動の第3GK。

【DF】

(CBの茂庭を入れるのか、三都主のバックアップとして中田浩なのか。)

宮本 恒靖:キャプテン。3バック限定出場でお願いしたいが。
田中 誠:坪井と先発争い。
中澤 佑二:不可欠。本大会までに復調を。
坪井 慶介:速さがものをいうか。
三都主アレサンドロ:良くも悪くも生命線。
加地 亮:強気な時の加地で。
駒野 友一:右サイドのバックアッパー。
中田 浩二:左サイドとボランチのバックアッパー。一応CBも可能。

【MF】

(MFでジョーカーとして1枠使うのか、FWを5枠にするのか。)

福西 崇史:貴重な潰せる存在。
遠藤 保仁:気のきいたプレーで周囲も活かす。
小野 伸二:やっと調子上向き。
稲本 潤一:福西のバックアップ。
中田 英寿:説明不要。苦しい時ほど頼りに。
中村 俊輔:俊輔のFKが1番得点の匂いがする。
小笠原 満男:4バックで中田英ボランチなら先発。
松井 大輔:ジョーカー。

【FW】

(柳沢や久保のコンディション次第で5枠になる可能性も。そのときは大黒が有力か。サプライズがあるとすればここに巻か佐藤寿)

久保 竜彦:コンディション不安定だが。
高原 直泰:総合力でなんとかメンバー入り。
玉田 圭司:突破力はやはり貴重。
柳沢 敦:貢献度は高く、コンディション次第。


23への道のり

2006年05月12日 | 角(鹿島サポ)のコラム


キリンカップ、対ブルガリア戦。
 ジーコの言う「長い列」は決して、ジーコに批判的な人々の皮肉に引用されるべき言葉などではない・・・そう感じずにはいられない内容であった。

 巻、佐藤、村井、長谷部、阿部ら、いわゆる序列のかなり後方にいるであろう選手達にとって、ブルガリア戦、そして次のスコットランド戦はとてつもなく意味のある試合であるはずだ。しかし、このブルガリア戦ではそのチャンスを十分に活かせた選手は見当たらなかった。唯一の得点を挙げた巻も、気迫溢れるプレーでチャンスに多く顔を出してはいたが、ミスも多く、ボールが収まらなかった印象が強い。その他の当落線上にいるであろう選手でも、有効なプレーを持続的に披露し続けたといえる選手はおらず、むしろ、途中から交代で入った「当確組」の小野が1番のインパクトを残した。

 23人の発表が近くなるにつれて、メディアはおもむろにサプライズを欲しがり、サプライズが期待できなさそうなジーコの「序列」に疑問を露わにする。そして、5月15日まで繰り広げられるサバイバルレースは所詮出来レースであり、僅かな可能性を信じ必死のアピールを続ける選手が可哀想である、とでも言いたげな記事までも目にする。しかし残念ながら、このような記事を書いてしまった本人が最も可哀想である。

 今、当落線上にいる選手達は、ジーコジャパンの歴史と競り合っている。ジーコが代表監督に就任してから積み上げてきたもの(選手、戦術、実績など全て)に対し、それ以上の輝きを発することが必要で、それを僅かな時間で成し遂げなくてはならない。とてつもなく高いハードルだが、この時期に代表の行列に並び始めた選手にとって時間の無さはどうにもならない。なにしろワールドカップは目前に迫っているのだ。
 それでもこの僅かなチャンスにかける、という選手の頑張りが、本人のみならず、大舞台に挑む日本代表と「当確組」と思われる選手にとってもモチベーションという意味で無意味なものであるはずがないことは言うまでも無い。そしてさらに、ワールドカップが終わっても日本代表は存在し、次なる目標へ向かう。可哀想だとか虚しいという次元ではないのだ。


 ブルガリア戦で左ひざ靭帯断裂という大怪我を負って退場した村井選手。この時期の戦線離脱の悔しさは計り知れないが、背番号14がその思いも背負って戦ってくれるはずなので、しっかり直して再び素晴らしいドリブルを披露してくれることを切に願う。
 


kick off

2006年05月12日 | 角(鹿島サポ)のコラム
ガンバブルーにアントラーズレッド。
相容れることが無いはずの二色が織り成す異色の蹴球ブログここにスタート。
愛するクラブ、Jリーグ、代表から海外事情、はたまたとんでもない小ネタまで、サッカーにまつわるあらゆる事柄について、それぞれ独自の視点で熱くマニアックに書きなぐる。
サッカーが、Jリーグが好きならば、それだけで繋がっていく・・・