カンアオイ

野草の観察・ハイキング・旅行・散歩などメモ的な身辺雑記。

小野路

2006年11月29日 | 万歩会
東京に残された里山「小野路」を散策
1)日時:2006年11月28日(火)雨天中止
2)集合:多摩センター駅南口 AM9時40分、または10番{神奈川中央}バス停(9時50分発・小野路経由鶴川駅行きに乗車)
3)日程;多摩センター駅9:50⇒10:00小野神社前→10:10小野神社10:30→六地蔵尊→10:45万松寺11:00→11:30小野路城址11:45→12;00小野路宿→12;20布田道分岐(昼食)13:00→13;30一本杉公園14;15→多摩センター駅
4)解散:多摩センター駅15時00分ごろ
5)費用:浦安~東京メトロ・小田急~多摩センター往復(600×2)1200円、バス230円
6)持ち物:雨具・保険証・昼食・防寒具など

小野路
小野路はその昔「町田」の中心地で、相模や武蔵の一部を含めた35か村をとりまとめる寄場名主が住んでいた。明治以降は寂れてしまいましたが、家並みや地名などに往時が偲ばれます。
鎌倉街道・小野路宿の小島家(写真左端・黒塀)は1395年(応永2年)にこの地に来て、代々近隣35カ村をまとめる寄場名主であった。
古い歴史が紐解ける「小野路」は武蔵や秩父からの大山詣での宿場としても栄えました。そして近藤勇や土方歳三らも武道の出稽古に、しばしばここ小島家道場へやってきたようです。多摩市の多摩センター駅へは徒歩30分ほどの距離だと言うのに開発をまぬかれた今では自然が残された貴重な東京の里山としてマスコミにも取り上げられている。さらに「小野神社・万松寺・小野路城跡・小町井戸」などがあり、歴史環境保全地域に指定されています。この懐かしい里山や谷戸の心癒やす風景を後世に残して欲しいと思いました。
布田道
新撰組の近藤勇、沖田総司、土方歳三らが布田(調布)小野路にある小島道場へ行くために使っていた道と言う。

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<「鎌倉街道小野路宿の寄場名主・小島家」><「学問の神・小野神社」<「実を付けた定家蔓(画面中央に細長いインゲンみたいな莢)」><「今年は何処も柿が不作である」><「六地蔵なのに何故か7体ある」>
<「図師・小野路の里山を歩く」
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<里山が色付き小雨に煙る初冬>

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<「万松寺のカヤ老樹(保存樹木)」><「谷戸・秋の黄葉」><「里山の畜舎」><「小野路バス停のシンボルツリー」><「民家の土蔵とイロハカエデの紅葉」>
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赤駒を 山野に放(はが)し 捕りかにて 多摩の横山 徒歩(かし)ゆか遣らむ {万葉集}{一本杉公園の歌碑より}
「よこやまの道」は、この万葉集の歌から名が付けられ、「多摩東公園(丘の上の広場)~長池公園手前の別所排水場」までが、平成18年7月20日から開通し、全ルート10キロメートルが歩けるようになりました。何時の日にか万歩会で歩いてみたいと思います。{主宰I・T氏のレポートに記述あり}
東京都(八王子市・町田市・多摩市・稲城市)、神奈川県(川崎市・横浜市・相模原市・城山町)それぞれの境界地域には自然が残る散策路が四季それぞれの風景でハイカーの訪れを待ってくれている。「図師・小野路」はそんな散策路の一つなのかもしれません。
CANON・IMAGE・GATEWAY⇔クリックすると「小野路~多摩センター駅へ}のアルバムへアクセスします。
テイカカズラの実←佐久間氏提供の写真(ブログ「そまのほ」掲載分より)



里山の贈り物

2006年11月28日 | 万歩会
タンキリマメとカラスウリでアケビのリース
万歩会11月例会は、東京に残された貴重な武蔵野の自然・初冬の小野路の里山(図師・小野路歴史環境保全地域)を散策した。小雨が降りつ降らずの曇り空であったが、雑木林や谷戸、畑や田圃の小道をユックリ懐かしい気持ちで歩いた。雨に濡れて鮮やかに映える紅葉や黄葉が緑の中に浮き上がるといっそう美しく感じられた。

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右上から左下へ。アカシデ(一名・ソロ)、ニシキギ(剃刀木)、トコロ、トウカエデ、カラスウリ、ユズ、タンキリマメ、ヤマノイモ、ヤマブドウ?草紅葉や果実など秋の色を集める。

日原

2006年11月27日 | Weblog
紅葉の日原を堪能

逆光の面白さを発見。日原の上空は成田か羽田からの飛行航路となっている。青空にけっこう頻繁に飛行機雲が引かれる。彗星や流れ星にも負けない詩情が…?山稜を縁取る立ち木が救いだ。


燕岩を林道から見上げた。山の全てが石灰岩で出来ているので雪が降ったように見える垂直な岸壁だ。石灰岩はセメントの原料にするので日原にも秩父の武甲山のように削られて哀れな岩肌を曝す風景が見られる。

駐車場の梵天岩。図らずも今日一番好きな写真となった。冬と秋が同居している。裸木と紅葉の対比、自動車も梵天岩もカメラを構える女性もそれぞれが異質な被写体でありながら不思議に邪魔しない調和があった。

普通は電線が写らないように気をつける。しかし、このモミジはフェンスを写すことで、その場所を示して安定感が出たと思う。負け惜しみではないのだ。撮りたかったのは、このモミジそのもの、あなたの美しさ・紅葉と黒々と張り出した枝と幹全体像であるのだから。

梵天岩

2006年11月27日 | 山の会
梵天岩五態
日原で有名な鍾乳洞と並ぶ石灰岩の頭柱。梵天とは古代インドで世界の創造主・宇宙の根源とされたブラフマンを神格化したもの。仏教に取り入れられて仏法護持の神となった。ふつう本尊の侍立する形で表され、右の帝釈天と相対する。大梵天王。

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<「一石山を下った林道から逆光の」><「まだ光を受ける梵天岩」><「飛行機雲が出てきた」><「暮れなずむ孤高な」><「イロハカエデ大樹越しに」>
<「日原の梵天岩」>
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カタツムリ

2006年11月27日 | Weblog
蝸牛(籠岩で見つけた抜け殻)
石灰岩の露頭にて採取したカタツムリの抜け殻(直径:長辺3.6センチ、右巻き・薄い模様が入る巻貝)です。
カタツムリとは代表的な陸に棲む巻貝である。ナメクジやカタツムリは知っているようで良く知らない動物?生息環境は乾燥に弱いため多くの種はある程度の湿度があるところに生息する。貝類の材料となるカルシウムを豊富に供給してくれる石灰岩地はカタツムリにとって好適な環境であるため種類も個体数も多いことで知られる。また石灰岩地で種分化して固有種となっているものも多いという。

でんでん虫(カタツムリ・マイマイ・蝸牛)
普通畑や道路沿いでよく見かける小さなカタツムリと比べて大きな蝸牛の巻貝をたまたま山中で拾ったことから調べてみた。カタツムリは種ごとに地理的分布や生息環境が決まっていることが多いと云う。植物のカンアオイと分布が似ているので興味深かい。