カンアオイ

野草の観察・ハイキング・旅行・散歩などメモ的な身辺雑記。

柳沢峠の植物観察

2012年05月20日 | 楽遊会
柳沢峠の植物観察
チチブシロカネソウほか
青梅からの道すがら桐の花や、ヤマフジ、ヤマツツジ、そして優しい新緑に癒されながら標高1472mの柳沢峠へ。この辺りは水源林として豊かな森を育んでいます。季節を逆戻り出来るのが、丸川峠方面へのゆるやかな登りの道で、シロブナが多い落葉広葉樹林は未だ芽吹いたばかりで、ヤマザクラ・マメザクラ・フジザクラなどは花開いたばかりでした。今日見たい草花や樹木は、ヒメイチゲ・ミヤマスミレ・ワチガイソウ、オオカメノキ・ダケカンバ・イタヤカエデ、ハナネコメソウ・イワネコノメソウ・コミヤマカタバミ…に加えて赤いダニも珍しく、数え切れない沢山の亜高山帯で出会える植物たちでした。
黒川鶏冠山、大菩薩嶺など、今まで登ったことのある山々を眺め、富士百景で有名な「柳沢峠から見る富士山」も肉眼では、うっすら確認することが出来ました。この峠からの富士は、その突っ立った堂々たる容姿を再認識させられます。

サルノコシカケ

2012年03月21日 | 楽遊会
サルノコシカケ 「Kさんのプレゼント」

奥秩父小鹿野町の雑木林{落葉広葉樹林}で見つけたサルノコシカケです。サルノコシカケとは、通称そう呼ばれていますが、31属に分類されるほどその種類が多く、素人目には、その名前を同定出来ません。これは、赤い輪が目立ちとても綺麗な模様が出ています。私は生け花の花材にしようと考え持ち帰りました。竹の花器に活けると水を吸い上げ黒ずんでしまいました。また干しますと再び赤い模様が蘇えります。この珍品を花道家ならどう使うでしょうか?花屋さんで置いているのをまだ見かけませんが、オブジェとして使うと面白いと思います。さらにQOL抗癌作用の健康サプリメント(免疫力アップなど)として驚くほど高価です。「ブナサルノコシカケ」と思われますが、キノコに詳しい何方か、同定してこの名前を教えていただけませんか!

丸神の滝(その2)

2012年03月19日 | 楽遊会
丸神の滝
残雪を踏み遊歩道の山側を慎重に登り始める。20分ほどで到達出来る道程と言うが、雪と氷で滑るのでタバコを吸う私は歩き始めは心臓が苦しい。「ストックを使いませんか」と声をかけられ、それを頼りに休み休みやや安定した足取りになった。沢筋の斜面をながめると、黒土に白砂糖をまぶした饅頭のような斜面が美味しそうで美しかった。冬枯れの雑木林は、明るく渡り禁止の橋まで来ると平坦な道もあり、不安も失せ冷気が気持ちいい。調子も戻って来た。浦安の歩こう会{UWC}で毎月10キロは歩いているので足腰には少し自信があるつもりなのだが、やはり止められないが、煙草は良くないと悟らさせられる。先頭の人たちが展望台に着いた歓声が聞こえて、私も梢越しに見える場所まで到達。感激のシャッターを押した。本当に日本百選に選ばれたのが頷ける品格の滝である。「日本に生まれて良かった」「生きていて良かった」と思わせ、命を洗ってくれた「丸神の滝」である。山越えすれば、三段に落ちる滝の全容が俯瞰出来るのだが、秋の紅葉の頃、再び訪れる夢を胸に収めて下山した。「節分草と福寿草と丸神の滝」トライアングルの思い出深い植物観察会に参加でき幸せで大満足の旅を無事終えることが嬉しい。

丸神の滝(その1)

2012年03月18日 | 楽遊会
日本の滝百選に選ばれた名瀑・丸神の滝{秩父路・小鹿野}


奥秩父の秀峰「両神山(標高:1723m)」から三段に流れ落ちる丸神の滝。黒い岩肌を滑るように落下する全長76mの白糸のような美しさ。深山幽谷の静けさながら、道程はバス停より20分の遊歩道コース。四季折々の変化を楽しめます。私たちは、二段目が顔を出す途中で、まだ雪が残る路を引き返しました。




早朝(5:30)朝やけの薄暗いなか自宅をでる。拝島で乗り換えの時、真っ白な富士山を快晴の空にその姿をくっきり望め、今日の天気は申し分なし。
お昼は、小森川(荒川の源流の一つ)沿いのバス停近くお地蔵さんの日だまりで三々五々昼食にする。浅漬けキュウリ・卵焼き・ウインナー…などのお裾分けが回される。
節分草園の直売所でお婆さんから買い求めた「シャクシナ饅頭」は飛びっきり美味でした。横瀬の道の駅でも、野菜など、お土産をどっさり買い求め3台の自家用車に分乗帰途に付く。

節分草

2012年03月18日 | 楽遊会
節分草自生地
楽游会{植物観察会}3月例会
日時:平成24年3月13日 AM8:00~
集合場所:青梅駅(JR)
行き先:節分草自生地{奥秩父小鹿野町小森堂上}~丸神の滝{小鹿野・日本の滝百選に選ばれた名瀑}


堂上の節分草自生地を訪ねたのだが、今回が2度目で、もう一昔も前のことであった。宝登山の蝋梅を見た後、群生地へ。確か道路を下った雑木林所だったので、今回とは別の自生地であったと思われる。お寺さんに植栽されたモノや、鉢植のは幾度か見ているが、再度どうしても自生地に行ってやはり自然環境に育つ姿をこの目で見たくなったのであった。
節分草

節分草(キンポウゲ科の球根植物)は、本州関東以西に分布。山の北斜面・落葉樹林下の石灰岩地に自生し、地面から10センチほど伸びた茎の先に2cmほどの白色5弁の花(萼・本当の花は中に小さく見える黄色の部分)を付ける。名前のように春の花としては最も早い山の花です。両神のこの自生地は、昔は桑畑で民家も3軒あった場所だそうですが、今年は例年より開花が遅れたそうで、同じ斜面にロウバイとマンサクが咲いていました。落ち葉の砂礫地に遠見には雪か霜でも振りかけたように白く見えます。東洋的な風情を醸す可憐な花も葉も、山草の仲間では惹きつけられる好きな花の一つです。森の妖精、春の妖精(スプリングエフェメラル)とも呼ばれます。この同じ地にセツブンソウの咲いた後に続いてアズマイチゲが花を開くとのことです。