みたけ山レンゲショウマまつり
第7回目を迎えたレンゲショウマまつりへは今年で連続3回目だ。今日は御岳渓谷自然観察会のあとS/M先生の車でケーブルカー下駅まで送っていただいた。車中、この辺りは蛍が飛ぶ話や道の肩にキツネノカミソリの群落を見たりした。ご好意で足が捗ったので、御岳平で丁度正午、おにぎり一つの昼食を済ませ、今日は大岳山(奥多摩三山の一つ・標高1266m)へ足を伸ばすことにした。御岳平は標高880㍍ケーブルカー下駅とは標高差420㍍あり吹き抜ける風はやっぱり涼しい。JR駅からハイクに参加のグループなど涼しい沢沿いの岩石園を散策する人たちが多い。私は、御嶽山神社にお参りをして大岳に登り、帰りに岩石園を歩くことにした。ケーブルは動いていたが、待つのが嫌で黒門から登山道の杉並木の張り紙の番号を数えながら歩きで下った。途中、「あんまがえし・ろくろっくび」と名づけられた立て札の場所もあり気持ちが悪いが、「ひぐらし蝉」の甲高くも寂しく啼く声が、麓の方から遠く近く湧き上がって来たのだった。今年初めてのカナカナ蝉であった。なお、表参道・杉並木の最終番号は878本であった。18時50分発のバス、19時14分発御嶽駅発で帰る。
オムロン歩数計31500
注)画像でポインターが手のマークに変わる時はクリックして見てください。
←フシグロセンノウ(ナデシコ科)昭和天皇も好きだった野草。御嶽神社下の崖に多い。
←馬場家御師住宅(東京都保存文化財指定建造物)1866年妻のために建てたと言う御嶽神社神主さんの住宅。{画面をクリックで別の角度の写真}
蝕の月 杉の木の間に かかりいて 仏法僧を なくこえ 遠し 悟堂 (コノハズクを詠った歌碑)より
←ツリフネソウ(ツリフネソウ科)インパチェンス{ホウセンカ}の仲間で、黄色い花をつけるキツリフネより個体数は断然多い。いずれも湿った場所が好きな野草だ。光線の具合が悪くフラッシュが発光してしまって色が飛んでいる。これが一番花、蕾が沢山付いてこれからが出番の花である。
←大岳山への長い山道がつづく。年々足の鍛錬を怠り、齢のせいにしたくわないが時間が人一倍かかってしまう。碁会所で上手のNさんに逢う。お孫さんを連れて居られるのかと思ったがNのおじちゃんと呼ばれているところからすると、そうではないらしい。神社の階段で挨拶すると、やや時間を置いて、私を分かってくれたようであった。最近は見えませんね!と言われてしまった。彼が言う「碁はヘボですが、山はやるんですよ」と。本当に碁も山も好きらしい。
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タテハチョウの仲間だと教えられたが、後で調べてくださいと彼が言う。その彼とは大岳の山頂で今日2度目の出会いであった。この後3度目の出会いが別々の道を歩いて又御嶽駅であるのだった。最近奥多摩でナガサキクロアゲハが見られるようになったと言う。黒いつがいの蝶が山頂付近を飛び回るの指して、彼は
クロアゲハとカラスアゲハの羽の違いを説明してくれた。彼はまだ現役であるらしいが、帰りの電車の中で「岩石園・ロックガーデン」のネーミングの話題になった。ネーミングが悪いと言う。私も同感である。歩いてみると本当に素晴らしい沢沿いの森の散策路であると関西人の彼は賛嘆を惜しまない。彼の仕事で中国人を使っているのだが、その若い中国人が山梨の「昇仙峡」へ行ってきて、とても良かったと言ったので、何で其処へ行くことにしたのか聞いてみたら、彼の答えは「昇仙峡」というネーミングに惹かれ、実際行ってみたら素晴らしかったと話したという。ここは秩父多摩甲斐国立公園、古くからこのネーミングであるのだが観光協会もいい名前を考え直したらいいと思う。二人が同意見であるのは、それだけこのコースが素晴らしいことの証明である。提案{御嶽奥入瀬}は如何でしょうか?
←奥多摩三山は、三頭山(ミトウサン)・御前山(ゴゼンヤマ)・大岳山(オオタケサン)を言う。一度だけ三頭山から月夜見山を経て御前山を越え大岳山への三山縦走に挑戦したことがあった。ロックガーデンで野宿するハメになったのであるが、月も出ない真っ暗闇に蛍がいくつも飛んだ想い出がある。美しいが恐ろしい夜であった。
←ママコナ(ゴマノハグサ科)山頂付近にだけ見たママコナの仲間だ。名のママコとは米粒のことで、花の中にある白い突起から連想されて名づけられた野草だ。もっと高山の尾根筋でミヤマママコナを見たことがあるが、此花に出会えるときはこちらに心理的にも物理的にも余裕が無い時が多い。それでいて種類が多いと来ては仲間と濁すしかない。山の林の下に生える草で、光線の具合が悪く接写はことごとく失敗してしまった。ママコナを見たことが無いとこの写真では探せないのかも知れません。でもどうしても一枚は残して置きたい大岳山頂のママコナです。
←大嶽神社を15時10分過ぎに通過、山頂には15時35分過ぎに到着、15時50分山頂を発つ。復路16時10分前に到着した。フラッシュも発光せず暗い写真だが、雰囲気は気に入っている。この辺りはオクモミジハグマの白い花穂が群生して木の下闇に時間が足りるのか少し気持ちが怖がっている。
←岩石園入り口に何時に着いたか記録が無いが、芥場峠16時35分、天狗岩17時20分とある。綾広滝で水垢離してびっしょり濡れた白装束の娘さんが3人近づいてきた。幽霊ではないが、女性なのでそんな気がしたのかも知れない。写真に撮ればまるで夜だ。{クリックで綾広の滝}
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タマガワホトトギス(ユリ科)山の谷すじに多いホトトギスの仲間で、奥多摩で黄色の花を咲かすのはこれ一つである。花はヤマホトトギスと同じく房になって付くのが特徴である。花の黄色が出ず、私の腕では撮影条件ではなかった。
←暗さに慣れた人間の目は未だ明るい積りが、カメラはフラッシュを要求する。