カンアオイ

野草の観察・ハイキング・旅行・散歩などメモ的な身辺雑記。

隅田川・両国から浅草

2006年01月21日 | 万歩会
両国・浅草散策薄氷張る池と雪吊りの松・旧安田庭園→
1)日時:2006.1.20(金)
2)集合:両国駅西口(下り電車最後尾下車・回向院側出口)午前10時
3)行程:両国駅10:00→回向院→吉良邸跡→芥川龍之介文学碑→国技館→旧安田庭園→隅田川河畔→厩橋→駒形堂→12:00雷門(昼食)→仲見世・浅草寺・二尊仏・弁天堂・二天門・浅草神社・九代目市川団十郎「暫」の像→江戸下町伝統工芸館・浅草六区→浅草公会堂→新仲見世通り→14:30東京メトロ浅草駅(解散)

雷門

浅草寺五重塔
回向院
昨日は北風の寒風が吹き狂ったが、今日は風が納まって、暦は大寒である。朝、最低気温1.5℃、最高気温4℃の予報。両国駅を降りて外へ出たのは生まれて初めてである。改札を出ると、直ぐ右手に、がっぷり四つ相撲を取る花崗岩の彫像が鎮座。初場所13日目の両国界隈は相撲土産物店やノボリが見え、雰囲気はやはり相撲の街である。先ず回向院へ向かう。当院は旧両国国技館が完成するまでの76年間、勧進相撲興行が行われたと言う。境内には、相撲と当院とのつながりを示す象徴となっている「力塚」がある。明暦の大火(1675)振袖火事{江戸城天守閣消失}の焼死者・溺死者や横死者を供養する石造明暦大火横死者等供養塔(都文化財)、鼠小僧次郎吉の墓などがある。歩いていると防寒しているので冷たい空気が気持ちよいくらいである。

芥川龍之介文学碑
両国小学校の角に、短編小説「杜子春」を引用した文学碑がある。芥川龍之介は明治43年(1910)両国高校の前身である旧府立三中を卒業。約20年間その思春期のほとんどをこの地で過ごした。
杜子春より引用の碑文
 {杜子春はまだ眼に涙を浮べたまま、思わず老人の手を握りました。『いくら仙人になれたところが、私はあの森羅殿の前に、鞭を受けている父母を見ては、黙っている訳には行きません。』『もしお前が黙っていたら-』と鉄冠子は急に厳な顔になって、じっと杜子春を見つめました。『もしお前が黙っていたら、おれは即座にお前の命を絶ってしまおうと思っていたのだ。-お前はもう仙人になりたいという望も持っていまい。大金持になることは、元より愛想がつきた筈だ。ではお前はこれから後、何になったら好いと思うな』『何になっても、人間らしい、正直な暮らしをするつもりです。』杜子春の声には今までにない晴れ晴れした調子が篭っていました。‥‥}
仲見世でホリエモンのプロマイドが目に入った。何てプロマイドに印刷されていたと思いますか?答は、なんと「諸行無常」でした。道すがら取り壊し中の古いビルのコンクリと鉄筋の産業廃棄物の大きい塊も見るにつけ、{ヒューザー・アネハ・ホリエモン}と次々連想させられて、道徳観を失ってきた現在の世相{正邪善悪観念が過度に薄らいできた社会}に対して、「杜子春」の碑文が戒めているように思えてくる。O女が呟いた「平々凡々に生きてきたのがよかったのかしら?」と。
厩橋
昼飯は天麩羅の老舗「大黒家」の天丼を家内の奨めで私は始めて食べた。濃い醤油色のしっとりした衣の天丼は美味しかったが、これが江戸風の天丼なのだろうか?お客が引きもきらず並んでいる店である。
 厩橋の右岸・昔の南富久町界隈は、私の母の生まれ育った場所である。店の前の道を行くと雷門の前へ出ると聞いたことがある。浅草っ子であった。乾物問屋であったというが‥‥どの辺りか全く分からないが、何となく懐かしさが湧く浅草界隈の散歩であった。
翌日は東京は雪ふりになった。万歩会新年例会は幸運であった。万歩計15075歩。


シンジュノキ(和名)Broadleaf pernettya(英名)

2006年01月18日 | 
真珠の木
新年初の日の出例会の帰り。先週、いつものようにケーヨーD2の園芸売り場を覗いてみた。柳通りの「花あそび」とここは、私の行き付けの花屋です。ここ年末年始続いた厳しい寒さが久しぶりにお昼ごろには、やっと和らいだ。今日は処分品表示の「シンジュノキ」が掘り出し物であった。まだ沢山売れ残っていた中から、紅と白の鉢を買って帰る。

{真珠の木}Pernettya mucronata(Gaultheria mucronata) (学名)ペルネティア・ムクロナタ←クリック
参照*このブログの左側ブックマーク欄にある「野の花365日」をクリックして下さい。
{TORE_TATE.COM}のホームページが開きます。その左側一番下にある
{World Plants}の中に「パタゴニアの植物」の学名索引にて、写真の紹介があります。興味ある方はそちらもクリックしてごらんください。

5~6月に咲くというまだ見ていない「シンジュノキ」の白い壺形の花


南米チリ南部(マゼラン地方)原産 ツツジ科の常緑低木 わが国の「アカモノ(イワハゼ)」や「シラタマノキ」に近い種で、開花:5~6月 観賞期:9~翌2月と期間が長い。
秋に果実をつける。真珠というが、赤や白がある。夏の高温多湿を嫌う。耐寒性はあるとのことだが凍結は避けたい。
⇔以上はインターネットの検索から引用

我が家の門柱に飾った「シンジュノキ」2種(白・ピンク)

白い実は大理石模様の光沢とピンクの染みが出て美しい。週刊朝日百科「世界の植物」や「植物の世界」のツツジ科を調べても載っていないので、今や{インターネットの検索}は百科事典代わりだ。日本では亜高山帯から上で見られる「シラタマノキ」の液果と同じ、サロメチールの匂いがすると書いてあるブログがありますが、試してみましたがツンとした香りはありませんでした。
 クリスマスから正月を飾る花は、シクラメン、ポインセチア、福寿草、梅など、実物盆栽は、万両・千両・百両、万年青など和洋色々ありますが、近い将来、この「シンジュノキ」も人気が出て、きっと仲間入りするに違いありません。