カンアオイ

野草の観察・ハイキング・旅行・散歩などメモ的な身辺雑記。

高尾山

2006年11月01日 | 万歩会
高尾山いろはの森コースを登る
1、日時:2006年10月30日(月)雨天中止
2、集合:JR高尾駅北口AM9;10小仏行きバス停・バス9;12発
3、行程:高尾駅北口9:12⇒9:30日影バス停9:40→10:00山の会山荘1:15→いろはの森コース→11:40高尾山山頂12:30→3号路から琵琶滝へ下る→14:00琵琶滝→高尾山口駅15:20⇒新宿駅
4、解散:高尾山ケーブル山頂駅(歩き足りない人は歩く)

万歩計28447歩
八王子山の会山荘←私が八王子の高尾に引っ越した翌年の初冬(1974/12/01)、この裏高尾の「山の会山荘」で、八王子登山愛好者親睦会結成1周年記念の集いが盛会裏に開催された。後に八王子岳友会に合流して70家族を上回る大所帯に発展して行ったのだった。私が30代半ば、子供たちは小学2年、幼稚園年長のころで家族全員が写る白黒の記念大写真が貴重にも残されている。昭和48年(1973)第1次石油ショックのトイレットペーパー騒ぎがあった翌年かも?32年振りの訪問であった。山荘は建て替えられたとのことで、写真に写る赤松も枯れたのか今は無い。

いろはの森・万葉の歌碑<すぎ>古の人が植えけむ杉が枝に 霞棚引く春は来ぬらし  柿本人麻呂
<いろはかえで>吾が屋戸に 黄変(もみ)づ鶏冠(かえで)木みるごとに 妹を懸けつつ恋ひぬ日は無し 
 大伴田村家大嬢
<わせび(あせび)>吾背子に吾が恋ふらくは奥山の 馬酔木の花の今盛りなり
<ねむのき>昼は咲き夜は恋ひ寝る合歓木の花 君のみ見めや戯奴(わけ)さへに見よ  紀郎女

かつらの黄葉←桂(カツラ)高尾山には1925年(大正14年)に植林したと言う。生長が早く、時に大木となる。山地の谷間に生えている木で、春の新葉は赤く、秋にはハート形の形のよい葉が黄葉します。材は軽く軟らかく有用。

3号路の常緑樹林 フユノハナワラビ←見過ごして通るところを、Iさんが教えてくれた「冬の花蕨」。花のように見えるのは、胞子ノウ葉。晩秋に地上に現れるシダの仲間。この花が咲くと今年もあと僅かで暮れる。

高尾山薬王院・表参道山門

樹齢1千年以上の蛸杉 メグスリノキの大木←右が参道北側にある目薬の木(カエデ科)の大木。樹高は10メートル以上、大きな樹幹をつくり、葉は3枚の小葉をもつ複葉です。木の皮を煎じて目を洗うのでこの名がつけられた。この写真ではよく写っていないが左上の樹冠が紅葉して美しい。一名長者の木。
琵琶滝

琵琶滝観音堂

地蔵さんと七福神が並ぶひな壇飾り

フユザクラ お掃除地蔵
今日の懐かしい出会いは山の会の山荘であった。いろはの森で拾った緑色のドングリと思った実が、じつはカヤの実で果皮には香油が含まれ芳香があった。大きなこの木の材で碁盤を作る。本ガヤの碁盤は高価だ。実からは油を絞り、食用や灯油にする。葉先が硬く針のように尖っているので掴むと痛い。松科のモミと一位科のカヤは松毬とカヤの実の明確な違いが分かった。そして、まだ教わったばかりの紅葉が美しい「メグスリノキ」の大木にも出会えてよかった。山の中で名札の助け無しに「目薬の木」の紅葉を自力で見出したいものです。

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3 コメント

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わが故郷 (zoo)
2006-11-03 11:35:26
八王子で生まれ育った私にとって高尾山、多摩御陵
は幼い頃からの遊び場でした。綺麗な空気と四季折々の美しさ、豊かな緑に心を癒しながら木々の名前など考えもせず灯台下暗しでした。(S45年まで在住)
メグスリノキは日本にしか生息せず、目は勿論、肝臓の特効薬として黒田官兵衛が財を成したと言われるほど優れた効果があるそうで、徳川家康も愛用していた逸品だとか。この木が中国にあったら漢方の世界で重要な地位をしめる貴重な植物のようです。
私も数年前に福島で苗木を買たのですが、成長が早くて大木になる事から、何処に植えようか迷い、当面プランターに植えたのが失敗の元。枯らしてしまいました。
無頓着にハイキングする私と異なり、豊かな知識や感性を以って行動しておられるカンアオイさんに圧倒され感心することしきりです。レポート、いつも楽しみにしています。
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うれしいコメント (カンアオイ)
2006-11-06 23:19:49
メグスリノキに言及有難うございます。
 私が子供の頃、JR高尾は「淺川」、「ヨセはアサカワの先」と言っておぼえました。
 高尾に7年間住みましたが、子供たちにとっても自然に親しんだ大切な時間でした。緑の山や川で遊びまわったことが、大人になった今でも思い出されて、いつまでも強く心に残っているようです。
 現在の地への引越しは、忘れもしない夕刊フジの「二兎を追って、二兎を得る」との「明日の運勢」を見て決定。明日の運勢まで味方した所。郷に入れば郷に従うですが、間違ってはいませんでした。
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懐かしい! (zoo)
2006-11-08 00:09:17
浅川、与瀬、・・懐かしい言葉です。昔、甲州街道から高尾を過ぎ、うっそうと繁った木々を見ながら小仏峠のS字道路は車の運転練習に格好の場でした。先月、何十年ぶりでしたか、ここを通って相模湖に出ました。八王子でも相模湖でも迷子になりそうなほど山の奥まで開発され、住宅がいっぱいで驚いています。
時代も景色も代わりながら、幼い頃に自然の中で過ごした思い出は鮮明にお覚えていますから実に懐かしいです。

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