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京都・宇治の陶芸教室 朝日焼作陶館 スタッフブログ

登り窯の横にかまえた朝日焼作陶館 「深く楽しい陶芸の魅力」に触れることができる窯元ならではの陶芸教室です

干支のぐい飲み

2018-11-05 12:27:14 | 気になるコト
毎年、夏の終わりから年末に向けて次の年の干支の作品を作ります。
今回は、ぐい飲みの釉薬賭けのお話。

ちょいちょいご紹介しておりますが、
ぐい飲みに釉薬を掛けるとき、職人のちょこっとした技として釉薬の垂れを作ります。

釉薬を掛け、上に向けるタイミングで超格好イイ流れができるのです。

流れすぎても、流れなくても、一筋では駄目、茫洋とした流れでも駄目。
ピリリとした格好イイ流れになるように、毎回がんばっております。
(とか言いつつ、結構誰にでもできる技術なのですが(笑))

焼きあがった姿はコレ。

見えてなーい!(笑)

そうなんです、元々透明釉だし、ハンコが目立つし、
全くといっていいほど、苦心している流れは見えないんですよね~(笑)

でもコレを例えば、大事に使ってくださり、
干支が一回り、ふた回りした頃、釉薬の細かな貫入(かんにゅう・ヒビのことです)から
少しずつしみこんだ、お酒や水分からの黒ずみで
流れが浮き出てきて、景色になる・・。かも知れないのです。

盆栽や森はその日のうちには完成を見ませんが、
何十年後のその姿を想像しながら育てる・・
私も、そんな感じに育ってくれればなぁ~と、掛けるのです。

実際は知らんけど(笑!!)

皆様も、お手元に気に入った器があるならば、
割れてしまうリスクもありますが、数年後の姿を楽しみに育ててみませんか?
私?今のところ人間を育てるので精一杯!(笑)

ではまた。
コメント
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