歌わない時間

言葉と音楽について、思うところをだらだらと。お暇な方はおつきあいを。

ガーディナー『パーセル/めでたし!輝かしきセシリアよ』

2008年09月20日 | CD パーセル
Purcell
Hail! Bright Cecilia
Smith, Stafford, Gordon, Elliott, Varcoe, Thomas
Monteverdi Choir
English Baroque Soloists
John Eliot Gardiner
4509-96554-2

1982年録音。53分08秒。ERATO。聖セシリアのためのオード『めでたし!輝かしきセシリアよ』。演奏に50分以上かかってるんで、パーセルのオードとしては規模が大きいです。この曲、合唱は控えめ。ソロや二重唱がメインで、ところどころ合唱ナンバーが入ってくるという感じ。ソプラノの出番が少なめ。

この曲は個々の独唱パートが技巧的で、音を転がすのがむつかしい。ソリストのアラが出やすい曲のような気がします。このガーディナー盤は今となってはソリストの力不足が気になる。余裕もって歌えてない。それに、楽譜をただ音にしただけで、曲全体に統一感がない感じ。ガーディナーにしてはめづらしく、「全体をこう聴かせよう」って意識が薄弱な気がします。全体としての満足度はイマイチです。