歌わない時間

言葉と音楽について、思うところをだらだらと。お暇な方はおつきあいを。

クラークス・グループ『ジョスカン/ミサ・フザン・ルグレ』

2008年09月07日 | CD ジョスカン
Josquin Des Prez
Missa Faisant regretz
Motetti
The Clerks' Group
Edward Wickham
CDGAU302

2001年録音。69分05秒。ASV/Gaudeamus。『ミサ・フザン・ルグレ』はジョスカンの円熟期のミサ。4声。アルト2(女声1男声1)、テナー、テナー、バス2の計6人で歌ってるようです。モテットのほうにはソプラノ2が適宜参加。クラークス・グループらしい、柔軟でういういしさを感じさせる演奏。これでもう少しジョスカンらしいどっしりした幹の太さが出せていれば言うことはないんですけどねえ。ジョスカンのミサにしてはちょっと軽い。

最初聴いたときにはそれほどでもないんですが、後で聴きなおしてみるとその良さがじんわり伝わってくる。同じイギリスながらタリス・スコラーズとはいろんな意味で対極にあるグループだと言えます。

ASV/Gaudeamusの古楽のCDは日本ではほとんど大きな話題になることはありませんが、レパートリーも演奏そのものも注目にあたいする立派なものです。