歌わない時間

言葉と音楽について、思うところをだらだらと。お暇な方はおつきあいを。

マルゴワール『ヘンデル/セルセ』

2008年09月18日 | CD ヘンデル
Handel
Serse
Watkinson, Hendricks, Esswood, Wenkel, Rodde, Cold, Studer
Ensemble Vocal Jean Bridier
La Grande Ecurie et la Chambre du Roy
Jean-Claude Malgoire
SM3K 36941

1979年録音。75分37秒/58分29秒/46分50秒。SONY CLASSICAL。『セルセ』はマクギーガンのを持っているんですが、エスウッドのアルサメーネとヘンドリクスのロミルダが聴きたいばかりに買っちゃいました。マルゴワールらしくおっとりした演奏。序曲なんかはまちっとタッタカ進めてもらいたいと思いますし、アリアもところどころのんびりしすぎていますが、歌い手たちのアンサンブルがいいので、全体としては悪くない仕上がり。少なくともわたしは合格点を出します。

ワトキンソン、エスウッド、コールドの3人はマルゴワール指揮の『リナルド』にも出ていました。エスウッドは『リナルド』の将軍役よりもこのCDのアルサメーネのほうが嵌まっています。ただし残念ながらマクギーガン盤のアサワには劣る。ワトキンソンは『リナルド』の若い兵士もよかったけど、ここではわがままなペルシャの王様をよりのびのびと歌っています。

ワトキンソン、エスウッドの声はなじみがあるので、ハッキリ聴き分けられるのがいいです。ヘンドリクスがロミルダ、その妹のアタランタをAnne-Marie Rodde(アンヌマリー・ロデ?)という人が歌っていますが、この2人は声も対照が利いていてそれぞれ悪くなく、いい感じ。

ワトキンソンとヘンドリクスはこのあとガーディナーの『ソロモン』でも共演しています。