Arielのひとりごと

きょうは何が起きるかなぁ~

鯖街道を歩く76km完全踏破 6日目

2022年11月08日 | 
11/2(水)、今朝はゆっくり、朝食は8時。
湯豆腐、鯵の干物、美しいだし巻き玉子など。
シューズだけはまだ少し湿っていましたが、残りはすっかり乾きました。
今回長距離を歩くので、履き慣れた靴がいいだろうとかなり年季が入ったトレッキングシューズを選んだのですが、
よーく見ると経年劣化で亀裂が入っていました。
これじゃあ中まで濡れるわけだよ。
女将さんにはいろいろお心遣いいただき、料理はもちろんおもてなしも素晴らしいお宿でした。
早く起きて鞍馬寺を参拝すればよかった。
同室の女性は上までは行かなかったけれど、途中まで行ってきたわと。
9時に出発。
きょうはまた全舗装道ですが、約4時間なので楽勝です。
鞍馬から出町柳まで歩き、鯖街道の終点を目指します。
まずは叡山電鉄鞍馬駅へ。
駅前のモニュメント「大天狗」
行ってきますね!
きょうはきのうと打って変わって、いいお天気です。
鞍馬街道に抜け、そこから鞍馬駅を見上げるとなかなか趣きのある駅舎でした。
歩き始めてものの5分ほどで京都トレイルの案内板がありました。
京都トレイルは伏見~鞍馬までは歩いています。
ここが次の北山コースの始まりなんですね。
いつかここから続きを歩きたいなぁー。
きょうも鞍馬街道を南下します。
晴天で暑いくらいの陽気になりました。
なるべく日陰を歩きましょ。
鞍馬川に沿って進みます。
きょうは住宅街の中を歩くことが多く、退屈しません。
鞍馬川が加茂川に合流。
川を左に見ながら進みます。
川沿いにきれいな公衆トイレと東屋があり小休止。
きょうは街中なので自動販売機にコンビニにと、どこでもドリンク補給ができます。
水分取って行きましょう~。
砂防ダム柊野堰堤を通り過ぎ、振り返って1枚。
氾濫・溢水を繰り返してきたため、上流からの土砂を抑制するために作られました。
日陰がない・・・。
添乗員の楠さんは半袖で歩いています。
通学橋を過ぎようやく遊歩道に下りることができました。
これこれ、ここを歩きたかった!
橋の位置案内。
現在地は赤四角の通学橋。
ゴールの賀茂大橋(赤星)まで8つの橋をくぐらなければいけません。
川の段差で獲物を待つアオサギ。
その向こうには数羽のダイサギもいました。
なんとヘビまで出てくる始末。
いくつか橋をくぐるうちに川べりの幅がどんどん広くなってきました。
走る人、自転車に乗る人、ベンチでのんびりする人など、楽しみ方はいろいろ。
女性参加者の1人は京都在住。
こんなお散歩コースがあるなんていいですね。
そのうち川を挟んで向こう側に京都府植物園が見えてきました。
かなり中心部に来た感じがします。
これがいくつ目の橋かわからないほど進んで来ました。
遊歩道もかなり広くなりましたよ。
そしてついに目の前に賀茂大橋が。
予定通り13時ちょい前に到着。
この橋のたもとにあるのが、鯖街道の石碑です。
鯖は一匹も運びませんでしたが、やりましたよ!
緑のコースを5泊6日で76kmを完全踏破です。
京は遠ても十八里とあるように、長いようで短かったような・・・。
参加者1人ずつ楠さんに記念の写真を撮ってもらいました。
そしてすぐさま近くにある桝形商店街へ。
商店街の中の角にある店舗に向かいます。
今日も元気だ!おー!
お土産屋さんの店主が小さな段ボールを出してきました。
その中には完歩した人しか購入できないバッチが大量に入っていました。
買った方に見せていただくも、ちょっとなぁ~のデザイン。
鯖の形にでもしたらいいのに・・・。
なのでワタスは買いませんでした。
その後、賀茂大橋を渡り出町柳駅へ。
前方には大文字山が見えています。
出町柳駅で赤帽さんが鞍馬から運んでくれたスーツケースを受け取り。
添乗員の楠さんともここでお別れです。
いろいろお世話になりました。
六甲全山縦走に続き、またお会いできてうれしかったです。
京都駅までバスで移動。
サイクリング仲間の大阪のおっちゃん、兵庫のおっちゃんと駅ビルで待ち合わせ。
11Fの「美々卯」でうどんすきをごちそうになりました。
六甲全山縦走の時も大阪の美々卯でごちそうになり、毎度毎度恐縮です。
今回は神田の老舗お煎餅屋さんのおせんべいを心ばかりのお礼としました。
くら満荘でも地域限定クーポン3,000円をいただき、駅ナカの土産物店で一部使用。
残りのクーポンで伊勢丹店員イチオシの日本酒も購入し、夕方の新幹線で帰京。
雅なイラストが素敵だったのですが、お味はちょっとワタス好みではありませんでした。
なかなかいいお値段だったけどクーポンがあるからと、思い切って買ったのにな。
1年待った鯖街道を歩くことができて、ほんとうによかったです。
一番大変な日だけが雨でしたが、その日のお宿が最高だったので良しとしましょう。
さて、次のロングトレイルはいずこに?

鯖街道を歩く76km完全踏破 5日目

2022年11月07日 | 
11/1(火)、朝食は出発が早いので、なんと朝5時。
女将さんが早起きして用意してくれました。
しかも5時前には声がかかり、食卓へ。
山小屋でもないのに、ありがとうございます!
きょうは一番の長丁場ですから、しっかり食べとかないと。
薄暗い中、ヘッドライトを点けてゆるりを後に。
お世話になりました。
ゆるりのパンフレットに
「住所は京都でも来てビックリ!」のコピー。確かにその通り。
京都駅から電車で行ける範囲しか知りませんでしたから。
こんな里山があるんですねぇー。
農家民宿、貴重な体験でした。
他の民宿に泊まっていた参加者もゆるりの前までやってきました。
きのう早々とリタイアし、マイクロバスで一足先に農家民宿に到着した男性参加者。
きのうから不安を訴えてしましたが、案の定きょうは歩かず。
鞍馬の宿まで私達のスーツケースを運ぶ車に同乗し、移動することになりました。
また別の男性参加者が宿に忘れ物をした!と、車で送迎してくれたご主人が取りに行くというハプニング。
待っているうち、どんどん明るくなりヘッドライトが不要になりました。
ようやく出発!
きょうはここ久多からオグロ坂峠~八丁平~大見町~花背峠~鞍馬まで。
予定では10時間、山道と舗装道合わせて23kmを歩きます。
そしてお昼頃から雨予報。
「ネコに注意!!」って、どういうこと?
これは車でネコを轢かないようにという注意なのか?
それともネコが人を引っ掻いたり、噛んだりするんだろうか?
もしそうだとしたら久多のネコ、ワイルド過ぎるぜー。
温度計では11℃。
歩いている分には、さほど寒くありません。
きのう立ち寄った久多の里自然環境活用センターまで戻り、そこから先はきょうのルート。
歩いて行くとすぐに馬小屋がありました。
お馬さんは3頭。
1頭だけ馬場に出ています。
おはよう!にんじん、持って来ればよかったね。
古い案内板が出てきました。
すごく味がありますね。
徐々に上がって行きます。
道路に落ち葉が点々と。
そのうち落ち葉の絨毯に。
近くで鹿の声も聞こえてきました。
そのうち予報より早くポツポツがやってきちゃった・・・。
ザックカバーをかけ、レインウエアを着込みます。
八丁平目指して。
雨も小降りでよかった。
きょうも地蔵堂がありました。
V字の先を進むと、そこがオグロ坂峠でした。
案内板の説明文を読む楠さん。
何が書いてあるかというと、
この後下る八丁平ではトチノキが多く見られ、栃の実から作られる栃餅は久多の特産品となっている等。
もう少しで八丁平。
その八丁平は八丁平湿原と呼ばれる西日本では数少ない高層湿原だそうで・・・。
高層湿原って?
植物が枯れ堆積が進んだ結果、周囲よりも盛り上がった湿原。
そのため地下水が流れ込み難く、雨水や雪解け水のみで維持されている貧栄養な湿原を指す。
ですって。
その湿原を右に見ながら進みます。
貴重な湿原を守るように鹿避け柵で覆われていました。
徐々に雨足が強くなってきました。
シダが生い茂る中、橋を渡ります。
開けたところに出ました。
かなり山深いところにいますね。
フノ坂峠から二ノ谷方向へ。
フノ坂を通過し、二ノ谷へ。
林道に出ました。
再び山道に入ります。
杉林を歩いて行くと、
高床式ログハウス?
後で調べてみると、こちらは林業後継者交流センターにのたに。
この先に公衆トイレがあったので、まだ10時半前ですがここでお昼を取ることに。
きょうは朝食が5時でしたから、お腹空いてます。
雨は依然ザーザー。
ログハウスが開いていれば中で休憩したかったけれど、閉まっていて残念。
お向かいの倉庫らしき建物の軒下をお借りしてランチタイム。
農家民宿の女将さんが握ってくれたおにぎり弁当をいただきます。
ここまでで既にシューズはぐちょぐちょ。
まだまだ先は長いので、サッサと食べてサッサと出発。
久々に現れた地蔵堂。
お地蔵様、雨止みませんかねぇ~。
途中に崩れかけた東屋あり、そこでおやつ休憩。
楠さんからお茶のサービスは、かりんとうと丁稚羊羹付き。
丁稚羊羹は滋賀県の特産品だそうで、かりんとうも滋賀県高島市の一品。
朽木の道の駅で購入したのかな?
その先にまた防鹿柵がありました。
チマキザサの若芽がシカの食害を受け、生長を妨げているそうで。
この柵内で生長したチマキザサは、和菓子や厄除けチマキに使われる予定だそうです。
再生するといいですね。
おー、ついに花背峠の方向板が出てきました。
花背峠を下れば鞍馬です。
上りはあと少し。
ここで楠さんが声をかけます。
皆さん、ストレッチをしましょー。
はいはい。
和佐谷峠を過ぎ、花背峠まであと30分。
びわ湖展望の前でしばし迷うも、楠さんが行ってみましょうと。
どうせ見えないでしょー。
ほらね。まっ白だょ。
山道がやがて舗装道に代わり、下って行くとついに花背峠に出ました。
正直、山の中だと思っていたので、えっここが?という感じでした。
峠の標識もないし、そこは車が行き交う広い車道だったのです。
後ろに「花背峠トンネル化早期実現」と看板が立っているので、花背峠なんだと認識。
ここからまあ長かった。
片側一車線の鞍馬街道をくねくねと下って行きます。
歩道はありません。
膨らまないよう1列で進みます。
たまに大型バスが向かってきたり、後ろから追い抜かれたりと気が抜けません。
前を歩く女性はトレラン仕様のシューズを履いていました。
ここまでの雨でずぶ濡れ。
歩くたびにプシュプシュ音が出るほど、浸水していました。
ようやく道が細くなり、それでも歩いて歩いて。
臨時休業しているくらま温泉を通り過ぎ、ラストスパート。
やっと街並みの中に入りました。
雨も小降りになり、右に鞍馬寺を見て左折。
花背峠から6.5kmを1時間半かけて歩き続け、本日のお宿くら満荘に到着。
携帯の歩数計では46,995歩にもなっていました。
ずぶ濡れの7人衆をあたたかく迎えてくれた女将さん。
準備してくれたラックにレインウエアをかけ、シューズには新聞紙を詰めて指定置場へ。
バタバタの中、ようやく2Fのお部屋へ。
女性3名はこちら。
手前にはテーブル、奥にはもう布団が敷かれていますよ。
何もかも濡れていて、部屋内にたくさん吊るしました。
お風呂は岩風呂ひとつしかなく、交代で。
くら満荘は料理旅館という冠が付いています。
その名が表す通り、すばらしい夕食が待っていました。
まずはこちらから。
小さな鯖寿司がふたつ。
茹で落花生や枝豆に、秋の味覚 栗。
食べ終わると次の料理が運ばれ、女将さんが料理の説明をしてくださいます。
松茸と鱧の土瓶蒸し。
土瓶蒸しは大好きなので、これはうれしい。
お刺身3種盛、天ぷら盛り合わせ、酢の物など次々出てきました。
とろ~りごま豆腐。
ぐつぐつです。これはやけど要注意だな。
〆のご飯がまたすごかった。
きのこ、栗、銀杏、ここにも落花生。
小さなもみじが散りばめられた秋三昧の混ぜご飯。
女将さんがお茶碗に取り分けてくれました。
そして最後はライトを消す演出。
運ばれてきたのはフルーツケーキと果物。
かつらむきの大根にもみじをあしらうという粋な灯り。
くら満荘の素敵なおもてなしにやられました。
雨の中、気温も下がり、びしょ濡れで歩いた長い一日でしたが、
こんな美味しいご褒美で、すべてが吹き飛びました。
ふかふかの布団でおやすみなさい。
明日はいよいよ鯖街道のゴール、出町柳まで歩きます。

鯖街道を歩く76km完全踏破 4日目

2022年11月06日 | 
10/31(月)、今朝も長い廊下、長い階段を経て朝食を取り、
山荘くつきをチェックアウト。
バスできのうのゴール地点 山帰来へ向かいます。
きょうは山帰来から久多まで歩きますよ。
2日目と同じ、全舗装道歩きなので、ちょっと面白みに欠けるかなぁー。
さっそく出てきた大宮神社にに立ち寄り、旅の安全を祈願。
清流 針畑川沿いに進みます。
全校生徒が5名という高島市立朽木西小学校前を通過。
しばらくはお家もない道を歩いて行きます。
ちょうど轍の掘れた舗装道を修復中で、たまに工事車両が行ったり来たり。
ポツンと建っていたお家の壁に針畑郷のえ~とこが書いてありました。
二重丸のおにゅう峠の雲海を見てみたかったな。
その横面には干し柿がたくさん。
ひたすら歩く8人衆。
歩き続けるうちにようやく小さな村が見えてきたぁ~。
なんかうれしい。
古屋の集落に入りました。
なんと郵便局があり、そこで利用者の村人発見。
畑を耕しているお父さんに声をかけてみましょう!と楠さん。
ズーズーしくもお庭にお邪魔し、お話を伺うことができました。
やはり冬は寒過ぎるので、京都市内のお家で生活するとのこと。
息子達も誰一人ここでは暮らさず、自分たちの代でこの家も空き家になるだろうと。
昔は鯖街道を歩く行商人が必ず立ち寄り、魚を買っていたそうです。
古屋の集落も過疎化が進み、将来どうなるのかとても不安そうでした。
ここを過ぎると、またしばらくお家がなく・・・。
そんな中、きょうも紅葉を見つけるとみんなで写真撮影。
山に囲まれた道を進んで行きます。
志子淵神社に着きました。
安曇川上流の滋賀県高島市では林業が主な生業で、木材を筏に載せて京や奈良の都に運搬。
流れが速く危険を伴い、その無事を願い、この流域では数多くのシコブチ神を祀る神社があるそうです。
神社を後にし歩いて行くと、民家の屋根に猿を発見。
やはりきのう山中で見つけた齧った梨はお猿さんの食べ残しかも?
お昼になるという頃、楠さんが川沿いの空地を見つけ、そこでランチタイムとなりました。
グリーンパーク想い出の森 特製の豪華二段弁当。
おかずもたくさん。
なにより鯖寿司が入っていたのが最高でした。
またいい感じの紅葉が出てきました。
あまりになにもなく、紅葉くらいしか盛り上がれない・・・。
食べ切れないほどのお弁当パワーで、力強く歩いてます。
針畑川を右に見たり、橋を渡って左に見たりと川沿いを進みます。
小川というのは滋賀県高島市朽木小川の「小川」。
さらに進むと、ついに京都市に入りました!
福井県から滋賀県に入り、いよいよ京都です。
振り返るとそこには滋賀県高島市朽木の標識が。
左に針畑川見ながら進みます。
橋を渡ると、その針畑川の支流である久多川に変わりました。
きょうのお宿は久多ですから、近づいてきましたよ。
久多川合町に入りました。
キャンプ場の里ですか・・・。
久多川支流の橋を渡り、緩やかな坂を上ります。
久多の里自然環境活用センターに着きました。
トイレをお借りし小休止。
ここにある地図で本日のお宿を確認。
赤い四角がその農家民宿「ゆるり」さん。
あともう少しだぁ~。
道路脇にこんな鯖街道の看板がありました。
木製の鯖が下がっているのがいいですね。
ここにも志古淵神社がありますね。
宿に着く前にお詣りしときましょう。
久多に大きいホテルはなく、今夜は参加者が各所の農家民宿に分かれます。
まず最初に出てきた「ゆるり」。
ここにワタスを含めた女性参加者3名が宿泊。
ご夫婦と男性参加者2名と楠さんの男性3名は他の2ヶ所に宿泊。
さっそく奥に入ると母屋がありお父さんと女将さんが迎えてくれました。
田舎のおばあちゃん家に来た感じ。
組子がとてもしゃれてます。
さっそく家で取れた柿をどうぞとお父さん。
ワタス柿が苦手なのよ。(心の声)
ごめんなさい。いただきませんでした。
お風呂は小さく、1人ずつ順番で入りました。
あー、ビール飲みたい!
女将さんに聞いてみると缶ビールがありますよと。
さっそくプシュ。
夕ご飯は野菜もお肉もたっぷりのしゃぶしゃぶ。
残したらいけないと、みんなでがんばって完食しました。
各自で布団を敷き、私は手前の和室に。
奥の和室は大きな仏壇があり、お父さんが襖で覆ってくれました。
女将さんは予約が入った時だけ、街中のお宅から久多まで通っているそうです。
明日は行程中一番長い上、2つの垰を越える山道が待っています。
ここまでずっと晴れていたのに、明日の予報は雨。
早発ちし、少しでも雨を避けられたらいいな。

鯖街道を歩く76km完全踏破 3日目

2022年11月05日 | 
10/30(日)、2連泊したホテルせくみ屋さんをチェックアウト。
鯖料理、美味しかったです。
等身大のオバマ元大統領(187cm)とバイデン大統領(183cm)に見送っていただきました。
お2人とも思ったより身長が高く、オバマ氏にいたってはかなりの小顔でモデルの様ですね。
マイクロバスに乗り込み、きのうのゴール 上根来休憩所 助太郎へ。
ここにもきれいなトイレがあり、さっそく利用。
ツアー恒例の準備体操をして、8時45分頃スタート。
きょうはここ上根来から針畑峠~山帰来まで歩いた後、朽木までバス移動します。
きょうも出てきた地蔵堂。
しっかりした立派なお堂です。
標識、見っけ!
その後ろがおどろおどろしいけれど。
こちらは廃屋となった畜産団地跡。
安価な輸入牛肉が国内に流通したことにより、1991年に廃業に追い込まれたそうです。
少し歩くと、ようやく舗装道横から入る百里ヶ岳登山口に着きました。
平成30年に建てられた立派な石標。
長距離歩くなら、こういう道が足にやさしいのよ。
1列になり進んで行きます。
誰かさんが齧った梨が落ちていました。
お猿さんなのか?
たまに紅葉していると、みんなで写真撮影。
おっと、左奥に乗ってきたマイクロバス発見!
ちょうど道路と交差するところで、ドライバーさんが気を利かせて待っていてくれたのでした。
まだ歩き始めたばかりですし、さすがにここでもうバスに乗る参加者はいませんでした。
再び登山道に入ります。
みなさん、いい調子で歩いています。
小浜から18.5km進みましたよ。
池の地蔵前で小休止。
祠の横には井戸がありました。
標高700mでも枯れることがない石積みの井戸で、今も枯れることはないと説明書きがありました。
つかさず蓋を開く添乗員の楠さん。
確かに水はありました。
江戸時代、小浜住の明庵禅師が鯖街道を行き交う人々のために掘ったそうですよ。
開けたら閉めて再スタート。
根来坂峠 標高830mに着きました。
往来の安全を見守る根来峠地蔵菩薩。
ここは琵琶湖西側の高島トレイルとも交わっています。
高島トレイルは前半を歩いたことがあるので、親近感があります。
ちなみにここは後半なので、歩いたことはないんですが・・・。
福井県小浜市と滋賀県高島市の境になっていて、高島トレイルの標識には「高島市」と記載されています。
2つ目の滋賀県に入りましたよ。
12時を回っていたので、ここでお昼を取ることに。
きょうのお弁当はなんと竹かご入り。
初日に伺った とば屋酢店特製の「若狭特産へしこのせ弁当」です。
へしことは、鯖などの青魚を塩漬けし、米糠に漬け込んで熟成させた郷土料理。
ばらして上にふりかけてあります。
また鯖が食べられて、よかった。
根来峠を下って行くと、開けたところに出ました。
わぉ、紅葉が素晴しい。
また道路と交差するところに出ました。
きょうは要所要所でバスが併走し待機。
焼尾の地蔵まで下り、再び道路へ。
魚形の看板がくっついていました。
ここでついに参加者1名が誘惑に負け、バスに乗車。
もう乗るんかい!
舗装道から再び山道に入り、小入谷(おにゅうだに)へ下ります。
なんとたくさんのきのこ。
すごく美味しそうですが、食べられるのか?
標識通り、直角に右に曲がります。
百里ガ岳登山口との分岐点。
今回百里ガ岳には行きませんでしたが、高島トレイル後半のコースに入っています。
楠さんが心配していた針畑越え(洗い越し)。
渡渉しなければならず、水位がどれくらい高くなっているかなと。
その不安は杞憂に終わり、靴が少し濡れる程度でした。
ここからはまた舗装道に変わりました。
途端に路面が硬く感じます。
針畑川に沿って、のどかな風景の中を進んで行きます。
ようやく小さな集落が見えてきました。
茅葺屋根のお家もありますよ。
ズンズン入っていく楠さん。
ここは「朽木學道舎」という坐禅を行うための学校でした。
子供たちが道路に飛び出して事故に遭わないことを目的とした立て看板の「飛び出し坊や」
その発祥はなんとここ滋賀県なのです。
小入谷(おにゅうだに)に入りました。
そういえば福井県では「遠敷」と書いておにゅうでしたね。
集落も途切れてしまいました。
集中力も途切れそう。
そんな中、マイクロバスが見えた!
本日のゴール、山帰来に到着です。
右にある土産物店ではおばさまが大きな声で呼び込みしていましたが、何も買わずスイマセン。
バスに乗り込み、お宿がある朽木に移動。
グリーンパーク想い出の森に着くも、そのままバスで待機。
ここでもいただける地域限定クーポン。
明日までに使い切らねばなりません。
楠さんから1人3,000円分配布され、近くの道の駅で即お買い物です。
山荘くつきに戻り、ようやくチェクイン。
お部屋は洋室と和室があり、どちらになるかはあみだくじで決定。
ワタスは和室になりました。
こちらがクーポンでgetした戦利品。
干しシイタケ、焼き鯖アヒージョ缶3個、古代米のミックス。
明日以降の行動食としてマドレーヌとチョコラスク。
それではお風呂に入りに参りましょう。
山荘くつきは別棟で、お風呂は上方にあるグリーンパーク想い出の森にあるのです。
楠さんから聞いてはいましたが、そこに行くためにちょっとかかるそうなんです。
そのくつき温泉に下からズームイン。
てんぐの口の向こうが大浴場なのです。
あそこに行くためには長い廊下を歩き、
長い階段を上がります。
上がったところに大きな売店があり、道の駅で買った物すべてが置いてあるではないですか!
わざわざバスで買いに行ったのに、ちょっとショック・・・。
日曜日で日帰り入浴客もたくさんいる中、てんぐの湯に浸かり、足の疲れを取りました。
部屋に戻るも今度は夕食を取るため、またしてもあちらに行かねば。
再び長い廊下と長い階段を進み、朽木里山レストラン 天空の大広間へ。
ここでは鯖も小さな炙り寿司がひとつだけでした。
岩魚の塩焼き、好きです。
朽木産こしひかりも美味でおかわりしちゃいました。
他に舞茸の天ぷらも出てきて、お腹いっぱいに。
いよいよ明日は京都府に入ります。

鯖街道を歩く76km完全踏破 2日目

2022年11月04日 | 
10/29(土)、朝食は3Fの大宴会場。
席に着くとこんな紙が置いてありました。
それをめくるとその通りの朝食が現れました。
きのうは鯖街道をより深く知るための観光でしたが、きょうからトレッキングが始まります。
ご飯をおかわりし、エネルギーチャージ完了。
出発までわずかに時間があったので、ホテル前の道を歩き海へ。
海岸通りに出るとそこは入り組んだ若狭湾。
応永15年(1408年)、スマトラ島から当時の将軍に献上されるため、初めて生きた象が運ばれてきたという小浜の港。
当時の人はさぞかしびっくりしたことでしょう。
右側には若狭フィッシャーマンズ・ワーフ、若狭小浜お魚センター、御食国若狭おばま食文化館などあり。
時間がなくて行けなかったのが残念。
ホテルに戻り、全員集合。
きのう行った近くの鯖街道ミュージアムへ。
ここが起点なので、この写真が撮りたかったと添乗員の楠さん。
起点プレートに参加者の足を入れ、いいアングルです。
それでは鯖街道、スタート!
きょうは小浜~鵜の瀬~下根来~上根来まで歩きます。
すぐに丹後街道に入ると、ところどころにこんな地蔵堂がありました。
これは子どもの無病息災を願って祀られ、子どもがお化粧を施した「化粧地蔵」。
お顔は真っ白に塗られ、右のお地蔵さまは目がグリグリに描かれていてちょっと不気味ですね。
朝から柿の収穫に勤しむご夫婦。
たくさん取れましたね。
こちらはほのぼのする地蔵堂。
かわいいッスね。
街道脇のお宅をよーく見ると屋根に桃の飾り瓦。
こちらだけでなく、あちこちのお宅に桃が乗ってます。
お家から出てきたおばあちゃんに話を聞くも、ここらへんの家は建てた大工さんが同じだからと。
どうやら災い除けのようです。
壁に描かれた小浜の放生祭(ほうぜまつり)。
若狭地方最大の秋祭りだそうで、今年3年ぶりに開催されました。
街道沿いのお家には「福井県認定証 ふくいの伝統的民家」の看板が。
その下には花が飾られていて、美しく景観が守られています。
ふるさと茶屋 清右ェ門に立ち寄り。
中には誰もいませんでしたが、きれいなトイレがあったので助かりました。
バイクラックがあるのがいいですね。
再スタートする時、車でスタッフがやってきました。
写真をfacebookに載せても構いませんか?と言われ、もちろんOKッス。
しっかり掲載されました!
途中に丹後街道にぎわい遠敷昔絵図がありました。
むかし(昭和30年頃)はようけの「みせ」があったんやでぇ~
その言葉通り、八百屋、餅屋、豆腐屋、酒屋の他にめのう屋まで。
若狭めのうは今も小浜の伝統産業なんですね。
今ではやっているお店はほぼありません。
続いて若狭姫神社へ。
パワースポットですか!
THE 遠敷の千年杉はここから仰ぐそうです。
しかし「遠敷」と書いて「おにゅう」ですか。
これは読めない・・・。
千年杉が大き過ぎて、全体を入れるの大変でした。
お詣りして、再び街道へ。
こちらはお化粧が剥げてしまったのか?
顔が白くない「化粧地蔵」
かねつき堂の里 竜前
近くにいた地元の方の許可を得て、鐘を突く男性参加者。
若狭彦神社に着きました。
先程の若狭姫神社が下社で、こちらが上社になります。
ふたつの総称が「若狭一の宮」。
共に、海上安全、海幸大漁の守護神として信仰されています。
小浜を離れるにつれ、お地蔵さまの化粧がなくなっていきました。
もうスッピンです。
3つめのお寺「神宮寺」に到着。
まずは仁王門をくぐります。
鎌倉末期造立の仁王様。
年季が入ってますが、目は鋭く光っています。
ススキの間を進んで行きます。
ようやく本堂へ。
左側には「お水送り堂」と書かれています。
中に入りご住職のお話をお聞きしました。
長かったけれど、椅子があったので足が痺れずにすみました。
閼伽井戸の中に入ってみました。
しめ縄が飾られた井戸。
ここでご香水を汲み、東大寺二月堂への「お水送り」が行われます。
毎年、ここから山伏を先頭に松明行列が1.8km上流の鵜の瀬まで続くそうです。
その鵜の瀬まで歩いて行きますよ。
こんなところにも熊ですか・・・。
名水百選にも選ばれている鵜の瀬に着きました。
ここまで松明行列が歩き、ご香水はこの川に注がれます。
この鵜の瀬から注ぎ込まれた水が10日あまりの後に奈良東大寺二月堂の若狭井に達して、ありがたい聖水として汲み上げられるそうです。
そしてここががきょうのお昼休憩場所。
左岸奥に見える鵜の瀬公園資料館前で焼き鯖寿司をいただきます。
参加者全員が地域限定クーポンできのう鯖寿司を買ったというシンクロに、楠さんもびっくり。
食後に資料館内のテレビでお水送りの動画を鑑賞。
なんとなくイメージできました。
良弁(ろうべん)和尚生誕の地「下根来」に入りました。
壁画に描かれた良弁和尚生誕伝承地。
母親が野良仕事の最中、目を離した隙に鷲にさらわれ、
奈良の二月堂前の杉の木に引っかかっているのを助けられ、僧として育てられたという言い伝えがあるそうです。
鷲の足には確かに子供が捉えられています。
良弁和尚はのちに東大寺初代別当になった偉い方でした。
久々に出てきた標識。
一本道なので迷いはしませんが、出てくると安心します。
きょうは最初から最後まで全舗装道。
最後の上り坂がなかなかきつくなってきました。
ようやく上りが終わる頃、曲がり角で大勢のお地蔵様がお出迎え。
そして上根来休憩所 助太郎に到着。
ほんとうはもう少し先まで行く予定でしたが、きょうはここがゴールにしましょう!と楠さん。
お迎えのマイクロバスが待っていました。
ドライバーさんが帰り道、壁画にもあった「放生祭」の写真が飾られた看板前で停車。
町単位で山車が出ているそうで、子供の数も減り、山車が出せないところもあると寂しいお話を。
ホテルせくみ屋に戻り、大浴場でさっぱりした後は、お楽しみの夕食です。
きのうは鯖三昧でしたが、さてさて今宵は・・・。
ふぐ刺、ふぐ鍋、ふぐ茶碗蒸しとふぐ三昧。
ふぐより断然鯖が好き!
きょうも鯖でよかったのになぁー。