Arielのひとりごと

きょうは何が起きるかなぁ~

二度目の『近松心中物語』

2018年02月15日 | アート・文化

2/14(水)は会社を早退し、午後からシス・カンパニー公演『近松心中物語』を観に行ってきました。
友達が行けなくなってしまったので、いかが?とスポーツクラブの友達に誘われまして。
実はこのお芝居、観に行こうかなぁ~と思いつつもチケットを取らずにいたので、行く行く!と二つ返事で快諾。
会場の新国立劇場は、初台駅から直結でとても便利。
1階席の後ろから3列目の席でもそこそこ舞台に近く、よく見えました。
なんたって、ポスターがこれですからね。

ねえねえ、現代劇で洋服で演じるのかなぁ?と誘ってくれた彼女に聞いてみると、いやぁ~、そこは着物じゃない?と。
13:30開演で幕が開くと、そこには遊郭の賑わいがありました。
大勢の役者さんが着物を着ていたので、ホッ。
主役の宮沢りえちゃんが登場するシーンは、後扉からでした。
最初照明が当てられていなかったので、誰だ!こんなに時間が経ってから観に来たのは・・・と思ったら、遊女の梅川が私達の真横を通って行きました。
まさか後ろから出てくると思わなかったので、りえちゃんの後姿しか見えなかったよ~。
うなじがセクスィ~。
そして通路から舞台に上がる前に、たまたま遊郭を訪れていた堤真一演じる忠兵衛と一瞬で恋に落ちます。
ここがね、とても素敵でした。
時間が止まったように見つめ合う二人。
堤さんは舞台上に、りえちゃんは観客席の通路に。
ここから二人はどんどん悪い方向へ進んで行くのですが・・・。
そしてもう1組のカップル、与兵衛とお亀には、池田成志さんと小池栄子ちゃん。
小池栄子ちゃん、バラエティ番組のMCなどで大活躍していますが、いやいやお芝居もよいですねぇー。
TVドラマをあまり見ないので、池田成志さんは初めてでしたが、これまたすごくよかった。

脇を固める役者さんも歌舞伎の市川猿弥さんや小野武彦さんに、まあこの方もすばらしかった銀粉蝶さん。
あっという間に休憩時間。
ラストは雪の舞い散る中、追手から逃げる忠兵衛と梅川。
背の高い堤さんに寄り添うりえちゃんも背が高いので、絶妙なバランスでとても美しかったです。
ただね、ワタスこのお芝居を蜷川幸雄演出で22年前に明治座で観ているんです。
その時演じたのは
忠兵衛役 坂東三津五郎
梅川役  樋口 可南子
与兵衛役 勝村 政信
お亀役  寺島 しのぶ
というベストキャスティングでした。
ラストの吹雪のシーンでは明治座の外までこぼれる雪が舞い、すごいモン観ちゃったなぁ~と感動に震えました。
第一印象というものは、強烈に心に残るものですからね。
どんなにりえちゃんがきれいでも、堤さんが素敵でも、周りの役者さんがすばらしくても、やっぱり三津五郎さんと樋口可南子さんの近松が好き!
という訳で、お芝居を観た後は、2人してスポーツクラブに行き、お風呂に入ってから、近くの居酒屋で打上げ。
彼女は芝居鑑賞が趣味で、堤真一ファン。
シス・カンパニー公演にもたくさん足を運んでいる常連さんなのです。
今回チケットはS席で9,500円。
落語だったら、3回は行けるわぁ~などと考えてしまうワタス。
また次のお芝居を観に行く時までかなり日が空いてしまいそう・・・。


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