「釣初心者日記」

宮崎の釣り情報・釣れた魚の事・魚料理・その他ゴルフ話など書いてます。

キャビアの規制の事

2006年01月05日 | 魚関連記事についての意見
キャビアの規制の話題が飛び込んできた。ワシントン条約の事務局が3日に発表したことだ。カスピ海や黒海に生息するチョウザメ類の乱獲による漁獲量の激減にて絶滅の危機に瀕しているそうだ。

正規ルートの取引量が年間約1億ドル(約117億円)であるのに対し、密漁などによる取引高はその5倍に及ぶんだそうだ。安いキャビアって闇ルート製品が多いということか。市場に出回っている6分の5がヤミなんだろうな。

そんな私はキャビアをまともに食べた事がない。世界3大珍味であるトリュフ・フォアグラも、意識的にはない。無意識だと、先日結婚式で食べたステーキの上にのせてあったのがフォアグラなのか??ってな感じ。(聞いて知ったほど)

つまり、私の生活にキャビアはまったく必要ないほどなんだけど、記事には興味があるので色々と調べてみたい。

基礎知識というか、常識的な話だけど「キャビア」はチョウザメの卵だ。チョウザメとは、サメと名がつくものの、いわゆるサメの仲間(軟骨魚類)ではなく、一般の魚と同じ仲間(硬骨魚類)で、古代の魚の特徴を引きずる特徴を持つ魚であるようだ。
私は割りとその姿をよく見ている。宮崎県の小林市にある「出の山公園」という所に淡水魚の研究施設があり、水族館もある。子供の頃は住まいが近かった事もあって、親父によく連れていってもらった。昔は「草魚」などもいて、その魚体の大きさに興奮したもんだが、最近でも時々遊びに行くと、養殖プールにチョウザメが沢山泳いでいる。

チョウザメは約28種ほど現存するようだが、そのうちの25種は絶滅の危機に瀕しているようだ。その中でもアドリア海や黒海、カスピ海に生息している「大チョウザメ」は「ベルーガ」とも呼ばれ、キャビアが取れる魚としてもっとも価値観の高い種であるがため、この種がもっとも乱獲されているようだ。成魚で3mで大きなものは5~6mという。
アムール川やその周辺の湖に住むカルーガという種もかなり大型で最大の記録は541kgで長さ418cmという記録があるようだ。
アメリカの太平洋岸にすむ淡水性のシロチョウザメ White Sturgeonは最大種とされているようだが「ガルーガ」とほぼ同等。まあこのあたりの大型種のほうが、キャビアも量が取れるわけで、1000Kg重量のものからなら200Kg弱キャビアが取れるとの話もあり、その金額は日本円にして2~3千万(驚)この額は末端価格だろうけど、1匹で相当な額が稼げるだろうから密漁も増えるわけだ。

いろいろと調べていたが、だんだん深刻な事が判った。ロシアの場合、簡単に言うと14年前の40分の1まで減っているらしい。
世界で消費されるキャビアの約90%がカスピ海周辺で取れるものらしいが、乱獲により制限をしていても生活環境の悪化も追い討ちをかけ、かなり激減している。
米国ではすでに乱獲で絶滅しているんだそうだ。

インターネットで調べると、フランス、イタリアなどキャビア先進国がチョウザメ養殖を急増させているようだが、日本でも盛んにはなっているようだ。
しかし、チョウザメって成魚に達するまでに15年~という事で、以前テレビ番組でも紹介していたが、卵を取り出すたびに殺してしまうのでは採算性が悪く、腹を割り、卵を取り出した後にまた縫って生かすらしい。今から幼魚を飼育し始めても10年~20年先にしか回収できない商売だから手を出すには厳しいかもな。

日本にもかつて分布していた種があり、その和名が「チョウザメ」であったということ。ちなみにその魚の学名は「Acipenser medirostris Ayres, 1854」

楽天でロシア産「ベルーガ」50g/個の缶詰で8000円(税別)、カスピ海産「ベルーガ」だと56g/個がなんと25000円(税別)なんだと(@_@;)
ネット価格でこれだけだから、そりゃ食えませんがな。これから先はもっともっと高くなって、今後一生味わえないのかも知れないな。


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